- 英
- opportunistic pathogen
UpToDate Contents
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- 1. HIV感染患者における日和見感染の予防の概要overview of prevention of opportunistic infections in hiv infected patients [show details]
… antimicrobial therapy also depends upon prior exposure to the pathogen. Patients should be educated about the signs and symptoms of opportunistic infections and/or screened for evidence of disease, especially …
- 2. 成人における腎移植:腎移植レシピエントの診療の概要kidney transplantation in adults overview of care of the adult kidney transplant recipient [show details]
…patients with prolonged survival, an increased incidence and spectrum of opportunistic infections are observed . Opportunistic pathogens that affect renal transplant recipients include: Cytomegalovirus (CMV) …
- 3. 原発性免疫不全症の肺合併症pulmonary complications of primary immunodeficiencies [show details]
…syndrome are susceptible to pulmonary infection from a wide range of pathogens, including bacteria, viruses, and fungi. Opportunistic pathogens, such as P. jirovecii and CMV, are common and frequently result …
- 4. 実質臓器移植レシピエントにおける感染infection in the solid organ transplant recipient [show details]
…cessation of prophylaxis. Major infections due to opportunistic pathogens include: Pneumocystis jirovecii (formerly P. carinii) pneumonia (PCP). Viral pathogens, particularly cytomegalovirus (CMV) and the …
- 5. 肺移植後の細菌感染症bacterial infections following lung transplantation [show details]
… including pneumococcus, gram-negative bacilli, Legionella, and other common pathogens rather than opportunistic infections. The pattern of infection seen during these periods is discussed in greater …
Japanese Journal
- <i>Candida albicans</i>とnon-<i>albicans Candida</i>種における細胞外分泌酵素の比較研究
- 五十嵐 吉平,眞野 容子,古谷 信彦
- 医学検査 69(1), 69-74, 2020
- … <p>カンジダ種は口腔粘膜,腸管等に常在する二形性真菌であるが,日和見病原体としても知られている。 …
- NAID 130007789090
- 114) 介護老人保健施設入所高齢者の口腔内日和見病原体に対する日常的口腔ケアの効果
- 無菌病棟における自動おしぼり機に関連した Stenotrophomonas maltophilila によるアウトブレイク
- 三宅 典子,下野 信行,前原 依子 [他],権藤 多栄,長崎 洋司,内田 勇二郎,村田 昌之,林 純
- 日本環境感染学会誌 = Japanese journal of environmental infections 24(6), 381-387, 2009-11-25
- … <i>Stenotrophomonas maltophilia</i>は悪性疾患や長期入院,広域抗菌薬投与などの危険因子をもつ免疫抑制患者においては,一旦発症すると致死的となる日和見病原体として重要である.2007年6月,当院の無菌病棟において,<i>S. …
- NAID 10026901980
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- 日和見感染症とは、宿主の感染に対する防御能が何らかの原因によって低下した時に、通常ではほとんど病気をおこさないような病原体(弱毒微生物、被病原微生物、平素無害菌などと呼ばれる)によって引き起こされる感染症のことをいいます。
- D. 日和見病原体 Pasteurella pneumotropica (肺パスツレラ) 肺パスツレラは、グラム陰性短桿菌で、Jawetz型とHeyl型の2種類の生物型に分類されている。Jawetz型とHeyl型の生物学的性状には差があり、標準株の16S rRNA 本菌は ...
