軟性白斑
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- メトトレキサート硝子体内投与により網膜に有害事象がみられた眼内悪性リンパ腫の1例
- 両側内頸動脈にプラークを証明した眼虚血症候群の1例
- 大野 隆一郎,梯 彰弘,山上 博子,杉 紀人,安 隆則
- あたらしい眼科 = Journal of the eye 21(8), 1137-1140, 2004-08-30
- NAID 10014263234
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- この時期には、脂肪が沈着してできた硬性白斑や血管が詰まってできた綿花状白斑 というシミが多くなり、血管が詰まって酸素欠乏になった部分があちこちに出てくるように なると、新生血管が出てくる前段階になります。この段階でも自覚症状はほとんどなく、 ...
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★リンクテーブル★
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- 次の文を読み、25~27の問いに答えよ。
- 42歳の男性。今回初めて会社の健康診断で異常を指摘され来院した。
- 現病歴: 1年前に管理職に昇任し食事時問が不規則となり、体重が約8kg増加した。
- 既往歴・家族歴: 特記すべきことはない。
- 生活歴: 飲酒はビール2,000ml/日を10年間。
- 現症: 身長172cm、体重80kg。体温36.2℃。脈拍76/分、整。血圧152/91mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見: 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血1+、沈渣に赤血球5~10/1視野。
- 血液所見:赤血球510万、Hb14.5g/dl、Ht46%、白血球7,800、血小板18万。
- 血清生化学所見:空腹時血糖118mg/dl、HbA1c5.2%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.5g/dl、アルブミン4.2g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、尿酸9.5mg/dl、総コレステロール240mg/dl、トリグリセライド170mg/dl、総ビリルビン1.2mg/dl、AST38IU/I、ALT45IU/l、LDH280IU/l(基準176~353)、ALP120IU/l(基準260以下)、γ-GTP94IU/l(基準8~50)、アミラーゼ136IU/l(基準37~160)、Na 140mEq/l、K4.0mEq/l、Cl 102mEq/l、Ca 10.0mg/dl、P3.2mg/dl。
- a. 膵の萎縮
- b. 内臓脂肪の減少
- c. 眼底の綿花様白斑
- d. 下肢の振動覚低下
- e. 血清インスリン高値
[正答]
※国試ナビ4※ [101E025]←[国試_101]→[101E027]
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- 英
- diabetic retinopathy, DR
- ラ
- retinopathia diabetica
- 同
- 糖尿病性網膜症
- 関
- 糖尿病、福田分類
[show details]
疫学
- 糖尿病の有病率は740万人(2002年の厚生労働省統計)で、糖尿病網膜症はその30-50%が罹患している。
- 罹病期間が10年以上の糖尿病患者の約50%が何らかの網膜症を有し、全糖尿病患者の少なくとも1%が失明。
- 糖尿病性網膜症は、未治療で経過した場合、7年で50%、20年以上で90%以上が発症する。25年以上では網膜症を有する患者の25%が増殖網膜症となる。
遺伝形式
病変形成&病理 SOP.138
- 細小血管 = 内皮細胞 + 基底膜 + 周皮細胞
- 糖尿病により細小血管が傷害される。
- 1. 基底膜の肥厚と周皮細胞の消失 → 周皮細胞の消失により血管壁は薄くなり、脆弱化が進行する。
- 2. 内皮細胞の増殖 → これにより毛細血管瘤が形成
- 3. 2.がみられるころに、血管網膜関門の破綻により硬性白斑が形成される
- 4. 1-3.により血流障害、血栓形成をきたし血管床閉塞を生じる
病理変化
分類
眼底所見による分類
- SOP.138-139
[show details]
- 2. 前増殖網膜症:病変が進行し毛細血管の閉塞が進行している状態
- 新生血管:毛細血管の閉塞に続発した虚血性変化。最初は網膜内で発育。
- 軟性白斑(綿花様白斑):毛細血管の閉塞に続発した虚血性変化。神経線維層の梗塞。網膜神経線維の虚血による軸索の膨化(CBT QB vol2 p.495)。網膜表層は白色の混濁を呈し、境界は硬性白斑よりも不鮮明。
- 火焔状網膜出血、静脈異常、網膜内細小血管異常(IRMA)。(出典不明)
- 3. 増殖網膜症 :血管床の閉塞が拡大し網膜虚血が進行し、網膜硝子体に血管新生を発症したもの
- 新生血管増殖:網膜内から内境界膜を貫き、網膜表面~硝子体に向かって成長していく
- 硝子体出血:新生血管により網膜と後部硝子体膜とが癒着し、この状態で硝子体剥離が生じると、新生血管が牽引され破綻する。
- 増殖膜の形成:
- 牽引性の網膜剥離:硝子体剥離だけでなく、網膜を剥離して牽引性の網膜剥離を生じる。
- 網膜前出血。(出典不明)
David分類
- DMR.200
- 1. 単純糖尿病網膜症 :毛細血管瘤、点状・斑状出血、火焔状出血、少数の軟性白斑
- 2. 増殖前糖尿病網膜症:多発する軟性白斑、網膜内細小血管異常、静脈異常、無灌流域
- 3. 増殖糖尿病網膜症 :新生血管、硝子体出血、線維血管性増殖組織、牽引性網膜剥離 ← 網膜の中ではなく、網膜上の新生血管
参考
- http://www.nmckk.jp/pdf/thesis/JJCD/024/007/JJCD_024_007_1051.pdf
国試
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- 英
- soft exudate
- 同
- 綿花様白斑 cotton-wool patch cotton wool patch
- 関
- 糖尿病性網膜症、神経線維層、網膜、硬性白斑、網膜白斑
[show details]
病態生理
- 1. 網膜神経線維層の細動脈、または毛細血管の閉塞による局所性網膜乏血
- 2. 虚血による神経線維層の梗塞 (SOP.138)
病理学的所見
- 神経節細胞の軸索流の低下により神経線維が局所的に膨化し、細胞のように見られる細胞様小体が観察される(SOP.128-129)
眼底所見
- 形大きさ共に不定で、主に後極部眼底に生じる(SOP.128)
- 境界は硬性白斑より不鮮明 (SOP.138)
軟性白斑が見られる疾患 SOP.129
参考
- http://www.med.teikyo-u.ac.jp/~ortho/med/pic/Softexudate1.jpg
- http://medweb.bham.ac.uk/easdec/eyetextbook/dr.htm3.gif
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- 英
- disturbance of visual function
-
- I型:網膜中心動脈系の塞栓:カーテンが上がってきたり下がってしまうような
- II型:潅流圧低下(血圧低下)、網膜酸素需要増大(強い光の照射)、血流シャント(運動):コントラストが増強されてまぶしく見える
[★]
- 英
- vitiligo、white spot
- ラ
- leukoderma
- 同
- 脱色素斑 depigmented spot
- 関
- 白点、白斑症、尋常性白斑
[★]
- 英
- macula
- 関
- 発疹