- 英
- potassium hydrogen tartrate、potassium hydrogentartrate
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/08/16 10:23:33」(JST)
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酒石酸水素カリウム |
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
868-14-4 |
特性 |
化学式 |
KC4H5O6 |
モル質量 |
188.177 |
外観 |
白色結晶または粉末 |
密度 |
1.05 g/cm3 (固体) |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
ワインのコルク栓に付着した酒石酸水素カリウムの結晶
酒石酸水素カリウム(しゅせきさんすいそカリウム Potassium hydrogen tartrate )は、酒石酸の2つのカルボキシル基のうち1つがカリウム塩となったもので、分子式は C4H5KO6 と表される。別名重酒石酸カリウム。分子量は 188.18、比重は 1.954。結晶は無色または白色で無臭。水溶液は酸性を示す。酒石酸と同じく旋光性を持つ。
食品添加物として利用され、重曹の分解を促進する薬剤の1つとしてベーキングパウダーに添加されることがある。他にpH調整剤や酸味料としても使用される。さらに、皮なめし、染色、電気メッキ等の工業的な用途でも使用される。
関連項目[編集]
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Japanese Journal
- ケイ酸塩中の鉄,アルミニウム,チタンのキレート滴定
- 鈴木 俊雄
- 分析化学 13(6), 524-529, 1964
- … 沈殿を塩酸に溶かして6<I>N</I>塩酸溶液とし,これをAmberlite LA-1の10%キシレン溶液と振って鉄を有機層に分離する.有機層の鉄は0.2<I>N</I>硝酸で逆抽出し,酒石酸水素カリウムを加えpHを約3.7に調節後,Cu-PAN指示薬,0.01<I>M</I> …
- NAID 130000945872
- 鉄(III),アルミニウムのキレート滴定における補助キレート化剤および緩衝剤としての酒石酸水素カリウム
- 岩本 振武
- 分析化学 10(2), 190-190, 1961
- … はモノクロル酢酸塩でpH2〜4に緩衝した溶液を加熱ないし煮沸しながらおこなうが,そのため金属EDTA錯イオンの生成速度が増大する一方,金属イオンの加水分解反応が進行するおそれもある.このようなことを防ぐため,筆者はCu-PANおよびPAR[4-(2-ピリジルアゾ)-レゾルシン]指示薬を用いて鉄(III),アルミニウムを滴定するときに酒石酸水素カリウムを加水分解防止の補助キレート化剤ならびに緩衝剤として使用し,好結果を得た. …
- NAID 130000946199
Related Links
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- 製造用剤 豆腐を作る時に豆乳を固める豆腐用凝固剤、中華麺の食感や風味を出すためのかんすい、ハムやソーセージの組織の改良のための結着剤など、機能や用途が多岐にわたり分類が難しいものを便宜上まとめたもの
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
- 本剤は、1錠中にジフェンヒドラミンサリチル酸塩40mg及びジプロフィリン26mgを含有する白色の錠剤である。
添加物としてアセチルグリセリン脂肪酸エステル、カルメロースカルシウム、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、硬化油、サッカリンナトリウム水和物、酒石酸水素カリウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、ポビドン、マクロゴール6000、D‐マンニトール、リン酸水素カルシウム水和物、香料を含有する。
禁忌
- 緑内障の患者
〔抗コリン作用により、眼圧を上昇させるおそれがある。〕
- 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者
〔抗コリン作用により、排尿困難、尿閉等があらわれるおそれがある。〕
効能または効果
下記の疾患又は状態に伴う悪心・嘔吐・めまい
- 通常成人1回1錠を経口投与する。
必要により1日3〜4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- てんかんの患者
〔中枢刺激作用によって発作を起こすおそれがある。〕
- 甲状腺機能亢進症の患者
〔甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強するおそれがある。〕
- 急性腎炎の患者
〔腎臓に対する負荷を高めるおそれがある。〕
薬効薬理
興奮鎮静作用(迷路反応を鎮静する)
- 健康成人による実験的迷路刺激及び家兎を使った実験的迷路性平衡失調に対し、トラベルミンは著明な迷路反応鎮静作用を示した。また耳性眩暈(急性発作性眩暈)に使用し、有効性が認められている。1)
