部位 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 |
上部 | 後頭骨、項靱帯 | 鎖骨(外側1/3) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、挙上、上方回旋 |
中部 | T1-T6(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩峰、肩甲棘) | 肩甲骨の後退 | |
下部 | T7-T12(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩甲棘) | 肩甲骨の後退、下制、下方回旋 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/03 11:04:50」(JST)
僧帽筋 | |
---|---|
ヒトの背中。赤い所が僧帽筋。
|
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ヒト背部の筋肉。赤い所が僧帽筋。
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ラテン語 | musculus trapezius |
英語 | Trapezius |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
起始
|
後頭骨の上項線、外後頭隆起、広靭帯、 胸椎棘突起及び棘上靭帯
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停止
|
鎖骨外側1/3方、肩甲棘、肩峰
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動脈
|
|
神経
|
副神経外枝 (運動)
頚神経叢筋枝 (運動と感覚) |
拮抗筋
|
前鋸筋, 広背筋
|
アナトモグラフィー | 三次元CG |
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僧帽筋(そうぼうきん、英語: trapezius (muscle))は人間の背中の一番表層にある筋肉である。
英名は「台形」を意味する語に由来し、首、左右の肩、第十二胸椎がつくる四角形から命名されたものである。和名はカトリック教会の一派であるカプチン会修道士のフードに見立てたことによる。オランダ語のMonnikskapspierと同じ語源である。
肩と首の間をさわりながら正面で片手や両手でおもりを持つ事により、僧帽筋が動くことを感じることが出来る。
僧帽筋の起始は外後頭隆起から正中を下に下りるように、項靱帯、上項線、第七~第十二胸椎まで続き、停止は鎖骨の外側1/3、肩峰、肩甲骨の肩甲棘である。筋線維は首からの物は下に走り、その後腕の方に向かって横に走る。背中からの物は逆に上に走り同じように腕の方に向かう。筋繊維が異なった方向に走行しているので、多くの動作が可能になっている。
上方の筋線維は肩甲骨を持ち上げ、中間付近の筋線維は内側に引っ張り、下方の筋線維は下に下げ、上方と下方の筋線維が両方収縮するときは回転させる。
支配神経は副神経であり、知覚は頸神経第三枝、第四枝が司る。
スポーツ選手のドーピング問題に関して、アナボリックステロイドの影響が大きく表れる箇所として僧帽筋が挙げられる。僧帽筋が異常に発達している選手には、ステロイド使用の可能性が考えられる[1]。
後ろから。
横から。
前から。
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国試過去問 | 「110H009」「111D004」 |
リンク元 | 「上肢の筋」「腕神経叢」「頚髄損傷」「頚横動脈」「後頭下三角」 |
E
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B
※国試ナビ4※ [111D003]←[国試_111]→[111D005]
肉単P | 筋名 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 | |
K-12 | 肩甲挙筋 | C1-C4(横突起) | 肩甲骨(上角・内側縁上部) | 肩甲背神経 | 肩甲骨の挙上、下方回旋 | |
K-14 | 大菱形筋 | T1-T4(棘突起) | 肩甲骨(内側縁下部) | 肩甲背神経 | 肩甲骨の後退、下方回旋 | |
