- 61歳の男性。黒色便を主訴に来院した。1年前に肝細胞癌と診断され、ラジオ波焼灼を受けた。血液所見:赤血球220万、Hb7.5g/dl、白血球2,800、血小板7万、プロトロンビン時間65%(基準80~120)。血清生化学所見:アルブミン3.3g/dl、総ビリルビン1.8mg/dl、AST72単位、ALT65単位。腹部造影CTを以下に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 21歳の男性。大量の発汗があり、突然無口になってうずくまったため、友人に伴われて来院した。生来健康である、ラグビー部の副主将として、早朝から部員の先頭に立って合宿練習を指揮していた。天気は快晴であり、午後2時の来院時、気温33℃、湿度65%、無風。意識は清明。嘔気と嘔吐とはない。身長170cm、体重70kg。体温37.4℃。呼吸数24/分。脈拍92/分、整。血圧128/72mmHg。下腿、大腿および腹部に軽度の筋攣縮が認められる。
- a. 頭部冷却
- b. 酸素吸入
- c. 冷水投与
- d. 電解質液投与
- e. 抗けいれん薬投与
[正答]
※国試ナビ4※ [100H021]←[国試_100]→[100H023]
[★]
- 31歳の女性。帝王切開術の翌日に歩行を始めたとき、突然胸痛と動悸とを訴えた。意識は清明。身長161cm、体重75kg。呼吸数28/分。脈拍112/分、整。血圧98/76mmHg。顔面蒼白で苦悶状である。
[正答]
※国試ナビ4※ [100H023]←[国試_100]→[100H025]
[★]
- 英
- gastric varix, gastric varices
- 同
- 噴門部静脈瘤 cardiac varices
- 関
- 食道静脈瘤、食道胃静脈瘤
概念
- 門脈圧の亢進により胃の静脈に側副血行路が形成され、これが静脈瘤として認められたもの。
病因
疫学
病態
- 食道胃噴門部静脈瘤:食道静脈瘤と連続:奇静脈系の側副血行路 (SSUR.643)
- 孤立性胃静脈瘤:食道静脈瘤を伴わず胃噴門部弓隆部に存在:80%以上の症例で胃腎静脈シャントを形成 (SSUR.643)
症状
診断
検査
治療
- いろいろある。
カテーテルインターベンション
- 孤発性胃静脈瘤治療で中心の治療法。経カテーテル的に下大静脈から胃静脈瘤の排血路である胃腎静脈シャントを逆行性にアプローチし、胃静脈瘤を塞栓する方法。硬化剤はエタノラミンオレイトを使用。胃静脈瘤消失流は90%以上。長期的に見ても胃静脈瘤の再発率は5%以下。問題点は長期の経過中に胃静脈瘤が出現すること。(SSUR.650)
予後
予防
国試
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