- 英
- Limulus test
- 同
- リムルス試験、カブトガニ試験
- 関
- エンドスペーシィテスト、LPS、リムルス試薬
- カブトガニ Limulus polyphemusの血球中にはLPSと反応する凝固系があり、それと反応しゲル化する。リムルス血球中のファクターCが活性化され,セリンプロテアーゼを活性化し、凝固性タンパク質前駆体を活性化し凝固へと進む。この凝固系は,現在最も鋭敏なLPSの検出系として用いられ,内毒素の定量法として市販されている(SMB.116)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/04 11:16:45」(JST)
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発熱物質(はつねつぶっしつ、pyrogeneous substance)とは体内において体温上昇作用をひきおこす物質の総称である。発熱因子(はつねついんし)、発熱原(はつねつげん)、パイロジェン(pyrogen)とも呼ばれる。
概要[編集]
発熱物質には細菌など外来性のもの(外来性発熱原)と、それに反応して生体が自ら放出するものと(内在性発熱原)とが存在する。P.B.Beesonがウサギの顆粒白血球から抽出してはじめて発熱物質の存在を示した(1948年)。
内在性発熱原(endogenous pyrogen)は顆粒白血球・単球・マクロファージが放出するたんぱく質で、細菌感染症などの発熱の原因物質であり、同たんぱく質が視床下部の温度中枢に作用して発熱を引き起こす。すなわち内在性発熱原は体温を高めることによって病原体に対する生体防御機能を高める免疫に関連する生体機能の一つである。
顆粒白血球・単球・マクロファージに外来性発熱原(exogenous pyrogen)と抗原抗体複合体が作用する内在性発熱原が放出される。外来性発熱原の代表的なものを次に示す。
- グラム陰性菌のエンドトキシン
- 微生物由来物質
- ある種のウイルス
- ある種のステロイド
注射用医薬品もしくはその原料が微生物汚染によりエンドトキシンなどを含むと、患者の投与時に発熱の副作用が懸念されるため、注射用医薬品では発熱物質が存在しないことを規格試験に含め発熱物質が含まれないことを保証している。
その為の医薬品中の発熱性物質の検出は古くはウサギに投与して発熱を検査したが、近年では原因物質であるグラム陰性菌のエンドトキシンをカブトガニ血清由来の凝固因子で検出するリムルス試験で置き換えられている。
参考文献[編集]
関連項目[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 歯周炎患者におけるウシラクトフェリン経口投与の影響
- 近藤 一郎,小林 哲夫,若林 裕之,山内 恒治,岩附 慧二,吉江 弘正
- 日本歯科保存学雑誌 51(3), 281-291, 2008-06-30
- … に,1)歯周組織検査,2)定量性PCRによる歯肉縁下プラークおよび唾液細菌検査(総菌数,Porphyromonas gingivalis数,Prevotella intermedia数,3)サンドイッチELISA法による歯肉溝滲出液(GCF)および唾液ヒト・ウシLF濃度検査,4)リムルステストによるGCFおよび唾液エンドトキシン濃度検査,を二重盲検法にてそれぞれ行った.各来院時での検査結果の群間差をMann-Whitney U testにて統計解析した.本実験期間中でウシLF錠菓摂取に伴う副作用は一切認め …
- NAID 110007151243
- 多形核白血球およびマクロファージの機能に及ぼす環境因子の影響について
- 羽竹 豊
- 歯科医学 60(2), g54-g55, 1997-06-25
- … 各LPS標品の生物活性の指標としてエンドスペシーを用いたリムルステストを行い, Escherichia coli (E. … この抑制の程度は, 各LPS 標品のリムルステストによるエンドトキシン活性の値に比例した。 …
- NAID 110001723257
Related Links
- 検出法としてカブトガニの血球抽出液を用いるリムルステストが用いられている。但し、 リムルステストは真菌の細胞壁成分であるβ-グルカンでも陽性を示す。そこで エンドトキシン特異的方法が開発され、敗血症の補助的診断法として用いられている。 ある種のβ- ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- lipopolysaccharide, LPS
- 同
- リポ多糖類、リポポリサッカライド
- 主にマクロファージを刺激して多彩な生理作用を表す
LPSの生物活性 (SMB.115-117)
- 2. ポリクローナルB細胞活性化:B細胞を刺激し、抗原非特異的に抗体産生細胞へと分化誘導。IgMクラスの抗体を産生させる。
- 3. マクロファージの活性化:サイトカイン(IL-1、TNF-α、IFN、コロニー刺激因子(CSF)など)、フリーラジカルを放出させる。
- 4. 補体の古典的経路、別経路を活性化
- 5. アラキドン酸代謝経路の刺激:ロイコトリエン、プロスタグランジンの産生亢進
- 6. 白血球との結合:生体ではLPS投与後1時間目に顆粒球減少(白血球凝集や末梢血管への貯留による)。2-4時間後、急激に白血球増加(骨髄の顆粒球の放出や顆粒球産
生の増加による)
- 7. 血小板の活性化と破壊:セロトニン、核酸、血小板因子3などを放出。LPSにより破壊されやすい
- 8. NK細胞やNKT細胞によるIFN-γの産生亢進
リポ多糖の受容体
- →リポ多糖受容体=CD14
リポ多糖のクリアランス(SMB.117)
- 血流に入ったLPSは、LPS結合タンパク質(LBP)や遊離CD14と結合し、ついで血清タンパク質(特に高比重リポタンパク質(HDL)と結合し、速やかに主に肝臓に取り込まれる。肝臓、脾臓などのマクロファージ系の貪食細胞がLPSを捕獲し、比較的長い時間かかって分解するらしい。
リポ多糖の臨床的意義 (SMB.117-118)
エンドトキシンショック
抗生物質誘発内毒素遊離
- 内毒素は菌が増殖するときに、外膜より遊離。
- ある種の抗生物質は菌を殺す際、大量の内毒素の遊離を招く
検査
[★]
- 関
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- = Finkelstein test フィンケルシュタインテスト
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