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Japanese Journal
- 清涼飲料水多飲に伴うケトアシドーシスに大腸輪状潰瘍を合併したインスリン欠乏型の糖尿病の1例
- 今枝 憲郎,加藤 岳史,一柳 亞季,北田 はるか,岩瀬 宗司,大口 英臣,谷田 諭史,岡山 直司,城 卓志
- 糖尿病 55(5), 345-351, 2012-05-30
- NAID 10030976881
- 症例報告 清涼飲料水多飲に伴うケトアシドーシスに大腸輪状潰瘍を合併したインスリン欠乏型の糖尿病の1例
- 糖尿病ラットにおける矯正力による歯槽骨改造現象に関する研究
- 関 淳也,佐藤 嘉晃,飯田 順一郎
- 北海道歯学雑誌 32(2), 135-146, 2012-03-15
- … 近年,歯科矯正治療を希望する年齢層が高まっており,生活習慣病を有する年齢層の受診も少なくない.これに伴い糖尿病予備軍に矯正治療を行う機会も増加していると考えられるが,インスリン欠乏や高血糖などの糖尿病の症状が矯正治療に与える影響に関しては不明な点が多い.本研究では,ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットを用いて2種類の持続力を加え,歯周組織の変化を評価することにより,糖尿病の条 …
- NAID 10030576243
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- インスリン 【ポイント】 インスリンは、グリコーゲン合成を促進し、解糖を促進し、糖新生を抑制する。 インスリンは、肝臓での糖新生を抑制し、グリコーゲン合成を促進することで、肝静脈へのブドウ糖放出を抑制する。
- インスリンってなんだろう? インスリンの役割は? 糖尿病の発症に至る仕組みを簡単に紹介します。糖尿病をよく知ろう!DM TOWNでは、糖尿病の治療や予防に関する様々な情報をお届けしています。
- インスリンの分泌されている量は問題ないのですが、その働き・作用が悪くなってしまうことがあります。これは、インスリンに問題があるのではなく、インスリンを受け入れる細胞に問題があります。このようなインスリンがうまく ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- diabetic ketoacidosis, DKA
- 同
- 糖尿病ケトアシドーシス ← 使われない
- 関
- 糖尿病
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概念
- 極度のインスリン欠乏とコルチゾールやアドレナリンなどインスリン拮抗ホルモンの増加により、(1)高血糖(≧250mg/dl)、(2)高ケトン血症(β-ヒドロキシ酪酸の増加)、アシドーシス(pH7.3未満)をきたした状態。(糖尿病治療ガイド 2008-2009 p.66)
- インスリン不足により組織がグルコースを活用できず、代償的に多量の脂肪酸を動員してケトン体を産生することが本態で、副次的に
病態生理
- QB.D-307
症状
- 口渇、多尿
- 体重減少、胃腸障害(悪心、嘔吐、腹痛)、クスマウル大呼吸、アセトン臭
検査
血糖値
ケトン体
動脈血ガス
- pH<7.3 → ケトアシドーシス
- CO2<10mEq/L → アシドーシスに対する呼吸性代償
浸透圧
- 軽度上昇。正常~330mOsm/L → Naが低値125-130mEqと軽度になるのに対し、血糖値は250-1000mg/dLとなる。従って、血糖値は13-55mOsm/Lの浸透圧を生み出し、Naによる浸透圧の低下分を補い、軽度上昇にとどまる。
血中Na
- 軽度低下。<140mEq/L。125-135mEq/L(HIM.2282) → 浸透圧利尿によりNa排泄が亢進するため。これに対してHHSでは高度の脱水により、Na濃度は正常あるいは上昇している。
BUN
遊離脂肪酸
血算
治療
- 治療方針:輸液 + インスリン投与 → 脱水、高浸透圧、アシドーシスの補正。
- 輸液、インスリン:
- カリウム、リンの補給:カリウム、リンはブドウ糖流入に伴って細胞内に移行するため、治療により血清レベルが低下する。また、リンの欠乏は赤血球中の2,3-DPGの回復を遅延させ、組織代謝の改善を障害する可能性があるため補正が必要。(DMR.189)
- 重炭酸イオン:
症例
