- 英
- spinal tuberculosis, tuberculous spondylitis
- 同
- 脊椎カリエス
- 関
- 脊椎結核、結核
徴候・身体所見
- 局所の重圧感、鈍痛
- 脊柱運動制限 :傍脊柱筋への波及 ← 体幹の不撓性
- 股関節屈曲拘縮:腸腰筋への波及
- Pott麻痺 :病変による脊髄の圧迫により生じる
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 下位腰椎および腰仙移行部に発生する感染性脊椎炎に対する脊椎インスツルメンテーションを用いた外科的治療 (特集 骨盤内における感染症(消化管を除く)に対する治療戦略)
Related Links
- 家庭医学館 脊椎カリエス(結核性脊椎炎)の用語解説 - [どんな病気か] 脊椎に結核菌 が感染することによっておこる脊椎炎です。 最近は、結核性脊椎炎と呼ばれ、骨の関節 の結核では、もっとも多くみられるものです。 たいていの場合、肺など、他の臓器にある ...
- 脊椎カリエス。脊椎カリエスとはどんな病気か 肺からの結核菌(けっかくきん)が血行性 に運ばれて発症する結核性脊椎炎です。脊椎の部位別には腰椎(ようつい)、胸椎(きょう つい)、胸腰椎などの順に多く、頸椎(けいつい)はま gooヘルスケア 家庭の医学。
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★リンクテーブル★
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- 78歳の女性。発熱と頸部痛を主訴に来院した。4週間前に39.0℃の発熱、右足関節部に腫脹、疼痛が出現した。数日で右足関節部の症状は改善し、解熱した。5日前から再び発熱し、頸部痛が出現したため受診した。体温 38.4℃。脈拍 104/分、整。血圧 134/74mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 97%(room air)。頸部は疼痛による可動域制限がある。四肢関節に腫脹、圧痛を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。尿所見に異常を認めない。赤沈 110mm/1時間。血液所見:赤血球 385万、Hb 10.8g/dL、Ht 40%、白血球 9,800(好中球 82%、単球 6%、リンパ球 12%)、血小板 52万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.0g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 12U/L、ALT 14U/L、LD 264U/L(基準 176~353)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL。CRP 18mg/dL。脳脊髄液検査に異常を認めない。頸部CTの矢状断像および水平断像(別冊No. 14)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D039]←[国試_113]→[113D041]
[★]
- 英
- pyogenic spondylitis (SOR), vertebral osteomyelitis, infectious spondylitis
- ラ
- spondylitis osteomyelitica
疫学
- 中・高年齢者に多い。
- 易感染性免疫宿主(糖尿病など)の症例が増加してきている。
病原体
- 黄色ブドウ球菌がほとんど。グラム陰性桿菌、MRSAもありうる。(黄色ブドウ球菌と大腸菌が多い。易感染性宿主やMRSAやその他弱毒菌が真菌が病原体となりうる。(SOR.201))
- 好発部位は胸椎・腰椎(下位胸椎から腰仙椎部)。頚椎は希
病態&病態生理
- 骨盤や腹部の感染病巣の細菌が椎骨静脈叢を通じて椎体終板に達して発症
- 椎体軟骨終板の静脈に発生した病巣が椎体全体に広がり膿瘍を形成する。この膿瘍や圧潰した骨片の脊柱管への突出、圧迫により神経障害をきたすことがある。X線上は椎体軟骨終板の破壊により椎間板の栄養が断たれ、椎間板が圧潰するため椎間腔の狭小化をきたす。さらに椎体の破壊・圧潰・後弯変形をきたす。(CBT QB vol2 p.578)
病型と症状
- 急性:発熱、激痛
- 亜急性:急性より穏やか
- 慢性:慢性疼痛
症状
検査
- 初期にはX線では異常は見られない。発症後2-3週間で、椎間板腔狭小化、椎体終板の骨破壊
- 早期診断にはMRIが有効。T1で低信号、T2で高信号
単純X線検査
- 発症3-4週:椎間腔狭小、椎体辺縁の不整化。骨破壊
- 発症3-5ヶ月:骨棘形成、骨硬化像
鑑別診断
- 結核性脊椎炎:X線像で骨破壊部に腐骨が見られる。造影MRIで辺縁増強効果。
- 癌の脊椎転移:椎弓根部が不鮮明
[★]
- 日
- ふぎょうせい
- 同
不橈性 ← 字が違う
- 関
- 結核性脊椎炎
[★]
- 英
- spinal caries
- 同
- 結核性脊椎炎 tuberculous spondylitis
[★]
- 英
- Pott's kyphosis, Pott kyphosis
- 関
- 結核性脊椎炎
[★]
