- ラ
- hallux valgus (M), HV
- 関
- バニオン
- 図:M.367(写真) N.510(足底の骨)
- 第1趾が外側に向きを変える変形
- 第1中足骨が内反し、第1中足趾節関節で母指基節骨が外反し、中足骨骨頭が内側に膨隆し「く」の字型の変形を起こしたもの。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/30 21:38:44」(JST)
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外反母趾(がいはんぼし、Hallux valgus)とは、足の親指が小指の方に曲がっていく症状の総称。
概要
指のつけ根にある深横中足靭帯が伸びたり、緩んでしまった上に靴など履物によって締め付けられることで結果、親指が小指側に曲り変形した状態。足に合わない靴を履いている場合になりやすく、女性に多く見られる。特にかかとの高い靴を長時間履いている場合になりやすいと言われている。幅の広すぎる靴を履くことにより足が前に滑り、捨て寸の部分につま先が入り込んで圧迫され、発症するケースもある。症状の進行によって痛みを覚え、歩行や起立のたびに痛みを感じるようになる場合がある。子供や男性にも発生する。同じ要因によって外反母趾とは逆に足の小指が親指の方向に曲がってしまう症状は内反小趾(ないはんしょうし)と呼ばれる。
症状によって以下の4期に分類される。
- 可逆期(代償期):親指の外反が、靴を脱ぐ、マッサージした場合にもとに戻る状態。
- 拘縮期(非代償期):関節の炎症等が起こり靭帯などが固まってもとに戻らない状態。
- 進行期(悪期):外反が自然に進行し、立っているだけでより外に曲がって行く状態。
- 終末期:親指が他の指に重なり、親指の関節が脱臼したような状態。
また親指の曲がった角度(外反母趾角)で症状の重さが分類される。
- ~15度 - 正常
- 15~20度 - 軽症
- 20~40度 - 中程度
- 40度以上 - 重症
原因
女性、遺伝、ハイヒールが三大原因であると言われている[1]。
女性に外反母趾が多いのは、女性がハイヒールや先細の靴を履く傾向が大きいことも原因であるが、裸足で生活する民族の調査でも男性よりも女性に外反母趾が多く見られる[2]ため女性ホルモンの関与も指摘されている。
遺伝と外反母趾との関係は香港で調査が行われていて、遺伝はハイヒールよりもはるかに大きい外反母趾の原因であることが指摘されている[3]。
ハイヒールが外反母趾の原因となるのは、(1)足が前滑りして、足先が靴先に押し込まれる。(2)ヒールが高くなるにつれて、足先にかかる体重の割合が増える。(3)第1趾の中足趾節関節の背屈の角度と、足関節の底屈の角度が大きくなるため、中足趾節関節の両側の靭帯が弛んで不安定になり、かつ足の横アーチに関与する筋肉が弛むため開張足になる、という3つの理由にある[4]。
足病学では距骨下関節の過剰な回内(過回内、オーバープロネーション)が外反母趾の原因であるとされ、かつこの過回内には筋肉はあまり関与していないとされている[5]。
出生時に外反母趾様の母趾の異常がある場合、進行性骨化性線維異形成症の場合がある。200万人に一人の難病だが遺伝子検査で早期診断をする必要がある。
治療
治療法には手術療法と保存療法がある。後者には靴の指導、運動療法、足底板療法(アーチサポート療法)などがある。
患者
脚注
- ^ 井口傑『足のクリニック―教科書に書けなかった診療のコツ』 南江堂 2004年
- ^ Maclennan R: Prevalence of hallux valgus in a Neolithic New Guinea population. Lancet i:1398, 1966
- ^ Daniel Wu, Lobo Louie Does Wearing High-heeled Shoe Cause Hallux Valgus? A Survey of 1,056 Chinese Females. The Foot and Ankle Online Journal 3(5):3
- ^ 井口傑『新版 外反母趾を防ぐ・治す』 講談社 2007年
- ^ T. C. ミショー著 加倉井周一訳 『臨床足装具学』 医歯薬出版株式会社 2005年
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 管理職必携 安心・安全の新常識 足の健康と子どもの育ち(上)子どもの外反母趾の増加
- ちょっとのぞいてみよう!整形外科の手術(第6回)外反母趾の手術
- 伊東 勝也,田中 康仁
- 整形外科看護 : 整形外科ナースの知識と実践力アップをサポートする 17(9), 898-901, 2012-09
- NAID 40019426554
- 周手術期における弾性ストッキング着用時の発赤と外反母趾との関連性の実態調査 (第25回日本手術看護学会年次大会)
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- 女性に多い外反母趾。 症状の軽い方まで含めれば、中年以上の女性の実に半分近くが外反母趾の悩みを抱えているようです。 外反母趾の最大の原因は足を無理に締め付けることです。 女性はパンプスやストッキングで足を ...
