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この項目では、園芸諸種について記述しています。その他の用法については「バラ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
バラ |
ミセス・ハーバート・スティーブンス
ハイブリッド・ティー 1910年
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分類 |
界 |
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植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 eudicots |
階級なし |
: |
バラ類 rosids |
階級なし |
: |
マメ類 fabids |
目 |
: |
バラ目 Rosales |
科 |
: |
バラ科 Rosaceae |
属 |
: |
バラ属 Rosa |
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バラ(薔薇)は、バラ科バラ属の総称である[1][2][3]。あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する[1]。ここでは、後者の園芸バラ・栽培バラを扱うこととする。
バラ属の成形は、灌木、低木、または木本性のつる植物で、葉や茎に棘があるものが多い。葉は1回奇数羽状複葉。花は5枚の花びらと多数の雄蘂を持つ(ただし、園芸種では大部分が八重咲きである)。北半球の温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーにかけてが主産地でここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播した。南半球にはバラは自生していない。世界に約120種がある。
目次
- 1 名称
- 2 ギャラリー
- 3 用途
- 4 栽培の歴史
- 4.1 バラの母ジョゼフィーヌ皇后
- 4.2 モダンローズの誕生
- 4.2.1 ハイブリッド・ティ(HT)系の誕生
- 4.2.2 黄色いバラの誕生
- 4.2.3 欧米での品種改良の進展
- 4.2.4 フロリバンダ系(FL)の誕生
- 4.3 「奇跡」のブルー・ローズへの挑戦
- 5 日本におけるバラ
- 5.1 近代前
- 5.2 明治以後
- 5.3 第2次世界大戦以後
- 5.3.1 バラ園の造園
- 5.3.2 切り花の普及
- 5.3.3 コンテスト
- 5.4 ガーデニングのブームの中での大衆化
- 6 バラの種類
- 6.1 系統別の分類
- 6.1.1 原種
- 6.1.1.1 原産地別の原種
- 6.1.1.2 品種改良に使用された原種
- 6.1.2 園芸品種
- 6.1.2.1 オールドローズ
- 6.1.2.2 モダンローズ
- 6.2 花弁の数による分類
- 6.3 花型による分類
- 6.4 その他の分類
- 7 関連
- 8 バラの施設
- 9 バラに関する土地
- 9.1 国や自治体の花
- 9.1.1 アジア
- 9.1.2 アフリカ
- 9.1.3 ヨーロッパ
- 9.1.4 北アメリカ
- 9.2 その他
- 10 バラのイベント
- 11 育種家と研究家収集家
- 11.1 日本
- 11.2 イギリス
- 11.3 フランス
- 11.4 ドイツ
- 11.5 オランダ
- 11.6 アメリカ合衆国
- 11.7 チェコ
- 12 バラの品種名になった固有名詞
- 13 慣用句
- 14 脚注
名称[編集]
「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛したもの[4]。漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、この語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。漢語には「玫瑰」(まいかい)の異称もある。
欧州ではラテン語の rosa に由来する名で呼ぶ言語が多く、また同じ語が別義として「ピンク色」の意味をもつことが多い。
6月の誕生花である。季語は夏(「冬薔薇」「ふゆそうび」となると冬の季語になる)。
ギャラリー[編集]
園芸植物となっているのは、主として次の野生種8種を先祖とし、それらの交配等で生まれたものである。
- Rosa multiflora ノイバラ
- R. wichuraiana テリハノイバラ
- R. moschata
- R. chinensis コウシンバラ
- R. gigantea ロサ・ギガンティア
- R. gallica
- R. damascena ダマスクローズ 精油や香水の原料に使われる
- R. foetida ロサ・フェティダ
用途[編集]
ダマスクローズ(Damask rose)の花弁から精油を抽出した「ローズオイル(Rose oil)」
花弁を蒸留して得られる液体「ローズウォーター(rose water)」
現在では鑑賞用として栽培されることが圧倒的に多いが、他にもダマスクローズ(Damask rose)の花弁から精油を抽出した「ローズオイル(Rose oil)」は、香水の原料やアロマセラピーに用いられる。 花弁を蒸留して得られる液体「ローズウォーター(rose water)」は、中東やインドなどでデザートの香りづけに用いられる。 また、乾燥した花弁はガラムマサラに調合したり、ペルシャ料理では薬味として用いる。 日本では農薬のかかっていない花弁をエディブル・フラワーとして生食したり、花びらや実をジャムや砂糖漬けに加工したり、乾燥させてハーブティーとして飲用することもある。
