トフィソパム
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/26 00:23:04」(JST)
[Wiki ja表示]
トフィソパム |
|
識別情報 |
KEGG |
D00372 |
特性 |
化学式 |
C22H26N2O4 |
モル質量 |
382.45 |
外観 |
微黄色の粉末 |
融点 |
155–159
|
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
トフィソパム (Tofisopam) はベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種。分子式は C22H26N2O4 。日本国内ではグランダキシンなどの商品名で持田製薬から販売されている。自律神経失調症などの治療薬として使用されている。
適応[編集]
自律神経のバランスの乱れからくる頭痛・動悸・倦怠感・発汗など
副作用[編集]
眠気、ふらつき、口渇、めまい、吐き気、便秘、食欲不振など
用量・用法[編集]
通常1日50mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢や症状などにより適宜増減する。
種類[編集]
抗不安剤 (N05B) |
|
GABAA PAMs |
ベンゾジアゼピン
|
Adinazolam アルプラゾラム Bretazenil ブロマゼパム Camazepam クロルジアゼポキシド クロバザム クロナゼパム クロラゼプ酸 クロチアゼパム クロキサゾラム ジアゼパム ロフラゼプ酸エチル エチゾラム フルジアゼパム Halazepam Imidazenil Ketazolam ロラゼパム メダゼパム Nordazepam Oxazepam Pinazepam プラゼパム トフィソパム
|
|
カルバミン
|
Emylcamate Mebutamate メプロバメート (Carisoprodol, Tybamate) Phenprobamate Procymate
|
|
非ベンゾジアゼピン
|
Abecarnil Adipiplon Alpidem CGS-9896 CGS-20625 Divaplon ELB-139 Etifoxine GBLD-345 Gedocarnil ICI-190,622 L-838,417 NS-2664 NS-2710 Ocinaplon Pagoclone Panadiplon Pipequaline RWJ-51204 SB-205,384 SL-651,498 TP-003 TP-13 TPA-023 Tracazolate Y-23684 ZK-93423
|
|
その他
|
クロルメザノン Etazolate エタノール (アルコール) Kavalactones (カヴァカヴァ) タツナミソウ属 吉草酸 (セイヨウカノコソウ)
|
|
|
α2δ VDCC Blockers |
Gabapentin Pregabalin
|
|
5-HT1A作動薬 |
アザピロン系: Buspirone Gepirone タンドスピロン; Others: Flesinoxan Oxaflozane
|
|
H1 拮抗薬 |
Diphenylmethanes: Captodiame ヒドロキシジン; Others: Brompheniramine クロルフェニラミン Pheniramine
|
|
CRF1 拮抗薬 |
Antalarmin CP-154,526 Pexacerfont Pivagabine
|
|
NK2 拮抗薬 |
GR-159,897 Saredutant
|
|
MCH1 拮抗薬 |
ATC-0175 SNAP-94847
|
|
mGluR2/3 作動薬 |
Eglumegad
|
|
mGluR5 NAMs |
Fenobam
|
|
TSPO 作動薬 |
DAA-1097 DAA-1106 Emapunil FGIN-127 FGIN-143
|
|
σ1 作動薬 |
Afobazole Opipramol
|
|
Others |
Benzoctamine Carbetocin Demoxytocin Mephenoxalone オキシトシン Promoxolane Trimetozine WAY-267,464
|
|
Japanese Journal
- Clinical Evaluation of Grandaxin(Tofisopam) on several skin diseases.
- 吉川 邦彦,橋本 公二,岩佐 真人,羽白 誠,貝原 弘章,川津 智是,太田 純子,畑清 一郎,井上 千津子,山田 徹太郎,藤本 圭一,川内 勉,奥村 睦子
- 皮膚 35(1), 195-202, 1993
- The efficacy, safety and usefulness of tofisopam (Grandaxin<SUP>®</SUP>), an automatic regulating drug, were examined on several skin diseases by open trial. Grandaxin was administered in …
- NAID 130004045508
- 発汗異常に対するグランダキシンの臨床的検討について
- 耳鼻咽喉科領域の不定愁訴に対するグランダキシン錠の使用経験
Related Links
- グランダキシンとは?トフィソパムの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 自律神経の調子を整えるお薬です。 作用 自律神経のバランスが悪くなると、いろいろな症状がでてきます。
- グランダキシンとは。効果、副作用、使用上の注意。脳の視床下部(ししょうかぶ)に作用して、自律神経全体のはたらきを調整する薬です。 ガンマ-オリザノール製剤は、血清脂質を低下させる作用や自律神経系の変調を改善する作用を ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グランダキシン錠50
組成
成分・含量
添加物
- 結晶セルロース、乳糖水和物、リン酸水素カルシウム造粒物、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム
効能または効果
- 下記疾患における頭痛・頭重、倦怠感、心悸亢進、発汗等の自律神経症状
- 自律神経失調症、頭部・頸部損傷、更年期障害・卵巣欠落症状
- 通常、成人にはトフィソパムとして1回50mg、1日3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
慎重投与
- 急性狭隅角緑内障の患者[本剤は抗コリン作用を若干有する。]
- 重症筋無力症の患者[筋弛緩作用を若干有する。]
- 脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれることがある。]
- 中等度又は重篤な呼吸不全のある患者[呼吸機能が低下することがある。]
薬効薬理
自律神経系の緊張不均衡改善作用
- 視床下部の電気刺激によって生ずる血管収縮、耳朶温の低下、瞳孔径の増大など、交感神経中枢の興奮による異常反応の改善が認められた(ウサギ)21)。
- ストレス負荷時にみられる交感及び副交感神経間の緊張不均衡の改善が認められた(ラット)22)。
- アドレナリン又はノルアドレナリンによる平滑筋収縮を軽度抑制し(in vitro)23〜25)、交感神経の節前・節後刺激及び副交感神経刺激による興奮を軽度抑制する(イヌ)25)。
- ヒトの自律神経機能検査において、メコリール試験では交感神経過反応型及び低反応型のいずれをも正常化し、寒冷昇圧試験では血管運動神経緊張亢進状態の改善が認められた3)。また、polyplethysmographを用いた試験においても、局所血流量増加作用を有すると共に全身末梢の血流配分バランスの改善が認められた4)。
その他の薬理作用
- 末梢血流量の増加作用(イヌ、ウサギ)23,24)、馴化作用・抗コンフリクト作用(マウス、ラット)26)が認められた。また、筋弛緩作用及び睡眠増強作用はほとんど有さないか、もしくは極めて弱い(マウス)25〜27)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (5RS)-1-(3,4-dimethoxyphenyl)-5-ethyl-7,8-dimethoxy-4-methyl-5H-2,3-benzodiazepine
分子式
分子量
性状
- トフィソパムは微黄白色の結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)に溶けやすく、アセトンにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 睡眠薬、鎮静薬、抗不安薬
商品
[★]
- 英
- tofisopam
- 関
- エマンダキシン、クラソパン、グランダキシン、グランパム、コバンダキシン、ツルベール、トフィール、トフィス、トフィルシン、トルバナシン、トロンヘイム、ハイミジン、バイダキシン、マイロニン