- 英
- standardized mortality ratio、SMR
- 関
- 年齢調整死亡率、間接法
- 観察集団の死亡数 / 期待死亡数 x 100 (%)
- 小さければ基準集団より死亡が少なく、大きければ基準集団より死亡が多い。
- 間接法では、観察集団の年齢階級別人口に基準集団の年齢階級別死亡率を適応することを思い出す。
Σ { (観察集団の年齢階級別人口) x (観察集団の年齢階級別死亡率) }
--------------------------------------------------------- x 100 (%)
Σ { (観察集団の年齢階級別人口) x (基準集団の年齢階級別死亡率) }
-
- 基準集団の年齢階級別死亡率を適用した場合の死亡数を基準として、観察集団の死亡数がどの程度か示す(比がわかる)。
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/05 01:05:12」(JST)
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標準化死亡比(ひょうじゅんかしぼうひ、英語: standardized mortality ratio 、略:SMR)とは、観察集団の年齢構成を基準となる集団の年齢構成を当てはめて、実際の死亡数と基準母集団の死亡数の比をいう[1]。標準化死亡比は比で表す場合と百分率で表す場合(厚生労働省統計)がある。
ここに、A:実際の死亡数、B:計算上の期待死亡数である。
目次
- 1 具体的な計算方法
- 2 関連
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
具体的な計算方法
年齢構成の異なる集団で単純に死亡率で死亡状況の比較はできない。理由は、高齢者の多い集団では観測する死亡者は多く、若年層が多い集団では観測する死亡者は少ないからである。
以下に簡単に計算方法を示す。(紙面の関係で4階級の年齢の例とするが、階級数が増えても同様である。)
年齢階級 |
基準集団 |
観察集団 |
人口 |
死亡数 |
人口 |
死亡数 |
期待死亡数 |
40歳未満 |
80000 |
80 |
3000 |
6 |
3(A) |
40歳―64歳 |
80000 |
160 |
6000 |
6 |
12(B) |
65歳以上 |
40000 |
160 |
9000 |
18 |
36(C) |
合計 |
200000 |
400 |
18000 |
30 |
51(D) |
基準集団の40歳未満の死亡率はであるので、この死亡率を観察集団に適応すると期待死亡数(A)は以下となる。
同様に(B)(C)を計算し、(A)(B)(C)の合計(D)を得る。
観察集団の実死亡数をこの期待死亡数で除し、標準化死亡比を得る。
参考までに英語: Standardised mortality rate SMR[2]とは略称も同一であるが別概念である。
関連
小規模観察母集団の年齢調整死亡率を以下の式で求めることができる。(間接法)
観察集団の年齢調整死亡率=基準集団の死亡率×観察集団の標準化死亡比
参考文献
- ^ 木原雅子,木原正博監訳 (2008), WHOの標準疫学,三煌社
- ^ Molyneux AJ,and et.al:Risk of recurrent subarachnoid haemorrhage, death, or dependence and standardised mortality ratios after clipping or coiling of an intracranial aneurysm in the International Subarachnoid Aneurysm Trial (ISAT): long-term follow-up,Lancet Neurol, (5),427-466,2009.
外部リンク
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- 都道府県別の標準化死亡比(SMR). 脳血管疾患(男) · 脳血管疾患(女) · 心疾患(男) · 心疾患(女) · 糖尿病(男) · 糖尿病(女) · 胃がん(男) · 胃がん(女) · 肺がん(男) · 肺がん(女) · 大腸がん(男) · 大腸がん(女) · 肝がん(男) · 肝がん(女) · 子宮がん ...
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★リンクテーブル★
[★]
- ある工場の作業者において、過去5年間に16名の肝癌による死亡が確認された。死亡数が全国と比較して多いかどうかを知るために標準化死亡比を求めることとなった。
- 算出に必要な情報の組合せはどれか。
- 全国のデータ この工場の作業者のデータ
- a 年齢階級別人口 年齢階級別肝がん死亡率
- b 年齢階級別肝がん死亡率 年齢階級別観察人年数
- c 年齢階級別肝がん死亡率 年齢階級別肝がん死亡率
- d 年齢階級別肝がん死亡数 年齢階級別観察人年数
- e 年齢階級別肝がん死亡数 年齢階級別肝がん死亡率
[正答]
※国試ナビ4※ [109G042]←[国試_109]→[109G044]
[★]
- 石綿を使用していた工場の周辺住民における中皮腫死亡率の調査を行った。
- 死亡率は、全国の一般住民と比較して、半径300m未満の男性居住者で14倍、300m~600mで6倍、600m~900mで2倍であった。
- 正しいのはどれか。2つ選べ。
- a. 石綿曝露に関する症例対照研究である。
- b. 石綿曝露による中皮腫の標準化死亡比が算出できる。
- c. 石綿曝露による中皮腫死亡のオッズ比は7である。
- d. 石綿曝露による中皮腫死亡の寄与危険度は12である。
- e. 石綿曝露と中皮腫死亡率との間には量-反応関係が推察される。
[正答]
※国試ナビ4※ [103E049]←[国試_103]→[103E051]
[★]
- a. 出生率は通常人口10万対で示す。
- b. 乳児死亡とは生後4週未満の死亡である。
- c. 有病率の計算には年間の新規患者数が必要である。
- d. 標準化死亡比は年齢別死亡数が不明の場合に用いられる。
- e. 我が国の年齢調整死亡率には昭和35年のモデル人口を用いる。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G014]←[国試_098]→[098G016]
[★]
- 昨年1年間のA町(人口10,000人)における全がん死亡数は50であった。昨年の日本全国における全がん死亡率は人口10万対250であった。A町の性・年齢階級別人口と全国の性・年齢階級別全がん死亡率との積和は50であった。A町の全がん標準化死亡比(SMR)はどれか。
- a. 0.2
- b. 0.5
- c. 1
- d. 2
- e. 5
[正答]
※国試ナビ4※ [095A017]←[国試_095]→[095A019]
[★]
[★]
- 関
- 年齢調整死亡率、間接法、標準化死亡比
[★]
標準化死亡比、SMR
[★]
- 英
- standard、level、norm、authentic
- 関
- 確証的、基準、水準、レベル、平らにする、標準物質、準位、信頼のおける、真正、規格、標準的、スタンダード
[★]
- 英
- standardization、standardisation、normalization、normalisation、standardize
- 関
- 規格化、基準、規準化、標準品、標定、正常化、ノーマリゼーション、標準試料
[★]
- 英
- ratio
- 関
- 率
- 分子と分母の間に全体と部分の関係がないもの。
- 0~∞の値をとる。
[★]
- 英
- death、demise、decease、obituary
- 関
- 死、消滅、崩御