Japanese Journal
- 漢方処方のなぜ?がわかる!(第4回)気管支喘息→小青竜湯(しょうせいりゅうとう) 柴朴湯(さいぼくとう) 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)
- 漢方煎液および漢方エキス製剤の成分分析―オウゴン配合漢方薬中のバイカリンおよびバイカレイン量―
- 椎 崇,黒田 明平,社本 典子,三巻 祥浩
- 日本老年医学会雑誌 57(1), 72-80, 2020
- … 煎液とエキス製剤間でBL量に1.7倍から4倍の差が認められ,いずれも煎液中のBL量が多かった.さらに,小柴胡湯,乙字湯,大柴胡湯,柴朴湯,黄連解毒湯,柴苓湯の各エキス製剤における製造会社間のBL量を比較した.その結果,小柴胡湯,乙字湯,大柴胡湯,柴朴湯エキス製剤において,それぞれ最大2.6倍,1.6倍,1.5倍,1.3倍の有意な差が認められた.一方,黄連解毒湯と柴苓湯のエキス製剤にお …
- NAID 130007799410
- 沖本 二郎,小山 勝正,栗原 武幸,白井 亮,友田 恒一,OKIMOTO Niro,KOYAMA Katsumasa,KURIHARA Takeyuki,SHIRAI Ryo,TOMODA Koichi
- 川崎医学会誌 = Kawasaki medical journal (45), 69-73, 2019
- … 常を認めない呼吸困難に,柴朴湯が著効した症例を経験したので報告する.症例は,2年間続く呼吸困難を訴える68歳の男性である.胸部X線,心電図,肺機能検査に異常なく,吸入ステロイド薬,吸入β2刺激薬の効果はなかった.そこで,柴朴湯を投与したところ,1週後には,呼吸困難が軽減し,2週後には,呼吸困難は完全に消失した.柴朴湯は,気管支喘息に用いる漢 …
- NAID 120006820933
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- 柴朴湯(サイボクトウ)についての情報を掲載しています。 「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」と「半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)」を合わせた薬で、気分がふさいで、のどや食道部に閉塞感があり、ときに動悸、めまい、吐き気などをともなう方のせき、不安神経症などに用いられる。
- 柴朴湯の効果や副作用、患者さんへの説明例、生薬構成、出典、条文、詳しい解説や他処方との鑑別等をまとめています。医師、薬剤師、登録販売者等の専門職や、漢方やハーブに興味のある方向けのページです。記事末尾より他処方へ行けます。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
クラシエ柴朴湯エキス細粒
組成
本薬1日量 (7.5g) 中
- 日局タイソウ 3.0g
日局サイコ 7.0g
日局オウゴン 3.0g
日局ブクリョウ 5.0g
日局ソヨウ 2.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ショウキョウ 1.0g
日局ニンジン 3.0g
日局ハンゲ 6.0g
日局コウボク 3.0g
上記の混合生薬より抽出した日局柴朴湯エキス5,500mgを含有する。
- 添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局軽質無水ケイ酸、日局結晶セルロース、日局乳糖水和物、含水二酸化ケイ素を含有する。
効能または効果
- 気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:
小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、せき、不安神経症
- 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
重大な副作用
間質性肺炎:
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常 (捻髪音) 等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
偽アルドステロン症:
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察 (血清カリウム値の測定等) を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー:
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸:
- AST (GOT)、ALT (GPT)、Al-P、γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
ケミカルメディエイターによる気道収縮の抑制作用1)
- 本エキス粉末 (経口投与) はヒスタミン、セロトニン及びロイコトリエンD4によるモルモット気道収縮を抑制した。
抗アレルギー作用1)
- 本エキス粉末 (経口投与) はラットのPCA反応とマウスの塩化ピクリル誘発遅延型皮膚反応を抑制した。
ヒスタミン遊離抑制作用1)
- 本エキス粉末は、ヒスタミン遊離促進物質であるCompound 48/80、Ca2+イオノフォアA23187及びラット抗卵白アルブミン血清によるラット腹腔肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制した (in vitro)。
★リンクテーブル★
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- おうごん
- 英
- Scutellaria root, baical skullcap root
- ラ
- Scutellariae radix
- 同
- オウゴン、黄ごん
- 関
- コガネバナ、Scutellaria baicalensis
- 生薬
- 健胃薬
- フラボノイド(baicalin)
- 少陽病の治療方剤である多くの黄連剤、柴胡剤に含まれる。
- 少陽病・心下痞硬型(黄連剤)
- 薬理作用:清熱作用、抗炎症作用
- 副作用:間質性肺炎、肝機能障害・黄疸、膀胱炎を表す漢方方剤の中に黄芩を含むものが比較的多い
黄芩を含む漢方方剤
参考
- *http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%83%90%E3%83%8A
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