栽培の歴史[編集]
「ヴィーナスの誕生」(1485年頃、ボッティチェリ画)。生まれたばかりのヴィーナスに、ゼヒュロス(西風)がバラの花を吹き付けている
「ガリア服を着たマリー・アントワネット」(1783年、ヴィジェ・ルブラン画)。手にはバラを持っている
バラが人類の歴史に登場するのは古代バビロニアの『ギルガメシュ叙事詩』である。この詩の中には、バラの棘について触れた箇所がある。
古代ギリシア・ローマでは、バラは愛の女神アプロディテもしくはウェヌス(ヴィーナス)と関係づけられた。また香りを愛好され、香油も作られた。プトレマイオス朝エジプトの女王クレオパトラはバラを愛好し、ユリウス・カエサルを歓待したときもふんだんにバラの花や香油を使用したと伝えられている。
ローマにおいてもバラの香油は愛好され、北アフリカや中近東の属州で盛んにバラの栽培が行われた。クレオパトラと同様にバラを愛した人物に、暴君として知られる第5代ローマ皇帝ネロがいる。彼がお気に入りの貴族たちを招いて開いた宴会では、庭園の池にバラが浮かべられ、バラ水が噴き出す噴水があり、部屋はもちろんバラで飾られ、皇帝が合図をすると天井からバラが降り注ぎ、料理にももちろんバラの花が使われていたと伝えられる。
中世ヨーロッパではバラの美しさや芳香が「人々を惑わすもの」として教会によってタブーとされ、修道院で薬草として栽培されるにとどまった。
イスラム世界では、白バラはムハンマドを表し、赤バラが唯一神アッラーを表すとされた。また、香油などが生産され愛好された。『千夜一夜物語』などやウマル・ハイヤームの『ルバイヤート』にもバラについての記述がある。
十字軍以降、中近東のバラがヨーロッパに紹介され、ルネサンスのころには再び人々の愛好の対象になった。イタリアのボッティチェッリの傑作「ヴィーナスの誕生」においてもバラが描かれ、美の象徴とされているほか、ダンテの『神曲』天国篇にも天上に聖人や天使の集う純白の「天上の薔薇」として登場する。またカトリック教会は聖母マリアの雅称として「奇しきばらの花」(Rosa Mystica)と呼ぶようになる。
バラの母ジョゼフィーヌ皇后[編集]
ジョゼフィーヌのバラの蒐集はバラの品種改良の基礎となった
ナポレオン・ボナパルトの皇后ジョゼフィーヌはバラを愛好し、夫が戦争をしている間も、敵国とバラに関する情報交換や原種の蒐集をしていた。ヨーロッパのみならず日本や中国など、世界中からバラを取り寄せマルメゾン城に植栽させる一方、ルドゥーテに「バラ図譜」を描かせた。
このころにはアンドレ・デュポンによる人為交配(人工授粉)による育種の技術が確立された。ナポレオン失脚後、またジョゼフィーヌ没後も彼女の造営したバラ園では原種の蒐集、品種改良が行われ、19世紀半ばにはバラの品種数は3,000を超え、これが観賞植物としての現在のバラの基礎となった。
モダンローズの誕生[編集]
ハイブリッド・ティ(HT)系の誕生[編集]
HTの人気品種、鮮やかなピンクが特徴のマヌウメイヤン
1867年にフランスのギョーがハイブリッド・パーペチュアル系の「マダム・ビクトル・ベルディエ」を母にティ系の「マダム・ブラビー」を交配し「ラ・フランス」を作出し、これがモダンローズの第1号となり、品種改良が一層進むことになった。「ラ・フランス」が冬を除けば一年中花を咲かせる性質は「四季咲き性」といわれ、画期的なものであった。英国のベネットはこれに追随し、ティ系「デボニエンシス」とハイブリッド・パーペチュアル系「ビクトール・ベルディエ」を交配し、「レディ・マリー・フィッツウィリアム」を1882年に作り出し、これを新しいバラの系統として「ハイブリッド・ティ」系と命名した。ベネットの新品種は整った花容から、交配の親として広く利用されていった。
黄色いバラの誕生[編集]
当時のハイブリッド・ティ系には純粋な黄色の花はなかった。そこで、黄色のハイブリッド・ティ系の品種を作り出すことが課題とされた。1900年にフランスのジョセフ・ペルネ=デュシェ (Joseph Pernet-Ducher) が「アントワーヌ・デュシェ」の実生に原種の「ロサ・フェティダ(オーストリアン・イエロー)」をかけあわせて「ソレイユ・ドール」を作出、黄バラ第1号となった。しかし「ソレイユ・ドール」は「四季咲き性」がないので、一層の改良が加えられ、1907年には四季咲き性の「リヨン・ローズ」、さらに1920年には完全な黄色のバラ「スブニール・ド・クロージュ」を完成させた。ドイツのコルデスは「スブニール・ド・クロージュ」の子の「ジュリアン・ポタン」から1933年に「ゲハイムラート・ドイスゲルヒ(ゴールデン・ラピチュア)」を作出した。これが今の黄色のバラの親である。
欧米での品種改良の進展[編集]
コルデスは黄色のみならず、赤バラの改良にも尽力した。1935年に「クリムゾン・グローリー」を作り出し、これが後世の赤バラの品種改良に広く利用されることになる。英国では1912年に「オフェリア」を発表、花容、芳香に優れるだけでなく実をつけ易いことから、多くの品種の親になる。このようなヨーロッパでの品種改良は、第二次世界大戦で中断する。品種改良の中心は、戦火に見舞われないアメリカ合衆国に移る。1940年にラマーツが「クリムゾン・グローリー」から「シャーロット・アームストロング」を作り出し、フランスのメイアンの「アントワーヌ・メイアン」がアメリカで「ピース」と名づけられ、1945年に売り出された。「ピース」は大きな花をつけることから、「巨大輪」とよばれ品種改良に利用されるとともに、戦後のバラの流行を作り出すことになる。