- 日和見感染とは、普通の健康な人には感染症を起こさない弱い細菌やウイルスなどの病原体が原因で発症する感染症のことをいい、何らかの状態で免疫力が低下した時に生じてくる疾患の総称です。悪性腫瘍で抗がん薬投与中の人、高齢で体力が弱っている人、免疫不全の人(たとえば、エイズ ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- cytomegalovirus infection
- 同
- CMV感染症
- 関
- サイトメガロウイルス、巨細胞封入体症。日和見病原体、不顕性感染
概念
- ヘルペスウイルス科ベータヘルペスウイルス亜科に属するサイトメガロウイルスによる感染症である。
- 宿主の状態により臨床像が異なる。
- 一般に弱毒で、健康な成人に感染しても発症することはまずない。
- ほとんどの成人(80~90%)が罹患しているが、不顕性のまま経過し、持続感染/潜伏感染している。
- 感染によりCMV-IgG抗体を有することになる。
- 既感染者の尿、唾液、精液、血液、乳汁にサイトメガロウイルスが分離されるため、体液や粘膜を介した接触、尿や唾液を介した接触感染、母乳を介した感染が起こりうる。
- 初感染の場合、細胞免疫が低下した者で再活性化した場合に症状を呈する(免疫抑制薬投与、AIDS患者)。
- 乳児幼児の初感染、妊婦の初感染、易感染性宿主の再活性化
- 胎児が感染した場合は、黄疸、肝脾腫、出血、小頭症、網膜炎、知能障害などが、移植患者などでは肺炎が起こりやすい。
- 妊婦の初感染により、胎内感染による流産や先天性奇形をきたしうる。
臨床型
先天性サイトメガロウイルス感染症
- 先天性巨細胞封入体症
- 妊婦がサイトメガロウイルスの初感染、再感染、あるいは再活性化により経胎盤的に胎児に感染する。妊婦が初感染の場合には重症となる。
- 症状:低出生体重、黄疸、出血斑、肝脾腫、小頭症、脳内石灰化/脳室周囲石灰化、肝機能異常、血小板減少、難聴、脈絡網膜炎、DIC、知的障害
- 出生時には無症状~一部の症状のみ呈する場合がある。
新生児・乳児・幼児の初感染
- 産道での感染、母乳を介した感染、尿や唾液を介した水平感染が主である。
- 正常な妊娠で出生した場合、母体からの移行抗体によりほとんどが不顕性感染かあるいは軽症で経過する。
- 早産児や低出生体重児の場合、母体からの移行抗体が不十分であるため重症化することが多い。結果として肝炎、肺炎、単核球症を生じうる。よって、このような児に対しては接触予防策を徹底すべきであり、またCMV既感者からの授乳や輸血は回避する必要がある。
成人の初感染
- サイトメガロウイルスに未感染の者が、思春期以降に唾液、精液、血液などを介して初感染を受けた場合には、伝染性単核症様の症状を呈することが多い。
- 発熱、肝機能異常、頚部リンパ節腫脹、肝脾腫などが主な症状であり、EBウイルスの初感染との鑑別が困難である。
- ただし、EBウイルスの場合と違って、滲出性扁桃炎を起こすことは少ない。
- 伝染性単核症様の症状が出たとしても1-2週間で軽快する。
臓器移植による感染
- 臓器移植において、CMV-IgGパターンとしては、ドナー陽性・レシピエント陰性、ドナー陽性・レシピエント陽性の場合が考えられる。
- 前者の場合、ドナーの臓器内に潜伏しているサイトメガロウイルスにより初感染を受けることになる。
- 後者の場合、ドナーからの臓器に拒絶反応を起こさないようにレシピエントは免疫抑制薬により細胞免疫が徹底的に抑制されるが、そのためレシピエントに潜伏していたサイトメガロウイルスが再活性化して発症することがある。
骨髄移植による感染
- 骨髄移植において、CMV-IgGパターンとして、ドナー陰性、レシピエント陽性のパターンで、サイトメガロウイルスが再活性化した場合に重篤化する。
- 免疫を担当する細胞はもっぱらドナー由来の細胞となるが、サイトメガロウイルスは初感染となるため、その他のパターンより重篤化しやすい。
症状
- 脳 :脳炎
- 肺 :間質性肺炎
- 肝臓:ウイルス性肝炎の病態となる
- 網膜:網膜炎。サイトメガロウイルス網膜症
- 消化管:腸炎(潰瘍、びらん)
- 感染症専門医テキスト 第1部 解説編より
症候
|
頻度(%)
|
出血斑
|
54
|
胎児発育不全
|
47
|
肝腫
|
47
|
脾腫
|
44
|
脳石灰化
|
43
|
出生時の黄疸
|
36
|
小頭症
|
40
|
聴覚障害
|
41
|
溶血性貧血
|
13
|
脈絡網膜炎
|
11
|
痙攣
|
8
|
肺炎
|
11
|
肝機能障害
|
30
|
死亡
|
8
|
疾患
|
新生児
|
乳児
|
臓器移植
|
骨髄移植
|
AIDS
|
発熱/肝障害
|
++
|
++
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++
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+
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+
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消化器感染症
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+
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+