K-13 | 小菱形筋 | C6・C7(棘突起) | 肩甲骨(内側縁上方) | 肩甲背神経 | 肩甲骨の後退、挙上、下方回旋 | |
K-16 | 僧帽筋 | 上部 | 後頭骨、項靱帯 | 鎖骨(外側1/3) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、挙上、上方回旋 |
T1-T6(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩峰、肩甲棘) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退 | |||
T7-T12(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩甲棘) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、下制、下方回旋 | |||
K-01 | 前鋸筋 | 第1~8肋骨(外側面中央部) | 肩甲骨(内側縁の肋骨面) | 長胸神経 | 肩甲骨の前進、わずかに上方回旋、肋骨の挙上 | |
鎖骨下筋 | 第1肋骨と肋軟骨の境界 | 鎖骨内側1/3の下面 | 鎖骨下神経(第5・第6頚神経) | 鎖骨を固定し下制する | ||
K-03 | 小胸筋 | 第3~5肋骨 | 肩甲骨(烏口突起) | 内側胸筋神経 | 肩甲骨の下制、わずかに下方回旋、肋骨の挙上 | |
L-01 | 大胸筋 | 鎖骨部 | 鎖骨(内側1/2) | 上腕骨(大結節稜) | 内側胸筋神経、外側胸筋神経 | 肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲 |
胸肋部 | 胸骨、第1~6軟骨 | 肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲 | ||||
腹部 | 外腹斜筋の腱膜 | 肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲 | ||||
L-03 | 広背筋 | T6-L5の棘突起、仙骨、腸骨 | 上腕骨(結節間溝、小結節稜) | 胸背神経 | 肩関節の伸展(後方挙上)、内旋、内転 | |
M-01 | 三角筋 | 鎖骨部・前部 | 鎖骨(外側1/3) | 上腕骨(三角粗面) | 腋窩神経 | 肩関節の屈曲、内旋、水平屈曲 |
肩峰部・中部 | 肩甲骨(肩峰) | 肩関節の外転 | ||||
肩甲棘部・後部 | 肩甲骨(肩甲棘下縁) | 肩関節の外転、伸展、水平伸展 | ||||
L-12 | 小円筋 | 肩甲骨(外側縁・下角) | 上腕骨(大結節) | 肩関節の内転、伸展、外旋 | ||
L-10 | 棘上筋 | 肩甲骨(棘上窩) | 肩甲上神経 | 肩関節の外転 | ||
L-11 | 棘下筋 | 肩甲骨(棘下窩) | 肩関節の外旋、伸展 | |||
L-13 | 肩甲下筋 | 肩甲骨(肩甲下窩) | 上腕骨(小結節) | 肩甲下神経 | 肩関節の内旋、水平屈曲 | |
L-14 | 大円筋 | 肩甲骨(外側縁・下角) | 上腕骨(結節間溝、小結節稜) | 肩関節の伸展(後方挙上)、内転、内旋 | ||
M-02 | 烏口腕筋 | 肩甲骨(烏口突起) | 上腕骨(内側縁) | 筋皮神経 | 肩関節の内転、屈曲 | |
M-11 | 上腕二頭筋 | 長頭 | 肩甲骨(関節上結節) | 橈骨(橈骨粗面) | 肘関節の屈曲、前腕の回外 | |
短頭 | 肩甲骨(烏口突起) | 橈骨(橈骨粗面)、前腕筋膜 | 肘関節の屈曲、前腕の回外 | |||
M-17 | 上腕筋 | 上腕骨(遠位2/3の前面) | 尺骨(尺骨粗面) | 肘関節の屈曲 | ||
M-6 | 上腕三頭筋 | 長頭 | 肩甲骨(関節下結節) | 尺骨(肘頭) | 橈骨神経 | 肘関節の伸展 |
外側頭 | 上腕骨(後面) | 肘関節の伸展 | ||||
内側頭 | 上腕骨(前面) | 肘関節の伸展 | ||||
M-18 | 腕橈骨筋 | 上腕骨(外側上顆) | 橈骨(茎状突起) | 肘関節の屈曲、前腕を回内、回外位から半回内位に回旋 | ||
N-2 | 回外筋 | 上腕骨(外側上顆、外側下部) | 橈骨(近位外側面) | 前腕の回外 | ||
P-1 | 長橈側手根伸筋 | 上腕骨(外側上顆)、尺骨(回外筋稜) | 第2中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、橈屈 | ||
