- 英
- rectal prolapse
- ラ
- prolapsus recti
- 同
- 直腸ヘルニア rectal hernia
- 関
- 直腸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/26 20:06:23」(JST)
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痔核(じかく、英: hemorrhoid, piles)とは、過度のいきみ、血行障害などにより生じる肛門部の腫れであり、一般に「いぼ痔」とよばれるものである。肛門の歯状線の中にあるか外にあるかによって、内痔核、外痔核に分けられる。歯状線より上方の上直腸静脈叢に発生したものを内痔核、歯状線より下方の下直腸静脈叢に発生したものを外痔核という。
解説
内痔核
内痔核は、歯状線よりも内側にあるために基本的に痛みはないものの、排便時に出血が生じやすい。しかも血液が垂れるくらいの量の出血をすることもある。大きくなると、肛門外に脱出することもある。
肛門外に痔核が脱出した場合、軽度ならば、脱出した痔核を肛門内に戻すことが可能であり、薬で治療できる場合がある。しかし、戻しても排便に関係なく脱出が起こるようになると、少量ながら便失禁がおこることもあり、この場合は手術が行われることもある。さらに進行すると脱肛した痔核が指などで肛門内に戻そうとしても戻らなくなり、体液が鬱滞し激烈な痛みを生じ、排便に関係なく出血することもある。この状態を嵌頓痔核(かんとんじかく)と言い、緊急処置が必要な病態である。
それから全周性に生じた内痔核が、肛門外に脱出した場合を肛門脱(こうもんだつ)と呼ぶ。
ちなみに直腸が全周性に脱出する直腸脱(ちょくちょうだつ)も「脱肛」と呼ばれるが、直腸脱は、直腸粘膜が脱出したもので、痔核とは違う病態である。
外痔核
外痔核は、内痔核と違い問題になることは少ない。ただし肛門外に血豆が出来た状態(これを血栓性外痔核と言う)になると、歯状線より外側にあるために、しばしば痛み(場合によっては激痛)を起こすことがある。
注意事項
上記にある通り、痔核は出血を伴うこともあり、しかも出血量が多いこともある。そのため、痔核を患った(もしくは患ったが完治した)後、大腸などに異常が生じて出血した場合に、全く驚かずそれも痔核によるものと思い込み、大腸癌などの病気に気づくのが遅れる可能性も指摘されている。
血液は出血後時間が経過すると、ヘモグロビンの色素変化が起きて徐々に赤→紫→黒へと変化するため、黒い血が出た場合は大腸の疾病、赤い血が出た場合は肛門から直腸にかけての疾病と断定できる。が、仮に赤い血であったとしても、単なるいぼ痔だった場合と肛門のポリープ・癌の場合とでは治療法が異なる上、前述のように同じ痔にもいろいろな段階がありその段階に応じて治療法も異なってくるため、血便を認めた場合は自分の勝手な判断で動かず、直ちに外科、肛門科、胃腸科の医師に診てもらうべきである。
関連項目
- 痔
- 痔瘻(蓮痔)(穴痔)
- 裂肛(切れ痔)
- 肛門脱(脱肛)(せる痔)
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Japanese Journal
- WS2-05 Hirschsprung病に対する直腸脱転Soave法の成績 : 特に歯状線上1cmでの吻合とshort cuffの有用性について(Hirschsprung病術後の術式別排便機能,ワークショップII,第48回日本小児外科学会学術集会)
- 広部 誠一,新井 真理,東間 未来,小森 広嗣,大場 豪,大野 幸恵,鎌形 正一郎,林 奐
- 日本小児外科学会雑誌 47(4), 517, 2011-07-05
- NAID 110008735027
- PS-018-3 高齢者直腸脱に対するDelorme法による治療経験(PS-018 ポスターセッション(18)大腸:良性-3,第111回日本外科学会定期学術集会)
- JOS-0887.小児巨大直腸脱再発例に対する腹腔鏡下直腸固定術(要望演題・一般演題,第30回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)
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- 直腸脱。直腸脱とはどんな病気か 肛門から、直腸粘膜および直腸壁全層が脱出する 病気で、痔核(じかく)、粘膜脱(ねんまくだつ)といった粘膜の一部だけの脱出とは異なり ます。ひどいものでは、直腸が反転して直腸壁全層が gooヘルスケア 家庭の医学。
- 専門医が直腸脱を徹底解説。我々の施設は全国屈指の直腸脱の手術件数(年間50例 以上・通算約1000例)を誇る専門病院です。
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★リンクテーブル★
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- 58歳の男性。3日前から肛門部違和感と肛門部痛とが出現し、昨夜から肛門部痛が増強してきたので来院した。5年前から時々排便時に出血を認めていたが放置していた。
- 身長162cm、体重54kg。脈拍84/分、整。血圧128/78mmHg。
- 血液所見:赤血球450万、Ht38%、白血球9,800。
- 肛門部の写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