興奮抑制作用(嘔吐中枢の興奮を抑える)
- ジフェンヒドラミンは、イヌの実験において、悪心・嘔吐の原因となる嘔吐中枢に作用し、その興奮を抑制する作用を有することが認められている。2)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(Diphenhydramine Salicylate)
化学名
- 2‐benzhydroxy‐N, N‐dimethylethylamine salicylate
分子式
分子量
物理化学的性状
- ジフェンヒドラミンサリチル酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は初めはないが、後にわずかに苦く舌を麻ひする。本品はメタノール、酢酸(100)又はアセトンに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水に溶けにくい。
本品は光によって徐々に変化する。
融 点
一般名
- ジプロフィリン(Diprophylline)
(別名):ダイフィリン(Dyphylline)
化学名
- 7‐(2, 3‐dihydroxypropyl)theophylline
分子式
分子量
物理化学的性状
- ジプロフィリンは白色の粉末又は粒で、においはなく、味は苦い。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融 点
★リンクテーブル★
[★]
パラフレボン、センナ末、イオウ、酒石酸水素カリウム
[★]
イオウ、センナ末、パラフレボン、酒石酸水素カリウム
[★]
酒石酸水素カリウム
- 関
- potassium hydrogen tartrate
[★]
- 関
- potassium hydrogentartrate
[★]
- 英
- potassium
- 同
- K+
- 関
- 高カリウム血症、低カリウム血症、腎 Kと酸塩基平衡の異常
- 植物の灰(pot-ash)が由来らしい
- アルカリ金属
- 原子番号:19
- 原子量:39.10
カリウム濃度を調節する要素
- PT.481-482
-
- 血中K+が細胞内、細胞内H+が細胞外へ移動→低カリウム血症、K排泄↑
- 血中H+が細胞内、細胞内K+が細胞外へ移動→高カリウム血症、K排泄↓
-
- レニン・アンジオテンシン系の亢進 or 細胞外K+濃度の上昇 のいずれかにより副腎皮質からアルドステロンが放出される
- Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
- β2受容体を介してKの取り込みを促進。Na-Kポンプの活性化による。
例外
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.153
- 水素イオンと共に投与される陰イオンが細胞内に移行しうる場合、電気的中性は保たれるのでカリウムイオンは細胞外に移動しない。
- (細胞内に移行する)乳酸イオン、酢酸イオン ⇔ (細胞内に移行しない)塩素イオン
基準値
- LAB
- 出典不明
尿細管での再吸収・分泌
- QB.E-128
- 再吸収 :近位尿細管、ヘンレループ
- 分泌・吸収:集合管(QB.E-128)、遠位尿細管(QB.E-130)、皮質集合管の主細胞(参考1)
調節するファクター
- 1. アルドステロン
- 2. 集合管に到達するナトリウムイオン:集合管では能動的にナトリウムが再吸収されるが、電気的中性を保つために受動的にカリウムが管腔側に移動する。(参考1)
臨床関連
-
- 尿中カリウム < 20mEq/L:腎外性喪失
- 尿中カリウム > 40mEq/L:腎性喪失
参考1
- 1. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [1]
[★]
- 英
- tartaric acid
- 商
- MS温シップ、MS冷シップ、アイファガン、アポノール、アミノレバンEN配合、アリメジン、イフェンプロジル酒石酸塩、イブロノール、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンセロン、オーラ、クリアミン配合、サーカネッテン配合、サルポグレラート塩酸塩、ジフェニドール塩酸塩、シプセロン、ゼグミューラー、セリミック、セレクナート、セロクラール、セロケン、セロケンL、ゾルピデム酒石酸塩、タラモナール、チャンピックス、テクニス、テクネMAG3、デトルシトール、デンタカインカートリッジ、トラベルミン配合、ナベルビン、ハーネシップ、バックス、バリエース、バルギン、バロス、ヒシダリン、ヒルトニン、ヒルロック、フレザニール、プロチレリン酒石酸塩、プロヘパール配合、ペチロルファン、ヘパンED配合、ボグニン、マイスリー、マルファ配合、ミルサート冷シップ、メサフィリン配合、メデピン、メトプリック、メトプロロール酒石酸塩、メルコモン、ヨウアジール、ラクール冷シップ、リーバクト配合、リスペリドン、リンブレーン、ロゼウス、ロプレソール、ロプレソールSR、ロルファン、酒石酸
- C4H6O6。
- IUPAC名:2,3-ジヒドロキシブタン二酸
- 分子量150.09。
[★]
- 英
- tartar
- 関
- 歯石