- 英
- ipratropium
- 化
- 臭化イプラトロピウム ipratropium bromide
- 商
- アトロベント Atrovent
- →中枢に移行しない
適応
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/30 18:08:33」(JST)
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イプラトロピウム
|
IUPAC命名法による物質名 |
[8-methyl-8-(1-methylethyl)- 8-azoniabicyclo[3.2.1] oct-3-yl] 3-hydroxy-2-phenyl-propanoate |
臨床データ |
商品名 |
Atrovent, Apovent, Ipraxa, Aerovent, Rinatec |
AHFS/Drugs.com |
monograph |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
|
投与方法 |
Inhalation |
薬物動態的データ |
血漿タンパク結合 |
0 to 9% in vitro |
代謝 |
Hepatic |
半減期 |
2 hours |
識別 |
CAS番号 |
22254-24-6
60205-81-4 (cation) |
ATCコード |
R01AX03 R03BB01 |
PubChem |
CID 657308 |
IUPHAR ligand |
325 |
DrugBank |
DB00332 |
ChemSpider |
10481997 |
UNII |
GR88G0I6UL |
ChEMBL |
CHEMBL1464005en:Template:ebicite |
化学的データ |
化学式 |
C20H30BrNO3 |
分子量 |
412.37 g/mol |
SMILES
- CC(C)[N+]1([C@@H]2CC[C@H]1C[C@H](C2)OC(=O)C(CO)C3=CC=CC=C3)C.[Br-]
|
InChI
-
InChI=1S/C20H30NO3.BrH/c1-14(2)21(3)16-9-10-17(21)12-18(11-16)24-20(23)19(13-22)15-7-5-4-6-8-15;/h4-8,14,16-19,22H,9-13H2,1-3H3;1H/q+1;/p-1/t16-,17+,18+,19?,21?;
Key:LHLMOSXCXGLMMN-WDTICOSOSA-M
|
イプラトロピウム臭化物(Ipratropium bromide、商品名:アトロベント)は、気管支痙攣の寛解に用いる医薬品の一つである。抗コリン薬であり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の治療に用いられる。気管支平滑筋のアセチルコリン受容体を遮断し、気管支を弛緩させる[1]。WHO必須医薬品モデル・リストに記載されている[2]。
目次
- 1 効能・効果
- 2 禁忌
- 3 副作用
- 4 相互作用
- 5 作用機序
- 6 合成経路
- 7 関連項目
- 8 参考資料
効能・効果
イプラトロピウムは吸入薬としてCOPDの治療に用いられる。日本での承認は気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫である[3]。ネブライザー中に1回量を充填したバイアル、或いは1押しで1回量を噴霧できるエアロゾル型製剤が市販されている[4]。
COPD及び気管支喘息の治療薬として、サルブタモールとの配合剤(イプラトロピウム・サルブタモール(英語版))が承認されている国も有る。気管支喘息の治療にフェノテロールが用いられる事も有る。
鼻腔内に噴霧すると鼻漏を減少させる事が出来るが、鼻閉は改善しない[5]。
禁忌
アトロピン系薬剤に過敏症が有る患者、緑内障患者、前立腺肥大症患者には禁忌とされている[3]。内服で用いる場合には、他の抗コリン薬と同様に消化管閉塞患者や排尿困難患者に禁忌である[6][7]。
ピーナッツアレルギー
以前はエアロゾルの噴霧剤としてクロロフルオロカーボン(CFC)が用いられていた他、レシチンが配合されていた。2008年にCFCは他の代替フロンに置き換えられ、レシチンを含まない製剤となった[8]。
副作用
添付文書に記載されている重大な副作用は、アナフィラキシー様症状、上室性頻脈、心房細動である。
吸入薬の場合は、経口抗コリン剤に比べて副作用が抑えられている。然し、ドライマウスや鎮静作用が発現する他、潮紅、急性閉塞隅角緑内障、嘔気、動悸、頭痛が報告されている。エアロゾル剤は粘膜毛様体クリアランス(英語版)を減少させない[7]。数%の患者で、吸入行為自身によって頭痛や咽頭痛が発現する[6]。ネブライザーを用いた患者で尿閉が観察されている[9]。
相互作用
交感神経β2受容体作動薬、テオフィリン、他のキサンチンとの併用で気管支拡張作用が増強される。三環系抗うつ薬、抗パーキンソン病薬等の抗コリン作用を持つ薬剤やキニジンと併用して内服すると副作用が増加するが、吸入剤として用いた場合には臨床的に問題とはならない[6][7]。
作用機序
イプラトロピウムは気管支平滑筋に対するアセチルコリンの作用を阻害する。サブタイプ非選択的にムスカリン受容体を阻害して環状グアノシン一リン酸(cGMP)の分解を促進し、cGMPの細胞内濃度を減少させる[10]。主にcGMPの細胞内カルシウムへの作用に因って、肺の平滑筋の収縮性が低下し、気管支収縮(英語版)及び粘液分泌を低減する。非選択的ムスカリン(英語版)antagonistであり[6]、血中に移行しないので全身性の副作用が少ないとされる。
イプラトロピウムはアトロピン誘導体であるが[11]、第四級アンモニウムイオンであるので血液脳関門を通過せず、中枢神経に対する副作用が無い。短時間型の薬剤ではないので、サルブタモールの代わりに用いるべきではない。
合成経路
イプラトロピウム臭化物―3α-hydroxy-8-isopropyl-1αH,5αH-tropanium bromide―は、等モルのアトロピンと2-臭化プロパンを反応させる事で得られる。
- K. Zeile, W. Schulz, R. Bonholzer, H. Wick, アメリカ合衆国特許第3,505,337号 (1967).
