- 英
- flavonoid
WordNet
- any of a large class of plant pigments having a chemical structure based on or similar to flavone
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/25 22:23:18」(JST)
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フラボノイド (flavonoid) は天然に存在する有機化合物群で、クマル酸CoAとマロニルCoAが重合してできるカルコンから派生する植物二次代謝物の総称。いわゆるポリフェノールと呼ばれる、より大きな化合物グループの代表例。その中にアントシアニン、カテキンやフラバンを含む広い概念で、付着する糖のバリエーションを考慮すると7,000以上の構造が知られている。フラボンやアントシアニンは天然色素として用いられる。また花の色素として知られるアントシアニンは紅葉(赤色)の原因でもある。フラボノイドのうち、クエルセチン、ヘスペリジンなどをあわせてビタミンPと呼ぶこともある。しかし、日本ビタミン学会はビタミンPをビタミン様物質として規定している。つまり、ビタミンPはビタミンではない。
シキミ酸経路でできるフェニルアラニンの脱アミノで生成するクマル酸が補酵素Aと結合してクマル酸CoA(4-クマロイルCoA)ができる。次に酢酸マロン酸経路のマロニルCoA、3分子がそれと反応してカルコンが生成する。カルコンからフラバノンを経てジヒドロフラボノールが生成し、ジヒドロフラボノールからフラボノール、アントシアニ(ジ)ンやプロアントシアニジン(タンニン)誘導される。
目次
- 1 生合成
- 2 主な関連化合物
- 3 フラボノイドを豊富に含んでいるとされる食品
- 4 外部リンク
生合成[編集]
フラバノンの生合成[編集]
フラボノイドはフラボノイドの一種であるフラバノンが様々な修飾をうけることで生合成される。
代表的なフラバノンであるナリンゲニン (naringenin) はアミノ酸であるフェニルアラニンから以下の経路で生合成される。
まず、フェニルアラニンがフェニルアラニンアンモニアリアーゼ (PAL) により桂皮酸へと変換される。次にシナメイト-4-ヒドロキシラーゼ (C4H) によりp-クマル酸 (p-coumaric acid) へと酸化される。p-クマル酸は4-クマレートCoAリガーゼ (4CL) によりp-クマロイルCoAへと活性化される。このp-クマロイルCoAがポリケチド合成酵素であるカルコン合成酵素 (CHS) の作用により3分子のマロニルCoAと縮合することでナリンゲニンカルコン (naringenin chalcone) へと変換される。このナリンゲニンカルコンがカルコンイソメラーゼ (CHI) により立体特異的に異性化されフラバノンへと変換される。
主な関連化合物[編集]
- フラバノン
- フラバン
- フラボン
- フラボノール
- イソフラボン
- アントシアニジン
- カルコン類
- オーロン
フラボノイドを豊富に含んでいるとされる食品[編集]
- チョコレート
- ココア
- 緑茶
- 紅茶 (ほとんどが酸化されてテアルビジン等に変化)
- ワイン
外部リンク[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、フラボノイドに関連するカテゴリがあります。 |
コウリャン色素(横浜市衛生研究所 - 食品衛生情報) メタボロミクスJP フラボノイド
フラボノイド |
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フラボン |
アピゲニン | ルテオリン | タンゲリチン | ジオスミン | フラボキサート
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イソフラボン |
クメステロール | ダイゼイン | ダイジン | ゲニステイン
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フラボノール |
ケンフェロール | ミリセチン | クェルセチン
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フラバノン |
エリオジクチオール | ヘスペレチン | ホモエリオジクチオール | ナリンゲニン
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フラバン-3-オール |
カテキン | エピカテキン | エピガロカテキン
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アントシアニジン |
シアニジン | デルフィニジン | マルビジン | ペラルゴニジン | ペオニジン
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主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
抗酸化物質 |
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アセチル-L-カルニチン (ALCAR) • α-リポ酸 (ALA) • アスコルビン酸 (ビタミンC) • カロテノイド (ビタミンA) • クルクミン • エダラボン • フラボノイド (クェルセチン、ケンフェロール、カテキン、EGCG、etc) • 没食子酸 • グルタチオン • ヒドロキシチロソール • ラドスチジル • メラトニン • N-アセチルシステイン (NAC) • N-アセチルセロトニン (NAS) • オレオカンタール • オレウロペイン • ラサギリン • レスベラトロール • セレギリン • セレン • トコフェロール (ビタミンE) • トコトリエノール (ビタミンE) • チロソール • ユビキノン (補酵素Q) • 尿酸
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 若生 豊
- 八戸工業大学エネルギー環境システム研究所紀要 = The bulletin of Laboratory for Energy, Environment and Systems, Hachinohe Institute of Technology 12, 37-44, 2014-03
- NAID 40020101348
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★リンクテーブル★
[★]
- 日
- おうごん
- 英
- Scutellaria root, baical skullcap root
- ラ
- Scutellariae radix
- 同
- オウゴン、黄ごん
- 関
- コガネバナ、Scutellaria baicalensis
- 生薬
- 健胃薬
- フラボノイド(baicalin)
- 少陽病の治療方剤である多くの黄連剤、柴胡剤に含まれる。
- 少陽病・心下痞硬型(黄連剤)
- 薬理作用:清熱作用、抗炎症作用
- 副作用:間質性肺炎、肝機能障害・黄疸、膀胱炎を表す漢方方剤の中に黄芩を含むものが比較的多い
黄芩を含む漢方方剤
参考
- *http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AC%E3%83%8D%E3%83%90%E3%83%8A
[★]
- 英
- ipriflavone
- 商
- アスオスト、アンブジール、イバナシン、イプリプラスト、イプリフラボン、オステン、コバステン、サイポリン、フィオランス、フラボステン、ムービニン、モンタルジー
- 関
- イソフラボン、フラボノイド、ムラサキウマゴヤシ
概念
- 牧草ムラサキウマゴヤシに含まれるフラボノイドであるイソフラボン誘導体の1つ。
作用
- 骨吸収抑制作用:直接的な骨吸収抑制作用、及びエストロゲンのカルシトニン分泌促進作用を増強。
- 実験的骨粗鬆症モデル動物における骨量減少を抑制することが認められている。
適応
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999008F1273_1_06/3999008F1273_1_06?view=body
[★]
- 英
- laboratory、labo
- 関
- 研究室、実験室、検査室