フロリバンダ系(FL)の誕生[編集]
フロリバンダの品種の一つ「アンバークイーン」。一枝に房に花をつける
デンマークのポールセン兄弟が従来ある「ドワーフ・ポリアンサ系」の花を大きくし、北ヨーロッパの寒さに耐えられる品種を作出しようとしていた。1911年にポリアンサ系の「マダム・ノババード・レババースル」とランブラー系の「ドロシー・パーキンス」をかけ合わせ「エレン・ポールセン」を作り出し、続く1924年にはポリアンサ系の「オルレアンローズ」とハイブリッド・ティ系「レッドスター」の交配で「エルゼポールセン」「キルステンポールセン」などを出し、「ハイブリッド・ポリアンサ系」と命名された。これを受けてアメリカのブーナーなどが改良を続け、この系統は「フロリバンダ系」と命名される。さらにドイツのコルデスが1940年に「ピノキオ」を発表した。ブーナーがこれに追随して「レッド・ピノキオ」「ラベンダー・ピノキオ」を発表し、これがフロリバンダ系の完成と言われる。
その後、フロリバンダ系の改良は色の多様性を求めることに重点がおかれ、1944年にはドイツのタンタウが「フロラドラ」、1949年ブーナーが「マスケラード」を、1951年にコルデスが「インデペンデンス」を作出した。新しい系統であるが、「フロリバンダ系」は切花ではスプレーバラとして利用されるため、多くの品種が作り出されることになり、またハイブリッド・ティとの交配も試みられ、ますます多様性を強めている。
「奇跡」のブルー・ローズへの挑戦[編集]
「青いバラ (サントリーフラワーズ)」も参照
「シャルル・ド・ゴール」、HT、メイアン(1974)
サントリーフラワーズの青いバラ「アプローズ」(2004)
「青いバラ」は、オールド・ローズの「カーディナル・ド・リシュリュー」などが知られていた。しかし、純粋な青さを湛えたバラを作り出すことは、青いチューリップと同様に世界中の育種家の夢であり、各国で品種改良競争が行われた。1957年、アメリカのフィッシャーが「スターリング・シルバー」を出し、「青バラ」の決定版といわれた。しかし、競争はやまず、1957年にはタンタウが一層青い「ブルームーン」を発表した。それにコルデスが1964年に「ケルナーカーニバル」を出し、1974年にフランスのメイアンは「シャルル・ド・ゴール」を発表と、熾烈な品種改良競争を展開した。日本でも青いバラに対する挑戦は盛んで、今日までに数多くの品種が生み出され、世界でも注目を浴びている。
2008年現在、一般的な交配による品種改良で最も青に近いとされる品種は、岐阜県の河本バラ園が2002年に発表した「ブルーヘブン」、アマチュア育成家である小林森治が1992年に発表した「青龍」や2006年に発表した「ターンブルー」等が挙げられる。
従来、青い色素を持つ原種バラは発見されていなかったため、従来の原種を元にした交配育種法では青バラ作出は不可能とされてきた。そのため、現在の園芸品種にも青色といえる品種は存在しない。また「青バラ」と呼ばれる品種は、主に赤バラから赤い色素を抜くという手法で、紫や藤色に近づけようとしたものである。しかし最近、サントリーの福井祐子らの研究により、青い色素を持たないとされてきたバラから、バラ独自の青い色素が発見された(「青龍」を始めとするいくつかの青バラより)。これはバラ独自のもののため、「ロザシアニン」(Rosacyanin)と命名された([1]、[2])。
しかし、この色素を持つ「青龍」は花粉をほとんど出さないために、交配親としては不向きとされており、遺伝子操作に頼らない青バラへの道は依然険しく長い道のりのままではある。だが、「ロザシアニン」の発見は、純粋な青バラ作出を目指す育種家にとって一つの希望を示したといえる。
日本におけるバラ[編集]
近代前[編集]
日本はバラの自生地として世界的に知られており、品種改良に使用された原種のうち3種類(ノイバラ、テリハノイバラ、ハマナシ)は日本原産である。
古くバラは「うまら」「うばら」と呼ばれ、『万葉集』にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌がある。『常陸国風土記』の茨城郡条には、「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすために、イバラを穴に仕掛け、追い込んでイバラに身をかけさせた」とある。常陸国にはこの故事にちなむ茨城(うばらき)という地名があり、茨城県の県名の由来ともなっている。
江戸時代初期に、仙台藩の慶長遣欧使節副使・支倉常長が西洋からバラを持ち帰った。そのバラは、伊達光宗の菩提寺の円通院にある光宗の霊廟「三慧殿」の厨子に描かれたため、同寺は「薔薇寺」の通称で呼ばれるようになった。
江戸時代には身分を問わず園芸が流行ったが、バラも「コウシンバラ」「モッコウバラ」などが栽培されており、江戸時代に日本を訪れたドイツ人ケンペルも「日本でバラが栽培されている」ことを記録している。また、与謝蕪村が「愁いつつ岡にのぼれば花いばら」の句を残している。
ノイバラの果実は、利尿作用があるなど薬用に利用された。
紫雲(鈴木省三 1984作、大輪・四季咲き HT)
明治以後[編集]
このように日本人にゆかりのある植物であるが、バラがいまのように「花の女王」として愛好されるようになるのは明治以降である。
明治維新を迎えると、明治政府は「ラ・フランス」を農業試験用の植物として取り寄せ、青山官制農園(いまの東京大学農学部)で栽培させた。馥郁とした香りを嗅ごうと見物客がしばしば訪れたので、株には金網の柵がかけられたという。
まだ、バラは西洋の「高嶺の花」であった。