- K. Zeile, W. Schulz, R. Bonholzer, H. Wick, S. Afr. Pat., 67 07.766 (1968).
- W. Schulz, R. Banholzer, K.H. Pook, Arznei.-Forsch., 26, 960 (1976).
関連項目
- アドレナリン
- ベクロメタゾン
- サルブタモール
- イプラトロピウム・サルブタモール(英語版)
参考資料
- ^ Baigelman W, Chodosh S (March 1977). "Bronchodilator action of the anticholinergic drug, ipratropium bromide (Sch 1000), as an aerosol in chronic bronchitis and asthma". Chest 71 (3): 324–8. doi:10.1378/chest.71.3.324. PMID 138578.
- ^ “WHO Model List of EssentialMedicines”. World Health Organization (2013年10月). 2014年4月22日閲覧。
- ^ a b “アトロベントエロゾル20µg 添付文書”. 2015年1月22日閲覧。
- ^ Ipratropium Oral Inhalation PubMed Health Retrieved May 28, 2012
- ^ Atrovent Nasal Spray Drugs.com Retrieved May 28, 2012
- ^ a b c d Haberfeld, H, ed (2009) (German). Austria-Codex (2009/2010 ed.). Vienna: Österreichischer Apothekerverlag. ISBN 3-85200-196-X.
- ^ a b c Dinnendahl, V, Fricke, U, ed (2010) (German). Arzneistoff-Profile. 2 (23 ed.). Eschborn, Germany: Govi Pharmazeutischer Verlag. ISBN 978-3-7741-9846-3.
- ^ Ipratropium Soybean and Nuts Allergy EMSMedRx Retrieved April 6, 2013
- ^ Afonso, A. S. M.; Verhamme, K. M. C.; Stricker, B. H. C.; Sturkenboom, M. C. J. M.; Brusselle, G. G. O. (2011). "Inhaled anticholinergic drugs and risk of acute urinary retention". BJU International 107 (8): 1265–1272. doi:10.1111/j.1464-410X.2010.09600.x. PMID 20880196. 編集
- ^ Ipratropium Drugs.com
- ^ Yamatake Y, Sasagawa S, Yanaura S, Okamiya Y (1977). "[Antiallergic asthma effect of ipratropium bromide (Sch 1000) in dogs (author's transl)]". Nippon Yakurigaku Zasshi (in Japanese) 73 (7): 785–91. doi:10.1254/fpj.73.785. PMID 145994.
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Japanese Journal
- 長時間作用型吸入抗コリン薬(COPD治療薬), 臭化チオトロピウム水和物(スピリーバ^【○!R】)の薬理学的特性および臨床効果
- 大村 剛史,西川 英一
- 日本薬理学雑誌 : FOLIA PHARMACOLOGICA JAPONICA 125(5), 307-313, 2005-05-01
- … ticsの面では,類薬(臭化イプラトロピウム,臭化オキシトロピウム)と比較して,M1およびM3受容体(特にM3受容体)に高い選択性を示すという特徴が,受容体結合実験ならびに気管標本における収縮実験において示されている.モルモットやイヌを用いたin vivoモデルにおいても,アセチルコリン誘発気管支収縮に対して臭化チオトロピウム水和物は,臭化イプラトロピウムや臭化オキシトロピウム …
- NAID 10016429103
- 慢性閉塞性肺疾患患者の肺機能及び運動時肺循環動態に及ぼす気管支拡張剤吸入効果の検討
- 田中 勝治
- 神戸大学医学部紀要 58(1/2/3), 67-75, 1997-12-01
- … 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者における気管支拡張剤吸入の肺機能及び運動時肺循環動態に及ぼす効果を検討するため, 臨床的に安定したCOPD患者12例を対象にβ_2刺激剤であるプロカテロール (P) 及び抗コリン剤であるイプラトロピウムブロマイド (I) の吸入併用時の肺機能測定を行った。 …
- NAID 110004652842
Related Links
- アトロベントとは?イプラトロピウムの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:病気別版) ... 注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに ...
