クロキサゾラム
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クロキサゾラム
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IUPAC命名法による物質名 |
(11bRS)-10-Chloro-11b(-2-chlorophenyl)-2, 3, 7, 11b-tetrahydro
[1, 3]oxazolo[3, 2-d][1, 4]benzodiazepin-
6(5H)-one |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
第3種向精神薬 |
投与方法 |
経口投与 |
薬物動態的データ |
半減期 |
65時間 |
識別 |
CAS登録番号 |
27223-35-4 |
ATCコード |
N05BA22 |
PubChem |
CID 2816 |
DrugBank |
none |
KEGG |
D01268 |
化学的データ |
化学式 |
C17H14Cl2N2O2 |
分子量 |
349.21 |
物理的データ |
融点 |
203 °C (397 °F) |
クロキサゾラム (cloxazolam) はベンゾジアゼピン系の抗不安薬の一種。分子式は C17H14Cl2N202 。 心身症、神経症からくる不安・緊張・抑うつ・睡眠障害および、自律神経失調症によるめまい・肩こり・食欲不振に適応がある。また強迫性障害にも使用される。
日本国内では第一三共からセパゾン®商品名で発売されている。
目次
- 1 薬理
- 2 副作用
- 3 種類
- 4 禁忌
- 5 適応される効果
- 6 用量・用法
- 7 関連項目
薬理[編集]
脳にあるベンゾジアゼピン受容体に結合することにより、抑制性の内因性リガンドであるGABAの作用を増強し、神経の興奮性を低下させる。
副作用[編集]
種類[編集]
禁忌[編集]
次の者には使用できない
適応される効果[編集]
- 神経症および心身症(消化器疾患、循環器疾患、更年期障害、自律神経失調症)における不安・緊張・抑うつ・強迫・恐怖・睡眠障害
- 手術前の不安除去
用量・用法[編集]
通常成人に1日3~12mgを投与する。術前の不安除去の場合は、通常クロキサゾラムとして0.1~0.2mg/kgを手術前に経口投与する。なお、年齢・症状に応じ適宜増減する。
関連項目[編集]
- ベンゾジアゼピン
- ベンゾジアゼピン依存症
- ベンゾジアゼピン離脱症候群
- ベンゾジアゼピンの長期的影響
抗不安薬 (N05B) |
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GABAA PAMs |
ベンゾジアゼピン
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Adinazolam アルプラゾラム Bretazenil ブロマゼパム Camazepam クロルジアゼポキシド クロバザム クロナゼパム クロラゼプ酸 クロチアゼパム クロキサゾラム ジアゼパム ロフラゼプ酸エチル エチゾラム フルジアゼパム Halazepam Imidazenil Ketazolam ロラゼパム メダゼパム Nordazepam Oxazepam Pinazepam プラゼパム トフィソパム
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カルバミン
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Emylcamate Mebutamate メプロバメート (Carisoprodol, Tybamate) Phenprobamate Procymate
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非ベンゾジアゼピン
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Abecarnil Adipiplon アルピデム CGS-9896 CGS-20625 ジバプロン ELB-139 Etifoxine ファシプロン GBLD-345 Gedocarnil ICI-190,622 L-838,417 NS-2664 NS-2710 Ocinaplon パゴクロン Panadiplon Pipequaline RWJ-51204 SB-205,384 SL-651,498 TP-003 TP-13 TPA-023 Tracazolate Y-23684 ZK-93423
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その他
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クロルメザノン Etazolate エタノール (アルコール) Kavalactones (カヴァカヴァ) タツナミソウ属 吉草酸 (セイヨウカノコソウ)
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α2δ VDCC Blockers |
Gabapentin Pregabalin
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5-HT1A作動薬 |
アザピロン系: Buspirone Gepirone タンドスピロン; Others: Flesinoxan Oxaflozane
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H1 拮抗薬 |
Diphenylmethanes: Captodiame ヒドロキシジン; Others: Brompheniramine クロルフェニラミン Pheniramine
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CRF1 拮抗薬 |
Antalarmin CP-154,526 Pexacerfont Pivagabine
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NK2 拮抗薬 |
GR-159,897 Saredutant
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MCH1 拮抗薬 |
ATC-0175 SNAP-94847
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mGluR2/3 作動薬 |
Eglumegad
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mGluR5 NAMs |
Fenobam
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TSPO 作動薬 |
DAA-1097 DAA-1106 Emapunil FGIN-127 FGIN-143
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σ1 作動薬 |
Afobazole Opipramol
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Others |
Benzoctamine Carbetocin Demoxytocin Mephenoxalone オキシトシン Promoxolane Trimetozine WAY-267,464
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
セパゾン錠1
組成
有効成分
添加物
- 乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸カルシウム
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 急性狭隅角緑内障のある患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
- 重症筋無力症の患者[筋弛緩作用により症状を悪化させるおそれがある。]
効能または効果
- ・ 神経症における不安・緊張・抑うつ・強迫・恐怖・睡眠障害
- ・ 心身症(消化器疾患、循環器疾患、更年期障害、自律神経失調症)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ
- ・ 術前の不安除去
- 通常成人クロキサゾラムとして1日3〜12mgを3回に分けて経口投与する。
なお年齢・症状に応じ適宜増減する。
- 術前の不安除去の場合は、通常クロキサゾラムとして0.1〜0.2mg/kgを手術前に経口投与する。
なお年齢・症状に応じ適宜増減する。
慎重投与
- 心障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 肝障害、腎障害のある患者[肝障害、腎障害のある患者では一般に排泄が遅延する傾向があるので、薬物の体内蓄積による副作用の発現に注意すること。]
- 脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれる。]
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児[副作用発現の危険性が高い。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 衰弱患者[嗜眠状態や運動失調になりやすい。]
- 中等度又は重篤な呼吸不全のある患者[他のベンゾジアゼピン系薬剤で、呼吸機能の低下している患者に投与したところ、呼吸不全をおこし、炭酸ガスナルコーシスになったとの報告がある。]
重大な副作用
依存性
頻度不明
- 大量連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。
また、大量投与又は長期連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
刺激興奮
0.31%
- 統合失調症等の精神障害者に投与すると、刺激興奮、不眠等があらわれることがある。
薬効薬理
- 動物実験(マウス、ハムスター、ラット、サル)から、闘争反応、狂暴性、攻撃性、興奮を抑制する作用(静穏作用・馴化作用)が強く、自発性行動(マウス、ネコ)の抑制作用は弱いことが認められている17)。
これらの静穏作用は、ネコ、ウサギの実験から、扁桃核−視床下部−中心灰白質系に対して本剤が作用する結果と推定される18)。
- ベメグライド、ペンテトラゾールによる間代性痙攣(マウス、ラット)、振動誘発痙攣(Elマウス)に対し抑制効果が認められている17)。
- 動物実験(ネコ)による除脳固縮の抑制、γ-運動ニューロンの活動性の低下がみられ、中枢性の筋弛緩作用が認められる18)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (11bRS )-10-Chloro-11b-(2-chlorophenyl)-2, 3, 7, 11b-tetrahydro[1, 3]oxazolo[3, 2-d ][1, 4]benzodiazepin-6(5H )-one
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。酢酸(100)に溶けやすく、ジクロロメタンにやや溶けにくく、エタノール(99.5)又はジエチルエーテルに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。
希塩酸に溶ける。
光によって徐々に着色する。
融点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 睡眠薬、鎮静薬、抗不安薬
商品
[★]
- 英
- cloxazolam
- ラ
- cloxazolamum
- 商
- エナデール、セパゾン