D
- 内痔核の痔核嵌頓で肛門脱も伴っている。
- 痔核の脱肛のみであれば、疼痛は伴わないと思われるが、嵌頓することにより疼痛をきたしている。
※国試ナビ4※ [096D026]←[国試_096]→[096D028]
[★]
- 71歳の女性。排尿困難を主訴に来院した。1年前から会陰部腫瘤を自覚していたが、自分で腫瘤を元に戻していたという。3か月前から排尿困難が出現したため受診した。身長 156cm、体重 55kg。体温 36.6℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/72mmHg。血液所見:赤血球 350万、Hb 11.2g/dL、Ht 34%、白血球 4,000、血小板 25万。血液生化学所見:尿素窒素 23mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、Na 144mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 0.7mg/dL。外陰部の写真(別冊 No.10)を別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D026]←[国試_114]→[114D028]
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- 17歳の女子。排便時の肛門部痛と出血とを主訴に来院した。中学生の頃から便秘がちであり、日頃から硬便であった。今朝3日ぶりの排便時に肛門部に強い疼痛を自覚し、排便後肛門を拭いた紙に鮮血が付着した。身長 157cm、体重 54kg。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/68mmHg。呼吸数 20/分。腹部は平坦、軟 で、圧痛を認めない。肛門周囲に異常を認めない。直腸指診で痛みを訴えるが腫瘤は触知しない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A030]←[国試_110]→[110A032]
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- 28歳の経産婦。肛門から腫瘤状のものが脱出するようになったと訴えて来院した。3年前から排便時に同様なことが時々あったが、自分で還納できたため放置していた。10日前から脱出が頻回となった。来院時の背面からの写真と側面からの写真とを以下に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097A025]←[国試_097]→[097A027]
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[正答]
※国試ナビ4※ [102D018]←[国試_102]→[102D020]
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[正答]
※国試ナビ4※ [104I030]←[国試_104]→[104I032]
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- 英
- Thiersch operation
- 同
- Thiersch法
- 関
- 直腸脱
[show details]
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- 英
- Thiersh's operation
- 同
- ティールシュ法
- 関
- 肛門形成術、直腸脱
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- 英
- proctopexy, rectopexy
- 関
- 直腸脱
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- 英
- incomplete prolapse
- 関
- 肛門粘膜脱
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- 英
- rectum (Z)
- 関
- 大腸
概念
- S状結腸に続き肛門に至る長さ約20cmの消化管
- 直腸結腸境界はS3椎体の高さ (M.229)
- 直腸は仙骨と尾骨のカーブに沿って走り、そこで後下方に曲がって肛門管になる (M.229)
- 3つの直腸横ヒダを持つ
直腸・肛門の区分
- SSUR.559
- 直腸S状部:rectosigmoid,RS:岬角の高さより第2仙骨下縁の高さまで
- 上部直腸:rectum above the peritoneal reflection,Ra:第2仙骨下縁の高さから腹膜反転部まで
- 下部直腸:rectum below the peritoneal reflection,Rb:腹膜反転部から恥骨直腸筋付着部上縁まで
- 肛門管:proctos,P:恥骨直腸筋付着部上縁から肛門縁までの管状部
- 肛門周囲皮膚:external skin,E:肛門縁より外側の皮膚
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- 英
- (comb form.)des, prolapse
- 関
- ヘルニア