- 英
- Pott paralysis
- 同
- Pott麻痺
- 関
- 結核性脊椎炎
[★]
- 英
- tuberculosis, TB
- 同
- 結核症
- 関
- 結核菌 Mycobacterium tuberculosis、抗結核薬
- 肺結核、腸結核、脳結核腫
- 感染予防学 080423I,II
- first aid step1 2006 p.135,137,143,162,172,173,181
- Pott's disease = vertebral tuberculosis. constrictive pericarditis = tuberculosis
概念
病原菌
疫学
平成21年
- 参考3
- 結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。
- 新登録結核患者数 24,170人
- 罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)
- 80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
- 80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
- 70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)
- 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
- 日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。
感染の型
- SPU.178
一次感染
- 初感染患者に形成される初期変化群の増悪による病変:全身性血行性散布(粟粒結核など)、肺原発巣の空洞化、リンパ節の穿孔による吸引性結核性肺炎、結核性胸膜炎
二次感染
症状
結核の皮膚病変
検査
- 「喀痰の抗酸菌検査では1日1回、連続して3日間検査することが推奨されている。抗酸菌検査では通常、塗抹検査と培養検査の2項目をオーダーするが、結核の疑いが強い場合には、健康保険診療上、結核菌核酸増幅法検査を1回行うことができる。」(ガイドライン1より引用)
診断
- 結核菌の診断を行う上では、あくまでも細菌学的検査(塗沫検査、培養検査)によることが原則である。(IRE.1034)
- 結核の疑いが強い場合にはPCR法により確定して、直ちに保健所に届けるのがよい。
治療
- 標準治療法:最初2ヶ月間4剤、次の4ヶ月間2-3剤の計6ヶ月間の治療
- 例:INH,RFP,EB,PZAで2ヶ月間(bactericidal phase) → INH,RFP(,EB)で4ヶ月間(continuation phase)
- 多剤耐性結核菌:少なくともINHとRFPに同時耐性を示す菌株
2009年に厚生労働省告示
- ピラジナミド(PZA)を使用できる場合には、まずイソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)およびPZAにストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)を加えた4剤併用療法を2カ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を4剤併用療法開始時から6カ月を経過するまで行う。
- PZAを使用できない場合には、まずINHおよびRFPの2剤にSMまたはEBを加えてた3剤併用療法を2ないし6ヵ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を3剤併用療法開始時から9ヶ月を経過するまでに行う。INHまたはRFPを使用できない場合、症状が著しく重い場合、治療開始から2カ月を経ても結核菌培養検査陽性の場合、糖尿病、じん肺、HIV感染症等の疾患を合併する場合、または副腎皮質ホルモン剤を免疫抑制剤を長期にわたり使用している場合、などでは治療期間を3ヵ月間延長できる。
感染経路
公衆衛生
参考
- http://www.kekkaku.gr.jp/
- http://www.jatahq.org/about_tb/index.html
- 3. 結核登録者情報調査【平成18年まで結核発生動向調査】|厚生労働省
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/kekkaku_tourokusya.html
ガイドライン
- 1. 結核診療ガイドライン(の要点抜粋) 山岸文雄 独立行政法人国立病院機構千葉東病院 病院長
- http://www.kekkaku.gr.jp/ga/ga-59.htm
国試
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- spondyl
- 英
- spondylitis
- 関
- 脊椎カリエス
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- 関
- 炎光、炎症
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- 英
- tuberculous
- 関
- 結核