出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/02 14:06:08」(JST)
「ナツメ」のその他の用法については「ナツメ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
ナツメ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナツメ
|
|||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Ziziphus jujuba Mill. syn. |
|||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ナツメ(棗) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
(Common) Jujube, Chinese date |
ナツメ(棗、学名:Ziziphus jujuba)は、クロウメモドキ科の落葉高木である。和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来する[1]。
果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、また生薬としても用いられる。
原産地は中国から西アジアにかけてであり、日本への渡来は奈良時代以前とされている[1]。
ナツメヤシは単子葉植物であり遠縁の別種。果実が似ていることから。
英語ではjujube[2] または Chinese date(中国のナツメヤシ)という。
目次
|
葉は互生し、落葉樹らしからぬ光沢があり、3脈が目立つ。花は淡緑色で小さく目立たない。果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができる(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)。核には2個の種子を含む。
同属は多く熱帯から亜熱帯に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはあるが、ナツメが最も寒さに強い。
中国北部原産で非常に古くから栽培されてきた。
台湾では棗仔(ゾーアー、注音: ㄗㄜ ㄚˋ、拼音: chó-á )を緑色の状態でそのまま果物として食べることが多い。味は梨のようにさっぱりとした甘さである。旬は冬から春にかけて。核には1個の大きめな種子を含んでいる。
韓国では、薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの材料に使われるほか、砂糖・蜂蜜と煮たものを「テチュ茶(ナツメ茶)」と称して飲用する。
欧米には19世紀に導入されキャンディ(当初はのど飴)の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分ジジフィンZiziphinは、舌で甘味を感じにくくさせる効果がある。
乾果の砂糖漬を高級の菓子として賞味する。
ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)[3]、種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬である[4](日本薬局方においては大棗がナツメの実とされ[5]、酸棗仁がサネブトナツメの種子とされている[6]。)。
大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる[3]。甘味があり、補性作用・降性作用がある。葛根湯、甘麦大棗湯などの漢方薬に配合されている[7]。生姜(しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合されている。
酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる[4]。酸味があり、補性作用・降性作用がある。酸棗仁湯に配合されている[8]。
庭木や街路樹としても用いる。
茶器にも「棗」があるが、これは形が棗に似るためである。
[ヘルプ] |
ウィキメディア・コモンズには、ナツメに関連するメディアがあります。 |
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
オースギ酸棗仁湯エキスG
リンク元 | 「参耆剤」「脾虚」「心虚」「加味帰脾湯」「帰脾湯」 |
拡張検索 | 「酸棗仁湯エキス」「酸棗仁湯」 |
関連記事 | 「仁」 |
人参 | 黄耆 | 朮 | 当帰 | 甘草 | 茯苓 | 陳皮 | 生姜 | 遠志 | 大棗 | 黄柏 | 酸棗仁 | 木香 | 竜眼肉 | 柴胡 | 桂皮 | 地黄 | 芍薬 | 五味子 | その他 | |||||
半夏白朮天麻湯 | ○ | ○ | 白朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | 半夏 | 麦芽 | 天麻 | 沢瀉 | 乾姜 | ||||||||||||
帰脾湯 | ○ | ○ | 白朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||
加味帰脾湯 | ○ | ○ | 白朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 山梔子 | ||||||||||
補中益気湯 | ○ | ○ | 朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 升麻 | ||||||||||||||
清暑益気湯 | ○ | ○ | 蒼朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 麦門冬 | |||||||||||||||
十全大補湯 | ○ | ○ | 蒼朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 川芎 | ||||||||||||||
人参養栄湯 | ○ | ○ | 白朮 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人参 | 乾姜 | 甘草 | 蒼朮 | 朮 | 生姜 | 茯苓 | 大棗 | 陳皮 | 半夏 | 黄耆 | 白朮 | 黄柏 | 麦芽 | 天麻 | 沢瀉 | 当帰 | 遠志 | 酸棗仁 | 木香 | 竜眼肉 | 柴胡 | 山梔子 | 升麻 | 五味子 | 麦門冬 | 桂皮 | 地黄 | 芍薬 | 川芎 | |
人参湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||||||||
四君子湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||||||
六君子湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||||
半夏白朮天麻湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||
帰脾湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||||||||
加味帰脾湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||
補中益気湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||
清暑益気湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||||||||||||||||
十全大補湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||||||||||||||
人参養栄湯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
黄芩 | 黄連 | 甘草/炙甘草 | 乾姜/生姜 | 人参 | 大棗 | その他 | |||||
三黄瀉心湯 | ○ | ○ | 大黄 | ||||||||
黄連解毒湯 | ○ | ○ | 山梔子 | 黄柏 | |||||||
半夏瀉心湯 | ○ | ○ | 甘草 | 乾姜 | ○ | ○ | 半夏 | ||||
炙甘草湯 | 炙甘草 | 生姜 | ○ | ○ | 阿膠 | 桂皮 | 地黄 | 麦門冬 | 麻子仁 | ||
酸棗仁湯 | 甘草 | 酸棗仁 | 川芎 | 知母 | 茯苓 |
.