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Japanese Journal
- 胃静脈瘤破裂の治療後にペグインターフェロン・リバビリン併用療法を行い著効が得られたC型肝硬変の1例
- 池田 晴夫,和栗 暢生,相場 恒男,林 雅博,濱 勇,河久 順志,横尾 健,米山 靖,古川 浩一,杉村 一仁,五十嵐 健太郎,月岡 恵
- 肝臓 51(2), 78-83, 2010-02-25
- 症例は50代女性.それまで通院歴などなかったが,突然吐血し,当院へ救急搬送された.来院時ショック状態であり,緊急上部消化管内視鏡検査を施行.胃穹窿部の孤立性胃静脈瘤より,噴出性出血を認めたため,内視鏡的静脈瘤結紮術にて一次止血に成功.翌日CTにて胃腎シャントを確認し,バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)を施行したところ,胃静脈瘤は消失した. 本症例はC型肝硬変であったが,肝炎活動性があり, …
- NAID 10026101256
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- 胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈塞栓術 病態および原因 胃静脈瘤とは胃壁内の静脈が、異常な拡張し内腔に突出した病態です。通常は食道静 脈瘤などと同様に肝硬変などの門脈圧亢進症により二次的に発生します。
- バルーン下逆行性経静脈的 塞栓術(B-RTO)の一例 名瀬徳洲会病院 内科研修医3年次 木村恵梨 同 内科研修医4年次 井上太郎 指導:岸和田徳洲会病院 消化器内科 尾野亘
- B-RTO(バルーン閉塞性逆向性経静脈的閉鎖術=バルーン閉塞下逆行性静脈塞栓術=バルーン閉塞下静脈瘤塞栓術) ∴ 食道静脈瘤のほとんどは内視鏡的によって治療され,その治療成績も良好である。 しかしながら、胃静脈瘤 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- esophageal varix, esophageal varices
- 関
- 胃静脈瘤、variceal bleeding、門脈圧
病態
- 門脈圧亢進を背景として粘膜下層~粘膜固有層の静脈叢に静脈瘤が形成される。
- 好発部位:下部食道
- 静脈瘤の形成には左胃静脈、短胃静脈、後胃静脈が関与している。
検査
上部消化管内視鏡検査
- 日本では形態(form, F)F2以上や発赤所見(red color sign, RC)RC2以上が危険な静脈瘤として予防的治療の適応となっている(SSUR.645)
- 青色静脈瘤、連珠状静脈瘤(F2)以上、red color sign陽性は治療対象(QB.A-341)
内視鏡所見の分類
- 参考3
F:form 形態
|
F0 静脈瘤として認められないもの F1 直線的な細いもの F2 連珠状、中等度 F3 結節状、腫瘤状
|
C: color 色調
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Cw (白色静脈) Cb (青色静脈)
|
RC:red color sign 発赤所見
|
Red color sign(RC) ミミズ腫れ所見 red wale marking (RWM) サクランボ様発赤 cherry red spot様所見 (CRS) 血マメ所見 hematocystic spot (HCS)
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- F3, red color sign [show details]
治療
- SSUR.649-
- (緊急出血)バソプレシン・ソマトスタチン:門脈の流入血流を減少させ、門脈圧を減少させる。肝機能悪化リスクあり。
- (予防)プロプラノロール・ナドロール:非選択的βブロッカーを使うことで、β2受容体を介した血管拡張がblockされα1受容体を介した血管収縮が優位となり、腸管の細動脈の収縮により門脈の血流が減少、門脈圧が低下する。さらに多く用いれば、β1受容体を介した心拍出量の低下により脾動脈血流量が減少し、門脈圧がより低下する。(参考2)
- interventional radiology, IVR
- 適応:内視鏡的硬化薬注入量法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)で止血不可能な例、再発・出血を繰り返す例
予後
- 血小板減少:止血が困難となるため
- 肝硬変:総ビリルビン4mg/dl以上では硬化療法が選択できないため
参考
- フリーPDF有り
- 1. 食道静脈瘤内視鏡所見記載基準 (日本門脈圧亢進症研究会)
- 2. [charged] Primary prophylaxis against variceal hemorrhage in patients with cirrhosis - uptodate [1]
- 3. 消化器基本画像集
- 大変勉強になる資料です!!
- http://www.pariet.jp/alimentary/picture.html
[★]
- 英
- gastric varix, gastric varices
- 同
- 噴門部静脈瘤 cardiac varices
- 関
- 食道静脈瘤、食道胃静脈瘤
概念
- 門脈圧の亢進により胃の静脈に側副血行路が形成され、これが静脈瘤として認められたもの。
病因
疫学
病態
- 食道胃噴門部静脈瘤:食道静脈瘤と連続:奇静脈系の側副血行路 (SSUR.643)
- 孤立性胃静脈瘤:食道静脈瘤を伴わず胃噴門部弓隆部に存在:80%以上の症例で胃腎静脈シャントを形成 (SSUR.643)
症状
診断
検査
治療
- いろいろある。
カテーテルインターベンション
- 孤発性胃静脈瘤治療で中心の治療法。経カテーテル的に下大静脈から胃静脈瘤の排血路である胃腎静脈シャントを逆行性にアプローチし、胃静脈瘤を塞栓する方法。硬化剤はエタノラミンオレイトを使用。胃静脈瘤消失流は90%以上。長期的に見ても胃静脈瘤の再発率は5%以下。問題点は長期の経過中に胃静脈瘤が出現すること。(SSUR.650)
予後
予防
国試
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- 英
- embolization
- 関
- 塞栓、塞栓形成、塞栓症、塞栓療法、塞栓化
- 脳神経外科:脳大動脈瘤、脳動静脈奇形
- 上部消化管:気道出血
- 下部消化管:腸管出血
[★]
- 英
- retrograde、antidromic、retrogradely
- 関
- 逆方向性、逆行的、逆行型、逆向性
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
[★]
- 英
- surgery
- 関
- 外科、外科学、手術、外科術、外科手術
[★]
- 英
- reverse
- 関
- 逆、逆性、逆転、逆戻り、リバース