- 英
- tartaric acid
- 商
- MS温シップ、MS冷シップ、アイファガン、アポノール、アミノレバンEN配合、アリメジン、イフェンプロジル酒石酸塩、イブロノール、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンセロン、オーラ、クリアミン配合、サーカネッテン配合、サルポグレラート塩酸塩、ジフェニドール塩酸塩、シプセロン、ゼグミューラー、セリミック、セレクナート、セロクラール、セロケン、セロケンL、ゾルピデム酒石酸塩、タラモナール、チャンピックス、テクニス、テクネMAG3、デトルシトール、デンタカインカートリッジ、トラベルミン配合、ナベルビン、ハーネシップ、バックス、バリエース、バルギン、バロス、ヒシダリン、ヒルトニン、ヒルロック、フレザニール、プロチレリン酒石酸塩、プロヘパール配合、ペチロルファン、ヘパンED配合、ボグニン、マイスリー、マルファ配合、ミルサート冷シップ、メサフィリン配合、メデピン、メトプリック、メトプロロール酒石酸塩、メルコモン、ヨウアジール、ラクール冷シップ、リーバクト配合、リスペリドン、リンブレーン、ロゼウス、ロプレソール、ロプレソールSR、ロルファン、酒石酸
- C4H6O6。
- IUPAC名:2,3-ジヒドロキシブタン二酸
- 分子量150.09。
WordNet
- a salt or ester of tartaric acid
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/11 20:51:12」(JST)
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酒石酸 |
|
一般情報 |
IUPAC名 |
2,3-ジヒドロキシブタン二酸 |
分子式 |
C4H6O6 |
分子量 |
150.09 g/mol |
形状 |
無色固体 |
CAS登録番号 |
[147-71-7](D体)
[87-69-4](L体)
[133-37-9](ラセミ体)
[526-83-0](立体不定) |
SMILES |
C(C(C(=O)O)O)(C(=O)O)O |
性質 |
水への溶解度 |
20.6g/100mL(20℃、ラセミ体) |
融点 |
168–170 °C(L体、D体)
151℃(メソ体)
206℃(ラセミ体) |
比旋光度 [α]D |
+12.0(L体、c=20、水中、20℃) |
出典 |
ICSC(ラセミ体) |
酒石酸(しゅせきさん Tartaric acid)は酸味のある果実、特に葡萄、ワインに多く含まれる有機化合物で、示性式が HOOC−CH(OH)−CH(OH)−COOH と表されるヒドロキシ酸である。IUPAC命名法では 2,3-ジヒドロキシブタン二酸(2,3-dihydroxy butanedioic acid)となる。ワインの樽にたまる沈殿(酒石、tartar)から、カリウム塩(酒石酸水素カリウム)として発見されたためこの名がある。常温常圧で無色の固体。極性溶媒によく溶ける。水への溶解は、L体、D体、メソ体はよく溶けるが、ラセミ体は比較的溶けにくい。分子量は 150.09。英語のTartaric acidからタルタル酸とも呼ばれる。
不斉炭素
酒石酸は2つの不斉炭素を持つため、L-(+)-酒石酸(2R,3R)、D-(−)-酒石酸(2S,3S)、メソ酒石酸(2R,3S)の3種類の異性体が存在する。フランスのルイ・パスツールがラセミ体(DL体)の酒石酸塩(酒石酸ナトリウムアンモニウム)を、その結晶の形をもとに光学分割することに成功し、光学異性体の概念を史上初めて示したことで知られる。天然に比較的多く存在するのはL体である。メソ酒石酸は天然には存在せず、キラリティを持たない。また、ラセミ体はブドウ酸と呼ばれる。
用途
酒石酸は食品添加物としての使用が認められており、酸味料などとして食品に添加される。医薬においては水溶性を改善するため、酒石酸の塩として供給されているものがある。有機合成化学の分野では光学分割剤として用いられる他、誘導体が不斉触媒などとして使われている(酒石酸ジエチルを用いるシャープレス酸化が有名)。
相撲部屋ではちゃんこに使うポン酢は市販のものを買うのではなく、酒石酸に醤油を混ぜたものを使い、香りづけに柑橘類を絞ったものを入れる。
「疲労を回復する」、「整腸作用がある」などといわれているが、ヒトでの有効性・安全性については科学的に信頼できる十分なデータが無い[1]。ラットを用いた実験では、リン・カルシウムの腸管からの吸収を阻害するというデータが得られている[2]。
脚注
- ^ 酒石酸 - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
- ^ 小川竜平, 真鍋厚史, 中山貞男, 小口勝司. “カルシウムとリンの吸収ならびに実験的骨粗しょう症に対するシュウ酸,酒石酸の影響”. 昭和医学会雑誌 54 (2): 118-127.