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+
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+
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+
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網膜炎
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+
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+
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++
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間質性肺炎
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+
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骨髄抑制
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++
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+
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脳炎・脳障害
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+
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+
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PTLDリスク
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+
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+
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検査
- 血液像:異型リンパ球増加、単核球の増加
- CMV-IgM:初感染、既感染者の再活性化で陽性となる
- CMV-IgG:既感染者で陽性となる
診断
先天性CMV感染症
- 3. 抗原血症
- 4. DNAの検出
- 5. mRNAの検出
CMV感染症
- 1. NASBA法(nucleic acid sequence based amplification法):mRNA検出。mRNAの検出はウイルスの活動性を反映
- 2. antigenemia法:ウイルス抗原(方法:C7HRP 、C10C11)
- 白血球を単離してCMV抗原に対するモノクローナル抗体で染色し、陽性細胞を計測する。陽性細胞の数で判定する。
- 3. PCR法:DNA検出
- 4. 直接的なウイルス分離
- 5. ウイルス特異的IgM 抗体の検出
治療
予防
- pre‐emptive therapy
- 造血幹細胞移植:ホスカルネット(ガンシクロビルの骨髄抑制)
- 腎移植 :ガンシクロビル(ホスカルネットによる腎障害)
参考文献
[★]
- ラ
- Aspergillus
- 同
- Aspergillus属
- 同
- コウジカビ
- 関
- アスペルギルス症
- ラクトフェノール・コトン青による染色で
生物的特徴
- 真菌
- 腐生性の不完全菌に属する糸状菌
- 有隔性菌糸を持つ(branching septate hyphae)
- 土壌や朽ちた植物に存在。空気中に浮遊胞子として存在。アスペルギルスの分生子は暖かく湿った場所で多く作られる → 空調器のエアフィルターや加湿器などで増殖
- 日和見病原体。基礎疾患(好中球減少や免疫不全症)を有する患者に感染
感染経路
- A. fumigatusの胞子は2-3.5umで、気管支に達し肺を冒す
アスペルギルス属
感染症
- 肺アスペルギローマ:結核・気管支拡張症などで生じた空洞・嚢胞で分生子が生長・増殖し、大きな菌糸塊を形成 菌球形成
- 侵襲性アスペルギルス症:好中球機能不全などの患者に発生し、より急性でより重症やしやすい。肺・消化管障害、心内膜炎、脳・骨膿瘍、全身播種
- アレルギー性気管支肺アスペルギルス症:喘息様発作、末梢血好中球増加、中枢性気管支拡張
[★]
- 英
- pathogen
- 関
- 感染症
- 感染の原因となる物の総称 (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.10)
- 細菌
- マイコプラズマ、リケッチア、クラミジア
- 変異プリオン
[★]
- 英
- drug substance、bulk、technical product
- 関
- 大量、バルク、容積、大部分、原末
[★]
- 英
- pathogen、pathogenesis
- 関
- 原因、病原性、病原体、発病、病原菌、病変形成
[★]
- 英
- body
- ラ
- corpus、corpora
- 関
- 肉体、身体、本体、コーパス、ボディー