その後、バラが接ぎ木で増やせることから、優秀な接ぎ木職人のいる東京郊外の川口市の安行や京阪神地域の郊外・宝塚市山本で栽培が行われるようになった。バラは皇族、華族、高級官僚といったパトロンを得て、日本でも徐々に愛好され始め、生産量も増え始めた。大正から昭和のころには一般家庭にも普及し、宮沢賢治が「グリュース・アン・テプリッツ(日本名:日光)」を愛し、北原白秋の詩にもバラが登場している。
第二次世界大戦で日本でもバラの栽培より野菜の栽培が優先され、生産が停滞する。
第2次世界大戦以後[編集]
しかし、戦後すぐの1948年には銀座でバラの展示会が開かれた。さらに1949年には横浜でバラの展示会が開かれ、そのときにはアメリカから花を空輸して展示用の花がそろえられた。
鳩山一郎や吉田茂などのバラの愛好は、戦後日本でのバラの普及に大いに貢献した。このように戦後の高度成長の波に乗り、バラは嗜好品として庶民にも普及していき、日本でも品種改良が行われるようになった。また、鉄道会社が沿線開発の一環として、バラ園の造営を行うようになり、各地にバラ園が開園された。
バラ園の造園[編集]
バラの価格が安くなり、一般に普及し始めたとはいえ、花の観賞を楽しむことができるのは、庭を持つ比較的裕福な家庭に限られていた。そのため、私鉄各社は沿線開発の一環として、バラ園の造営を沿線に行い、利用者の増加を図ることになった。
その嚆矢は京阪電鉄であった。同社は戦前から枚方市で菊人形の展示などをおこなっていた。キクが秋の風物であるなら、春の風物として独自のバラ園でのバラの展示をし、集客を計画した。同社は「東洋一のバラ園」の造園をぶち上げ、当時、日本人ではただ一人の英国園芸協会会員で、バラの導入や品種改良で実績のあった岡本勘治郎をバラ園造営の監督に迎え、「ひらかたばら園」を開園するに至った。その後、社名が京阪薔薇園になる。
切り花の普及[編集]
日本ではバラは花卉としてはキク、カーネーションと並ぶ生産高があり、ハウス栽培で年中市場に供給されるようになった。
コンテスト[編集]
バラが戦後急速に一般に普及し始めると、ハイブリッドティの花のできばえを競うコンテストが盛んに行われた。これはキクの品評会と同様に栽培技術を競うものであり、大いに栽培技術の向上につながった反面、「喧嘩花」と呼ばれるほど熾烈を極め、栽培家の間で喧嘩や絶交という事態まで発生したと言われる。
ガーデニングのブームの中での大衆化[編集]
最近ではガーデニングの流行などで、オールドローズなどが植栽素材に再び注目を集め、多くの人に愛好されるようになった。
バラの種類[編集]
「バラ属」も参照
バラの分類方法は定まったものがなく、以下に示すのは一例である。
系統別の分類[編集]
原種[編集]
原産地別の原種[編集]
主なもののみ。
- ヨーロッパの原種
- ロサ・アルバ(Rosa alba)
- ロサ・カニナ(Rosa canina)
- ロサ・ガリカ(Rosa gallica)
- ロサ・キナモメナ(Rosa cinnamomea)
- ロサ・グラウカ(Rosa glauca)
- ロサ・ケンティフォリア(Rosa centifolia)
- ロサ・スピノシッシマ(Rosa spinosissma)
- ロサ・ウィクライアナ(Rosa wichuraiana)
- 中近東の原種
- ロサ・フェティダ(Rosa foetida)
- ロサ・フェティダ・ビコロール(Rosa foetida bicolor)
- ロサ・フェティダ・ペルシアナ(Rosa foetida persiana)
- ロサ・フェッチェンコアナ(Rosa fedtschenkoana)
- ロサ・ダマスケナ(Rosa damascena)
- 中国の原種
- コウシンバラ(Rosa chinensis)
- グリーンローズ var. Viridiflora - 花弁・雄シベ・雌シベが葉に変化した品種、花期は長いが種子と花粉が出来ない。
- ナニワイバラ(Rosa laevigata)
- ロサ・ギガンティア(Rosa gigantea)
- ロサ・プリムラ(Rosa primula)
- ロサ・マリガニー(Rosa mulliganii)
- ロサ・セリカナ・プテラカンサ(Rosa sericana pteracantha)
- ロサ・ユゴニス(Rosa hugonis)
- ロサ・バンクシアエ・ルテア(Rosa banksiae lutea)(モッコウバラ)
- 日本の原種
- イザヨイバラ(Rosa roxburghii)
- サンショウバラ(Rosa hirtula)
- タカネイバラ(Rosa aciculaisis nipponensis)
- ノイバラ(Rosa mulitiflora)
- テリハノイバラ(Rosa wichuraiana)
- ハマナス(Rosa rugosa) 英:Japanese Rose, Rugosa Rose
- サクライバラ(Rosa uchiyamana)
- モリイバラ(Rosa jasminoides)
- フジイバラ(Rosa fujisanensis)
- 北米の原種
- ロサ・キンナモメア(Rosa cinnamomea)
- ロサ・ニティダ(Rosa nitida)
- ロサ・カリフォルニア(Rosa california)
- ロサ・ヴィルギニアナ(Rosa virginiana)
- ロサ・パルストリス(Rosa palustris)
品種改良に使用された原種[編集]
- ロサ・ムルティフローラ(ノイバラ)(Rosa mulitiflora)
- ロサ・ウィクライアナ(Rosa wichuraiana)
- ロサ・キネンシス(Rosa chinensis)
- ロサ・ガリカ(Rosa gallica)
- ロサ・アルバ(Rosa alba)
- ロサ・ダマスケナ(Rosa damascena)