関連項目
- 酒石酸カリウムナトリウム
- 酒石酸デヒドロゲナーゼ
- meso-酒石酸デヒドロゲナーゼ
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 山田 利恵,土門 卓文,井上 農夫男,野谷 健治
- 北海道歯学雑誌 33(2), 168-174, 2013-03-00
- … L-15培地中で24時間培養した.その後,培地中で10-6~10-10g/mlになるように5段階の濃度のsCTを添加し,1または3時間培養し,実験群とした.sCTを添加しないものを対照群とした.培養後,試料において酒石酸耐性酸性フォスファターゼ(TRAP)活性反応を検出し光学顕微鏡で観察した.咽頭骨の器官培養は分離培養と同様のsCTの濃度と時間で培養したものを実験群とし,sCTを添加しないものを対照群とした.培養終 …
- NAID 120005228500
- 福島 久夢,吉村 善隆,出山 義昭,鈴木 邦明,飯田 順一郎
- 北海道歯学雑誌 33(2), 94-102, 2013-03-00
- … ,圧縮力として細胞層上にシリコン製の円筒を乗せた.重さの調節は円筒内にステンレススチールを入れ,圧縮力は0.5,1.0 g/cm2,作用時間は0,15,30,60,90分とした.一定期間培養後,圧縮力を作用させ,酒石酸耐性酸性ホスファターゼ染色し,破骨細胞数および巨大破骨細胞数(8核以上)を測定した.圧縮力を作用させた群をCF群,作用させない群を対照群とした.培養3日目に圧縮力を作用させた場合,対照群 …
- NAID 120005228493
- 新薬くろ~ずあっぷ(140)アイファガン点眼液0.1%(ブリモニジン酒石酸塩)
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- 解説 酒石酸は、代表的な食品用の有機酸の1つで、やや渋味を伴った酸味がある。自然界では、ブドウなどの植物を中心に広く常在している。食品では、ワインの中に多く含まれており、時には、そのカリウム塩が酒石として沈殿を ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
MS温シップ「タカミツ」
組成
成分・含量
- 膏体100g(700cm2)中
「日局」サリチル酸メチル 1.0g
「日局」dl-カンフル 0.5g
トウガラシエキス 0.165g
添加物
- ポリアクリル酸部分中和物、濃グリセリン、D-ソルビトール液、カルボキシビニルポリマー、モノラウリン酸ソルビタン、ヒマシ油、カオリン、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、エデト酸ナトリウム水和物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、カルメロースナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、酒石酸
禁忌
次の患者には使用しないこと
効能または効果
- 下記における鎮痛・消炎
捻挫、打撲、筋肉痛、関節痛、骨折痛
- 表面のプラスチック膜をはがして、患部に貼付する。
- 1日1〜2回使用する。
薬効薬理
抗炎症作用
- ラットにおける毛細血管透過性亢進抑制作用、急性ラット後肢足蹠浮腫抑制作用、熱炎症抑制作用、アジュバント関節炎抑制作用、モルモットにおける紫外線紅斑抑制作用による抗炎症作用などの実験において抗炎症作用が認められた。1),2)
鎮痛作用
- マウスにおけるD'Amour-Smith法、ラットにおけるRandall & Selitto法による鎮痛作用などの実験において鎮痛作用が認められた。1),2)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- Methyl Salicylate サリチル酸メチル
化学名
分子式
分子量
性状
- 本品は無色〜微黄色の液で、強い特異なにおいがある。本品はエタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。本品は水に極めて溶けにくい。
- 「日局」dl-カンフル
一般名
- dl-Camphor dl-カンフル
「日局別名」合成樟脳
化学名
- (1RS,4RS)-1,7,7-Trimethylbicyclo[2.2.1]heptan-2-ol
分子式
分子量
融点
性状
- 本品は無色又は白色半透明の結晶、結晶性の粉末又は塊で、特異な芳香があり、味はわずかに苦く、清涼味がある。本品はエタノール(95)、ジエチルエーテル又は二硫化炭素に溶けやすく、水に溶けにくい。本品は室温で徐々に揮散する。
- トウガラシエキス
- 本品は褐色〜赤褐色の軟エキスで、特異なにおいがあり、味はトウガラシ特有の苛烈な辛味がある。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
(バロス消泡内用液2%)ジメチルポリシロキサン
- 関
- 酒石酸、炭酸水素ナトリウム、ジメチコン
[★]
酒石酸、酒石酸塩、酒石酸エステル
- 関
- sodium tartrate、tartaric acid
[★]
- 英
- tartrate-resistant acid phosphatase, TRAP
- 関
- 酒石酸、酸ホスファターゼ
[★]
酒石酸、炭酸水素ナトリウム、硫酸バリウム、ジメチコン
[★]
- 英
- dihydrocodeinone bitartrate
- 関
- 重酒石酸ヒドロコドン
[★]
- 関
- 重酒石酸ヒドロコドン
[★]
- 英
- acid
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- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
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