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★リンクテーブル★
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- 56歳の女性。歩行時に右母趾中足趾節関節の内側部の痛みと突出とを訴えて来院した。母趾は腓骨側にわん曲し、第2趾と重なっている。安静時の痛みはない。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D045]←[国試_096]→[096D047]
[★]
- 英
- rheumatoid arthritis, RA
- 同
- リウマチ様関節炎、萎縮性関節炎 atrophic arthritis
- 関
- カプラン症候群、膠原病
概要
- 原因不明のchronic multisystem disease
- 炎症性の関節炎が、特に末梢の関節で全身性に起こる。
- 経過は多様
症候
- 朝のこわばり、疼痛、腫脹、関節の動揺、関節可動域制限、変形(手指、足趾、膝関節)。(SOR.211)
- 手指の近位指節間関節(PIP関節)、中手指節関節(MP関節)。遠位指節間関節(DIP関節)に初発することは稀。(SOR.211)
- 左右対称性に生じることが多い。手関節、足趾、膝関節に初発する。(SOR.211)
- 朝のこわばりは1時間以上持続する(⇔変形性関節症では30分以内におさまる。関節を使わないと痛みがひどくなる)
関節外症状
- 100CASE p.76
- SOR.213改変
症候スペクトル
合併症
- YN. F-43
検査
単純X線
- 軟部組織の腫脹によるX線透過性の低下、関節周囲の骨萎縮(傍関節性骨骨粗鬆症)、関節辺縁のびらん、骨洞、関節裂隙狭小化、関節面の破壊、関節亜脱臼・脱臼(SOR.216)(下線の症状は変形性関節症では認めない)
血液
- 赤血球:小球性低色素性貧血
- 白血球:正常あるいは軽度増加。ただし 脾腫 + 白血球減少 + RA = フェルティー症候群
- 血小板:増加
- 補体:高値?。(SOR.217)SLEと違って低下しない。経過中に低下してきたのなら悪性関節リウマチを考慮
- リウマチ因子:陽性(70-80%の症例)
- 炎症所見:赤沈・CRP・免疫グロブリン高値
関節液
- 淡黄緑色、混濁、滑膜細胞の細片の浮遊を認める。粘稠度低下(SOR.218)
関節内視鏡
身体所見 (SOR.213,417)
手
手関節
- 手関節と遠位橈尺関節の滑膜炎→腫脹、運動痛、手関節の掌背屈及び前腕の回旋制限
- 尺骨頭の背側亜脱臼:ピアノキーサイン
- 手根骨の尺側移動、掌側移動
- 手関節強直:手関節が破壊されて癒合すると線維性強直、骨性強直が起きて関節の変形が固定される。
指
MP関節(MCP関節)
- 掌側脱臼、尺側偏位、伸筋腱の尺側脱臼
PIP関節
趾
MP関節(MTP関節)
- 外反母趾:第1中足骨が内反し、第1中足趾節関節で母指基節骨が外反し、中足骨骨頭が内側に膨隆し「く」の字型の変形を起こしたもの。
診断基準
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7項目中、4項目以上を満たすとき、関節リウマチと診断される
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備考
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1
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1時間以上持続する朝のこわばりが、6週間以上あること
|
|
2
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3領域以上の関節の腫れが、6週間以上あること
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領域は、PIP関節・MP関節・手・肘・膝・足・MTP関節の14領域に分けられる
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3
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手関節またはMP関節またはPIP関節の腫れが、6週間以上あること
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少なくとも1ヵ所での軟部組織腫脹
|
4
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対称性関節腫脹
|
PIP、MCP、MTP関節は完全に対象である必要はない
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5
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リウマトイド結節
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骨突起部、伸側表面/関節近傍の皮下結節
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6
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リウマトイド因子が陽性
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正常人コントロールで5%以下の陽性率を示す測定法を用いること
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7
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X線、関節リウマチに特有の骨びらんが見られる
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手・指を中心に見る、びらん以上の破壊も含む
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診断
治療
- 以前は、病状の進行に合わせて作用の弱い薬剤から強い薬剤を用いていたが、最近では初期に強力に炎症を抑制して関節破壊を防ぐ治療方針に変わってきている。
TNF阻害薬の適応
- 1. 既存の抗リウマチ薬(DMARD)通常量を3ヶ月以上継続して使用してもコントロール不良のRA患者。コントロール不良の目安として以下の3項目を満たす者。
- 1) 圧痛関節数6関節以上
- 2) 腫脹関節数6関節以上
- 3) CRP 2.0mg/dl以上あるいはESR 28mm/hr以上
- a) 画像検査における進行性の骨びらんを認める
- b) DAS28-ESRが3.2(moderate activity)以上
- のいずれかを認める場合も使用を考慮する。
- 2. さらに日和見感染症の危険性が低い患者として以下の3項目も満たすことが望ましい。
- 1) 末梢血白血球数 4000/mm3以上
- 2) 末梢血リンパ球数 1000/mm3以上
- 3) 血中β-D-グルカン陰性
参考
- 2. 株式会社医学生物学研究所 MESACUP CCPテスト
- 3. 関節リウマチの診療マニュアル(改訂版) 診断のマニュアルとEBMに基づく治療ガイドライン
- http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm400/library/guideline.html
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- 英
- hallux valgus
- 関
- 外反母趾
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外反母趾 hallux valgus
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- 英
- hallux valgus angle HVA
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- 英
- eversion (K) (⇔inversion), valgus (⇔varus)
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- 英
- great toe
- ラ
- hallux
- 関
- 母指