- ロサ・ケンティフォリア(Rosa centifola)
- ロサ・フェティダ(Rosa foetida)
- ロサ・モスカータ(Rosa moschata)
- ロサ・ギガンティア(Rosa gigantea)
以上11種
園芸品種[編集]
オールドローズは優美な花立ちは魅力である(写真は「スブニール・ドゥ・ラ・マルメゾン」)
ハイブリッド・ティの名花「イングリット・バーグマン」。剣弁高芯咲きである
イングリッシュローズの名花「グラハム・トーマス」。オールドローズの花容に黄色の花色は画期的であった
オールドローズ[編集]
1867年に発表された「ラ・フランス」より前の品種をいう。野生の原種であるワイルドローズを含めるが、含めない場合もある。主な系列としてガリカ、ダマスク、アルバ、ケンティフォリア(センティフォリア)などがある。優雅な花形に豊かな香りが特徴である。オールドローズには一季咲きの品種が多い。
- アルバ(Alba)
- ケンティフォリア(Centifolia)
- ダマスク(Damask)
- ガリカ(Gallica)
- ブルボン(Bourbon)
- ノワゼット(Noisette)
- ティ(Tea)
- チャイナ(China)
- モス(Moss)
- ポートランド(Portland)
- ポリアンサ(Polyantha)
- ランブラー(Rambler)
- エグラテリア・ローズ(Eglanteria Roses)
- ハイブリッド・マクランタ(H.Macrantha)
- ハイブリッド・パーペチュアル(H.Perpetual)
- ハイブリッド・ムスク(H.Musk)
- ハイブリッド・モエシー(H.Moyesii)
- ハイブリッド・センパビエレン(H.Semperviren)
- ハイブリッド・ムルティフローラ(H.Multiflora)
- ハイブリッド・ルゴサ(H.Rugosa)
- ピンクグルーテンドルスト(Pink Grootendorst)
モダンローズ[編集]
「ラ・フランス」以降のハイブリッド・ティー系、フロリバンダ系など。現在一般的に見られるもので、主として四季咲き性、華やかな花形と色彩が特徴である。
- ハイブリッド・ティ(Hybrid Tea)
- フロリバンダ(Floribunda)
- ミニチュア(Miniature)
- つるハイブリッド・ティ(Climbing Hybrid Tea)
- つるフロリバンダ(Climbing Floribunda)
- つるミニチュア(Climbing Miniature)
- つる(Climbing)
- シュラブ(Shrub)
- イングリッシュ・ローズ(English Roses)- 1969年にデビッド・オースチンが発表した、オールドローズとモダンローズの特徴を合わせ持つシュラブ(半つる性)のモダンローズである、*なお新たな系統が出来た訳ではない。国際登録ではシュラブローズで登録してある。
- 修景用(Landscape Roses)
- ハイブリッド・コルデシー(H.Kordesii)
など
花弁の数による分類[編集]
-
「コクテール(カクテル)」一重咲きながら華麗さが人気のつるバラ
-
つるバラ「サリー・ホルムズ」。原種を親に持つ、一重咲きである
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花型による分類[編集]
-
イングリッシュローズ「セプタード・アイル」(カップ咲き)
-
イングリッシュローズ「アブラハム・ダービー」(ロゼット咲き)
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- 平咲き
- カップ咲き
- ロゼット咲き
- クオーター咲き
- ポンポン咲き
- 剣弁高芯咲き
- 半剣弁高芯咲き
- 丸弁抱え咲き
その他の分類[編集]
このほか、樹形によってブッシュ(立木)、シュラブ(半つる性)、クライミング(つる性)などに分類する方法もある。また小型のものはミニチュアローズといわれそのコンパクトさは多くの人々を惹き付けている。花の形には、剣弁高芯咲き、ロゼット(多芯)咲き、カップ(盃状)咲き、一重咲き等その形状別に分類がなされ、バラを選ぶ際の重要な要素となっている。
関連[編集]
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この節に雑多な内容が羅列されています。事項を箇条書きで列挙しただけの節は、本文として組み入れるか整理・除去する必要があります。(2014年2月) |
- ビオランテ - 特撮映画『ゴジラvsビオランテ』に登場する架空の怪獣。誕生の際にバラの細胞が用いられている。
- 日本ばら会
- シトクロムP450 - (青い花に必要な色素を作る酵素)
- ロゼット - 八重咲きのバラの花びらのような配列のこと。
- 宇宙バラ - 向井千秋が宇宙でバラを開花させ、持ち帰った。2003年4月、宇宙バラの枝から挿木により育てられた4株が埼玉県川口市に贈られ、川口市内のバラ園で育てられ、11月11日に川口SKIPシティ・科学館に植樹された。川口緑化センター(樹里安)にある。
バラの施設[編集]
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この節はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点からの説明がされていない可能性があります。ノートでの議論と記事の発展への協力をお願いします。(2014年2月) |
バラ園[編集]
- はぼろバラ園 (北海道羽幌町) - 日本最北のバラ園。300種、約2000株を栽培。