- 12歳の女児。昨日から倦怠感を訴え、今朝になって意識がもうろうとしていたため母親が救急車を呼び受診した。1年前に1型糖尿病を発症しており1日4回のインスリン注射をするように処方されている。母親に尋ねると3日前から風邪を引いて食欲がなく、昨日は殆ど食事を取らなかったためインスリンを注射していなかったという。皮膚は乾燥し、対麻痺は見られない。脈拍は120/分。体重38℃。呼吸数28/分。血圧96/60mmHg。簡易血糖測定器で末梢血を測定したところHi(上限600mg/dL)が表示された。動脈血ガス分析結果はpH 7.2, PaO2 120Torr, PaCO2 15Torr, HCO3- 8mEq/L, BE -22
比較
- 糖尿病専門医研修ガイドブック改訂第4版 p.190
|
DKA
|
HONK
|
糖尿病病型
|
1型糖尿病
|
2型糖尿病
|
発症年齢
|
若年
|
高齢
|
前駆症状
|
多飲、多尿、消化器症状
|
特異的なものはない
|
身体異常
|
脱水、アセトン臭、クスマウル大呼吸
|
脱水、アセトン臭-、中枢神経症状(痙攣、振戦)
|
検査所見
|
尿ケトン体
|
(+)~(++)
|
(-)~(±)
|
血糖値(mg/dL)
|
300~1000
|
600~1500
|
浸透圧(mOsm/L)
|
>300
|
>350
|
Na (mEq/L)
|
正常~軽度低下
|
>150mEq/L
|
pH
|
<7.3
|
7.3~7.4
|
BUN
|
上昇
|
著明上昇
|
K
|
↑
|
↑
|
参考
- 1. [charged]Clinical features and diagnosis of diabetic ketoacidosis and hyperosmolar hyperglycemic state in adults - uptodate
- http://www.uptodate.com/contents/clinical-features-and-diagnosis-of-diabetic-ketoacidosis-and-hyperosmolar-hyperglycemic-state-in-adults?source=search_result&selectedTitle=2%7E150#H10
- 2. [charged]Epidemiology and pathogenesis of diabetic ketoacidosis and hyperosmolar hyperglycemic state
- http://www.uptodate.com/contents/epidemiology-and-pathogenesis-of-diabetic-ketoacidosis-and-hyperosmolar-hyperglycemic-state?source=search_result&selectedTitle=5%7E150
[★]
- 英
- insulin (Z)
- 同
- immunoreactive insulin IRI ← ELISAを利用して定量されるインスリン(臨床検査医学)
- 関
- インスリン製剤、インスリン受容体
- レギュラーインスリン、1型インスリン
分類
性状
産生組織
- プレプロインスリンの生合成@粗面小胞体 → プレプロインスリン -(切断@小胞体)→ プロインスリンはゴルジ体に輸送 -(切断@ゴルジ体小胞体)→ インスリン
標的組織
作用
- 全般的な傾向として、同化作用↑、異化作用↓(糖新生↓)
-
- 肝臓・筋肉でNa-Kポンプを活性化(PT. 482)。Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
- 高カリウム血症の治療にはインスリン&グルコースの投与
- 肝細胞でグリコーゲン合成↑
- アミノ酸取り込み↑→タンパク質合成↑
- 脂肪合成↑
- 脂肪分解↓
分泌の調節
-
- 細胞外K濃度↑→膵臓β細胞脱分極→インスリン分泌↑
-
- 細胞外K濃度↓→膵臓β細胞再分極→インスリン分泌↓
分泌機構
- 1. グルコース→解糖系→ATP↑→KATP閉鎖→脱分極→VDCC解放→[Ca2+]i↑→インスリン開口分泌*2a. ペプチドホルモン→Gsα活性化→AC↑→cAMP↑→PKA↑→インスリン開口分泌
- 2b. ノルアドレナリン→Giα活性化→AC↓→cAMP↓→PKA↓→インスリン分泌抑制
- 3. アセチルコリン→PLC活性化→
→IP3↑→[Ca2+]i↑→インスリン開口分泌
→DAG↑→PKC活性化→インスリン開口分泌
作用機序
臨床関連
- インスリン作用不足による代謝障害
- 血漿中:ブドウ糖↑、アミノ酸↑、遊離脂肪酸↑、ケトン体↑
- →インスリン抵抗性
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- deficit
- 同
- 欠乏症 deficiency
- 関
- 欠損