P-2 | 短橈側手根伸筋 | 上腕骨(外側上顆) | 第3中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、橈屈 | ||
P-3 | 尺側手根伸筋 | 上腕骨頭 | 上腕骨(外側上顆) | 第5中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、尺屈 | |
尺骨頭 | 尺骨(斜線と後縁) | 第5中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、尺屈 | |||
N-1 | 方形回内筋 | 尺骨(遠位1/4の前面) | 橈骨(遠位1/4の前面) | 正中神経 | 前腕の回内 | |
N-3 | 円回内筋 | 浅頭・上腕骨頭 | 上腕骨(内側上顆) | 橈骨(中央の外側面) | 前腕の回内 | |
深頭・尺骨頭 | 尺骨(鈎状突起) | 橈骨(中央の外側面) | 前腕の回内 | |||
O-1 | 橈側手根屈筋 | 上腕骨(内側上顆) | 第2中手骨、第3中手骨(骨底前面) | 手関節の掌屈、橈屈 | ||
O-3 | 長掌筋 | 上腕骨(内側上顆) | 手首の屈筋支帯、手掌腱膜 | 手関節の掌屈、手掌腱膜の緊張 | ||
O-6 | 長母指屈筋 | 橈骨(中部の前面) | 母指末節骨(掌側面) | 母指の屈曲(主にIP関節) | ||
O-4 | 尺側手根屈筋 | 上腕骨頭 | 上腕骨(内側上顆) | 豆状骨、豆中手靭帯、第5中手骨 | 尺骨神経 | 手関節の掌屈、尺屈 |
尺骨頭 | 尺骨(肘頭、後面上部) | 豆状骨、豆中手靭帯、第5中手骨 | 手関節の掌屈、尺屈 |
C3 | C4 | C5 | C6 | C7 | C8 | T1 | ||
横隔神経 | ○ | ● | ○ | |||||
肩甲背神経 | ○ | ● | ||||||
長胸神経 | ● | ● | ● | |||||
上神経幹 | ● | ● | ||||||
鎖骨下筋神経 | 上 | 上 | ||||||
肩甲上神経 | 上 | 上 | ||||||
中神経幹 | ● | |||||||
下神経幹 | ● | ● | ||||||
外側神経束 | ● | ● | ● | |||||
外側胸筋神経 | 外 | 外 | 外 | |||||
内側神経束 | ● | ● | ||||||
内側胸筋神経 | 内 | 内 | ||||||
内側上腕皮神経 | 内 | 内 | ||||||
内側前腕皮神経 | 内 | 内 | ||||||
後神経束 | ● | ● | ● | ● | ● | |||
上肩甲下神経 | 後 | 後 | ||||||
胸背神経 | 後 | 後 | 後 | |||||
下肩甲下神経 | 後 | 後 | ||||||
腋窩神経 | 上肢 | 後 | 後 | |||||
筋皮神経 | 外 | 外 | 外 | |||||
正中神経 | 外 | 外 | 内 | 内 | ||||
橈骨神経 | 後 | 後 | 後 | 後 | 後 | |||
尺骨神経 | 内 | 内 |
損傷レベル | 主な動作筋 | 運動機能 |
C1-C3 | 胸鎖乳突筋 | 頭部の前屈、回転 |
C4 | 横隔膜(C3-C5)、僧帽筋 | 呼吸、肩甲骨挙上 |
C5 | 三角筋、上腕二頭筋 | 肩関節屈曲・外転・伸展、肘関節屈曲・回外 |
C6 | 大胸筋、橈側手根伸筋 | 肩関節内転、手関節背屈 |
C7 | 上腕三頭筋、橈側手根屈筋 | 肘関節伸展、手関節掌屈 |
C8-T1 | 指の屈筋群、手内筋 | 指の屈曲、手の巧緻運動 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
主な残存筋 | 残存運動機能 | |
C4 | 僧帽筋、横隔膜 | 腹式呼吸、肩をすくめる |
C5 | 三角筋、上腕二頭筋、回外筋 | 肩外転、肘屈曲、前腕の回外 |
C6 | 長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋 | 手首の伸展 |
C7 | 上腕三頭筋、方形回内筋、総指伸筋 | 肘の伸展、前腕の回内、指の伸展 |
C8 | 浅指屈筋、深指屈筋 | 指の屈曲 |
T1 | 手内在筋 | 小指外転 |
-図:N.131(脳にいく血管) N.410(背部への走行)
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