- いわみざわ公園バラ園 (北海道岩見沢市) - 約4haの敷地にオリジナル品種のスカーレット・イワミザワをはじめ、国内流通の極めて少ないカウンティー・オブ・チェシャー、皇太子妃雅子のお印でありバラの原種にあたるハマナスなど計490種、国内第7位(入園無料のものでは最大)の約8,600株を栽培。[5]
- 円通院 (宮城県宮城郡松島町) - 通称「バラ寺」。バラ園もある。
- 双葉ばら園 (福島県双葉町) - 700種、日本第8位の約7500株を栽培。
- 東沢バラ公園 (山形県村山市) - 750種、日本第4位の約2万株を栽培。
- 国営越後丘陵公園 (新潟県長岡市)
- 茨城県フラワーパーク (茨城県石岡市) - 500品種、日本第3位の約3万株を有する。
- 国営ひたち海浜公園 (茨城県ひたちなか市)
- ぐんまフラワーパーク (群馬県前橋市)
- 敷島公園 (群馬県前橋市)
- 与野公園 (埼玉県さいたま市中央区)
- 伊奈町制施行記念公園 (埼玉県北足立郡伊奈町)
- 京成バラ園ローズガーデン (千葉県八千代市) - 700品種、日本第9位の約7000株を栽培。
- 谷津バラ園 (千葉県習志野市) - 旧・谷津遊園。
- 佐倉草ぶえの丘バラ園(千葉県佐倉市)
- 駒場バラ園 (東京都目黒区)- 明治44年開園。駒場にある。
- 神代植物公園 (東京都調布市)
- 生田緑地内ばら苑(旧向ヶ丘遊園内) (神奈川県川崎市多摩区)
- 港の見える丘公園 (神奈川県横浜市中区)
- ヴェルニー公園 (神奈川県横須賀市)
- 一本木公園(長野県中野市)- 別名バラ公園。1984年(昭和59年)に開園した後、須坂市在住の元高校教諭黒岩喜久雄が40年をかけて個人で蒐集していたバラ180種180株を寄贈。度々バラ苗を追加して寄贈するかたわら、公園のバラの管理にもボランティアで積極的に関わった。現在は570種1200株が植栽され、春と秋の年2回バラまつりが開催されている。指定管理者団体の「一本木公園バラの会」が「信州一」といわれる[誰?]園の維持管理にあたっている。
- 虹の郷 (静岡県伊豆市)
- バガテル公園 (静岡県河津町) - 日本第3位の1100品種を栽培。規模は約5000本。
- 島田市ばらの丘公園 (静岡県島田市) - 350種類、日本第6位の約8700株を栽培。
- 花フェスタ記念公園 (岐阜県可児市) - 2003年世界バラ会議の優秀庭園賞を日本で初めて受賞。7000品種・6万1000株でともに日本第1位の規模。
- 中之島公園 (大阪府大阪市北区)
- 靱公園 (大阪府大阪市西区) - 2006年(平成18年)世界バラ会議で、福山市ばら公園と共に優秀庭園賞に選定された。
- 若園公園 (大阪府茨木市)
- 霊山寺バラ庭園 - 奈良県奈良市にある古刹霊山寺で新田伸三が手がけた庭園。開園は1957年。
- 須磨離宮公園(兵庫県神戸市) - 旧武庫離宮。本園内の平面幾何学式庭園の生垣でもある「王侯貴族のバラ園」
- 兵庫県立北播磨余暇村公園 (兵庫県多可町)
- 荒牧バラ公園 (兵庫県伊丹市) - 数々のバラの品種を生み出した西洋式庭園
- RSKバラ園(岡山県岡山市) - 国内第5位の約15,000株を栽培。品種は300種。
- ばら公園(広島県福山市) - 1956年(昭和31年)戦災復興事業で設置された南公園(当時)に付近住民が植樹・栽培した1000株の苗木をきっかけに、1961年(昭和36年)から都市計画公園としてバラ花壇中心の整備が行われた。1976年(昭和51年)通称「バラ公園」を正式の公園名に、1985年(昭和60年)には「ばら公園」に改称している。2006年(平成18年)世界バラ会議で、靱公園と共に優秀庭園賞に選定された。[3](英語)
- よしうみバラ公園(愛媛県今治市)- 国内第10位の約6500株を栽培し、品種は400種類。
- かのやバラ園 (鹿児島県鹿屋市)- 4000品種・5万株でともに日本第2位。
苗木生産施設[編集]
- イタミ・ローズ・ガーデン
- 京成バラ園芸
- 京阪園芸
- コマツガーデン
- 杉山バラ園
- 広島バラ園
- 村田ばら園
- ローズ・オブ・ローゼズ
- にしむらバラ園
バラに関する土地[編集]
国や自治体の花[編集]
以下、バラをシンボルとする国・地域・自治体名を明確にするため、太字で表記。
アジア[編集]
- 日本
- 北海道 - 札幌市白石区、岩見沢市、秩父別町、羽幌町
- 秋田県 - 潟上市
- 山形県 - 村山市
- 茨城県 - 五霞町(茨城県の花もバラ)
- 群馬県 - 前橋市、玉村町
- 埼玉県 - 伊奈町
- 千葉県 - 市川市、八千代市、神崎町
- 東京都 - 港区
- 神奈川県 - 横浜市、綾瀬市
- 山梨県 - 笛吹市、山中湖村
- 長野県 - 坂城町
- 岐阜県 - 可児市、神戸町、大野町
- 静岡県 - 富士市、島田市
- 愛知県 - 西尾市
- 京都府 - 精華町
- 大阪府 - 大阪市北区・西区・東成区、松原市、茨木市、豊中市、寝屋川市、岸和田市
- 広島県 - 福山市
- 福岡県 - 粕屋町
- 鹿児島県 - 鹿屋市
- 大韓民国
- 京畿道 - ソウル特別市中区 龍山区 西大門区 瑞草区、仁川広域市、光明市、高陽市、安山市、東豆川市
- 江原道 - 原州市
- 忠清北道 - 鎮川郡
- 慶尚北道 - 大邱広域市寿城区・達西区、浦項市、永川市、尚州市
- 慶尚南道 - 馬山市
- 中華人民共和国
- 山西省 - 晋城市
- 陝西省 - 銅川市
- 江蘇省 - 常州市
- イラク
- イラン
- サウジアラビア
アフリカ[編集]
ヨーロッパ[編集]
- イギリス
- ブルガリア
- ポルトガル
- ルーマニア
- ルクセンブルク
北アメリカ[編集]
その他[編集]
- 鹿屋市 - 鹿児島県の都市。「ばらのまち」として丘陵地にバラ園を設置しており、西日本一の規模を誇る。
- 静岡県静岡市清水区 - (旧・清水市、日本一のバラの生産量を誇る)
- 岐阜県揖斐郡大野町 - (日本一のバラの苗木生産量を誇る)
- 静岡県島田市ばらの丘
バラのイベント[編集]
- 世界バラ会議
- 西武ドームイベント『国際バラとガーデニングショウ』
- ハウステンボスイベント『100万本のバラ祭』
- バラ制定都市会議(通称・ばらサミット)
育種家と研究家収集家[編集]
日本[編集]
- 今井清(今井ナーセリー)
- 鈴木省三
- 平林浩
- 岡本勘治郎
- 柴田正
- 寺西致知
- 寺西菊雄
- 小山内健
- 河合伸志
- 小林森治
- 大野耕生
- 有島薫
イギリス[編集]
- ジャック・ハークネス
- デヴィッド・C・H・オースティン ("English" roses)
- ポール・バーデン, Old Garden Roses and Beyond http://www.rdrop.com/~paul/, The Uncommon Rose
- ピーター・ビールズ
- フライヤー社
- マグレディ社
イギリスでは、バラの国立コレクションの異なる分野がデヴィッド・オースティンとピーター・ビールズによって維持された。王立ローズ・ソサエティは、それらを1900年以前のシュラブローズを維持したモティスフォント修道院と、コレクションを維持したバーミンガム大学ウィンターボーン植物園とともに「ヨーロッパのバラの歴史遺産」に指定している。
フランス[編集]
- ジャン=バティスト・ギヨー
- メイアン
- デルパール社
- ジュール・グラヴロー
- 大ジャン・ペルネ
ドイツ[編集]
オランダ[編集]
- デルパール社
- デイルスター社
- インタープランツ社
- ジョセフ・ ペーター・ダッチャー
アメリカ合衆国[編集]
- ジャクソン&パーキンス社
- トム・キャルース:ウィークスローズ社のバラの育種家、9つの「オール・アメリカン・セレクション賞」を受賞。
- ポール・ケスム
- コナード・パイル社(スター・ローズ)
- ルドルフ・ムーア:シークオイア・ナーサリ―を営む。ミニチュアローズの専門家。
- グリフィス・バック:アイオワ州立大学で1948年から1985年まで園芸学の教授職を務め、90近いバラの品種を作成した。バックの作出したバラは耐病性と耐寒性に優れていることで有名。
チェコ[編集]
- ルドルフ・ゲシュヴィント(1829年 - 1910年)現チェコ共和国(当時はオーストリア=ハンガリー帝国)の人物
バラの品種名になった固有名詞[編集]
人名[編集]
- アメリカ合衆国
「マリア・カラス」(HT) Meilland (1965)
- エイブラハム・リンカーン…品種名は「ミスター・リンカーン」。
- ジョン・F・ケネディ
- ロナルド・レーガン
- バーバラ・ブッシュ
- マリア・カラス
- ケーリー・グラント
- クリス・エバート
- ヘンリー・フォンダ
- バーブラ・ストライサンド
- マリリン・モンロー
- ジーン・ティアニー
- ジンジャー・ロジャース
- ヘレン・トローベル
- イギリス
「プリンセス・オブ・ウェールズ」(FL)
Harkness (1997)
「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」(HT)
Jackson&Perkins (1999)
- ヴィクトリア女王
- ケンブリッジ公ウィリアム王子
- ケンブリッジ公爵夫人キャサリン…品種名は「ウィリアム&キャサリン」
- エリザベス2世
- チャールズ皇太子
- ダイアナ元皇太子妃…品種名には、生前命名された「プリンセス・オブ・ウェールズ」と、死後命名された「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」の2品種がある。
- アン王女
- アン女王
- アレクサンドラ王女…品種名は結婚前の呼び名である「プリンセス・アレクサンドラ・オブ・ケント」。
- アン・ブーリン
- レディ・エマ・ハミルトン…ホレーショ・ネルソン提督の愛人
- オードリー・ヘプバーン
- ウィリアム・モリス
- オクタヴィア・ヒル…社会福祉家、英国ナショナル・トラストの創設者のひとり
- ガートルード・ジーキル…20世紀初頭のイギリスの有名なガーデンデザイナー
- ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ - 品種名は「ロセッティ・ローズ」
- チャールズ・ダーウィン
- チャールズ・レニー・マッキントッシュ
- ポール・マッカートニー…品種名は「ザ・マッカートニー・ローズ」。
- ウィリアム・シェークスピア
- ダーシー・バッセル
- ジョージ・ベスト
- ベンジャミン・ブリテン
- ジャクリーヌ・デュ・プレ
- ロブ・ロイ
- フランス
「ピエール・ド・ロンサール」(CL) Meilland (1987)
- ジャンヌ・ダルク
- ルイ14世
- ポンパドール夫人(ジャンヌ=アントワネット・プワソン)…品種名「ローズ・ポンパドール」
- リシュリュー
- マリー・アントワネット
- アングレーム公爵夫人マリー・テレーズ王女…品種名「デュシェス・ダングレーム」
- ナポレオン・ボナパルト
- ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ…品種名「エンプレス・ジョセフィーヌ」
- マリー・ルイーズ・ドートリッシュ…品種名「マリー・ルイーズ」前王妃ジョセフィーヌが作り、名付けたバラ。
- アンリ・ダルトワ…「コンテ・ドゥ・シャンポール( Comte de Chambord)」という名前の品種は彼にちなむ。
- シャルル・ド・ゴール
- カトリーヌ・ドヌーヴ
- ピエール・ド・ロンサール…ルネサンス期の大詩人にちなんで命名。
- フレデリック・ミストラル
- クリスチャン・ディオール
- フィリップ・ノワレ
- ヴィクトル・ユゴー
- ジャック・カルティエ
- モーリス・ユトリロ
- エドガー・ドガ
- アルフレッド・シスレー
- アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
- オノレ・ド・バルザック
- ジュリエット・グレコ
- バルバラ (歌手)…「オマージュ・ア・バルバラ」と「バルバラ」は、それぞれ彼女にちなむ。
- アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
- ソニア・リキエル
- ポール・ボキューズ
- ブノワ・マジメル
- ドイツ
- ヴィクトリア皇后
- ヘルムート・シュミット
- ヘルムート・コール
- ロミー・シュナイダー…「カクテル」というバラは彼女に捧げられた。
- ハイジ・クラム…スーパーモデル
- アルブレヒト・デューラー…品種名は「アルブレヒト・デューラー・ローズ」。
- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
- ハイディ・クルム
- アンネ・フランク…品種名は「Souvenir d'Anne Frank(アンネ・フランクの形見)」。
- オーストリア
- デンマーク
- イタリア
- ジーナ・ロロブリジーダ…女優
- オルソーラ・スピノーラ…トリノ近郊に有名なバラ園を所有
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- ニコロ・パガニーニ
- クラウディア・カルディナーレ
- オランダ
- ベルギー
- モナコ
「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」(FL) Meilland (2000)
- レーニエ3世…品種名は「ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ」、即位50周年を記念して捧げられた。
- グレース・ケリー:品種名「プリンセス・ドゥ・モナコ」
- カロリーヌ・ド・モナコ
- ステファニー・ド・モナコ
- ギリシャ
- スウェーデン
「クラウン・プリンセス・マルガレータ」(ER)
David Austin (1999)
- シルヴィア王妃…品種名は「クイーン・オブ・スウェーデン」
- イングリッド・バーグマン
- マルガレータ妃…品種名は「クラウン・プリンセス・マルガレータ」
- ロシア
- イラン
- 日本
- 皇后美智子…皇太子妃時代に捧げられた「プリンセス・ミチコ」と皇后になった後捧げられた「エンプレスミチコ」の2種がある。
- 皇太子妃雅子
- 敬宮愛子内親王
- 宣仁親王妃喜久子
- 雍仁親王妃勢津子
- 寬仁親王妃信子
- 黒田清子
- 麻生和子…吉田茂の娘で麻生太郎の母親。「デイム和子」というバラは彼女に捧げられた。
- 鳩山薫・・・鳩山一郎の妻。品種名は「薫夫人」。
- 鳩山幸・・・鳩山由紀夫の妻。品種名は「マダムミユキ」。
- 鈴木さち・・・鈴木善幸の妻。品種名は「マダムサチ」。
- 天津乙女
- 大地真央
- 林和枝…横浜米軍機墜落事件の犠牲者。「カズエ」というバラは彼女に捧げられた。
- 大姫
- 静御前…品種名は「静の舞」。
- 高木絢子…バラの栽培で知られる園芸家。「マダム高木」というバラは彼女に捧げられた。
- 黒柳徹子・・・品種名は「トットちゃん」
- 渡辺美里・・・品種名は「シャンテロゼミサト」。ローズグロワー大野耕生により彼女に捧げられた。
人名以外[編集]
- アロマテラピー
- つくばエクスプレス - 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線(旧称:常磐新線)の名に因んで、石岡市で開発されたバラの品種。
- ストロベリーダイキリ - カクテルの名にちなむ。
- ティファニー
- ステンレス…品種名は「ステンレス・スティール」。
- レオニダス - ベルギーのチョコレート企業にちなむ。
- ウェッジウッド: 品種名は「ウェッジウッド・ローズ」
- スカーレット・イワミザワ - 北海道岩見沢市のバラ園で栽培されているHT品種。作出は京成バラ園芸が担当した。
慣用句[編集]
- 青いバラ(the blue rose) = 神の祝福、または、不可能の意
- under the rose =秘密の意
- Run for the roses = ケンタッキーダービーの意
- きれいなバラには棘がある:外見の美しさに気を取られると危険な目に会う事がある
脚注[編集]
- ^ a b 小林義雄 (1972), “バラ”, in 相賀徹夫, 万有百科大事典 19 植物
- ^ 亀岡泰家 (1993), “バラ”, in フランク・B・ギブニー, ブリタニカ国際大百科事典, 第2版改訂版
- ^ 日外アソシエーツ, ed. (2008), “バラ”, 植物3.2万名前大辞典, 紀伊國屋書店
- ^ 語頭母音の脱落による。「いだく → 抱く」「いづ(る) → 出る」「いまだ → まだ」などと同様の変化。
- ^ 2013年にリニューアルされるまでは243種、株数は国内第4位の22,000株だった
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