- 「イプラトロピウム」とは - 抗コリン薬で、気管支平滑筋の収縮を抑制するので、気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫に基づく呼吸困難などの諸症状の緩解に用いられる。また、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎などに...
- [PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。 ... アトロベント(帝人ファーマ、主成分 臭化イプラトロピウム、薬価 エロゾル20ug4.20mg10mL 瓶 = 906.9円)は、喘息 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アトロベントエロゾル20μg
組成
有効成分・名称
有効成分・含量(10mL中)
- 4.20mg
(イプラトロピウム臭化物として4.02mg)
添加物
- 無水クエン酸
無水エタノール
1,1,1,2-テトラフルオロエタン
禁忌
- 本剤の成分又はアトロピン系薬剤に対して過敏症の既往歴のある患者
- 緑内障の患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
- 前立腺肥大症の患者[排尿障害を起こすおそれがある。]
効能または効果
- 下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
- 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫
- 専用のアダプターを用いて、通常、1回1?2噴射(イプラトロピウム臭化物として20?40μg)を1日3?4回吸入投与する。
なお、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 上室性不整脈の患者、又はその既往歴のある患者[上室性頻脈、心房細動等が発現することがある。(「重大な副作用」の項参照)]
重大な副作用
アナフィラキシー様症状
(頻度不明)注)
- アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、血管浮腫、発疹、気管支痙攣、口腔咽頭浮腫等)が発現することがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
上室性頻脈、心房細動
(いずれも頻度不明)注)
- 上室性頻脈、心房細動が発現することがあるので、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「慎重投与」の項参照)
薬効薬理
気管支収縮予防作用
- 口腔より吸入投与されたイプラトロピウム臭化物水和物は、迷走神経支配の神経?筋接合部を遮断することにより、気管支平滑筋の収縮を抑制する。気管支喘息患者(成人)でアセチルコリン、メタコリン、プロスタグランジンF2α、各種抗原によって誘発される気道狭窄は、本剤の前投与(吸入)により抑制され、予防効果が認められる5),6)。また、本剤は狭窄状態の気管支に対して拡張作用を示し、その作用発現はβ刺激剤に比べてやや遅いが、持続時間が長く、心血管系に対する影響は弱い7),8)。なお、ヒトの気道粘液分泌機能及び粘膜線毛クリアランスに対する阻害作用はみられない9)。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の結晶性の粉末。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、アセトニトリル又は酢酸(100)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品1.0gを水20mLに溶かした液のpHは5.0?7.5である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bronchial asthma
- 同
- 喘息 asthma
- 関
- 喘息発作(喘息の急性増悪)
概念
- 気道の慢性炎症、気道過敏性、可逆性の気道閉塞を呈する
疫学
病型
- アトピー型:小児に多く、60-70%は成人になる前に寛解
- 感染型
- 混合型
病態生理
- 遺伝子素因を背景とした気道過敏性が存在し、ある誘因により気道閉塞が起こる。これが喘息症状を引きおこす。
- ここに気管炎症が加わると、気道過敏性亢進、気道閉塞を直接引きおこすほか、気道リモデリングを促してさらに気道過敏性亢進・気道閉塞を亢進させる。
- この病態の中で、気道に起こっている変化は次のようにまとめられる。
- 可逆的変化 :気道上皮細胞の剥離、粘液栓、炎症細胞(好酸球など)の浸潤、粘膜・粘膜下の浮腫、うっ血
- 不可逆的変化:平滑筋の肥厚、気道上皮下の線維性肥厚、気道上皮での杯細胞の過形成、気道粘膜下の血管新生
気流制限をきたす機序
- 気流制限は4つの機序により成立
- (1)気道平滑筋収縮、(2)気管壁の浮腫、(3)気道粘液分泌、(4)気道壁リモデリング
気管炎症
- 好酸球性気道炎症:好酸球、肥満細胞、リンパ球などの炎症細胞がサイトカインと化学伝達物質などを介して炎症を惹起する。
- リンパ球
- 肥満細胞
- 好酸球
- 気道上皮細胞
- 気管支平滑筋
- 気管支分泌腺
気管壁リモデリング
- 慢性の炎症状態 → 永続的な気道壁の肥厚 → 不可逆的な気流制限
- (1) 基底膜下にコラーゲンが沈着 → 気道粘膜の線維化
- (2) 気管支平滑筋の肥厚、過形成
- (3) 粘膜下線過形成
気道過敏性
- 非特異的な刺激により気管支平滑筋が容易に収縮する状態
- ヒスタミン、アセチルコリン、メサコリンの希釈系列を投与してFEV1.0が20%以上低下する閾値を測定して評価
- 気道過敏性と喘息の重症度が相関する。
検査
- 高値であることが多く、その場合には抗原の同定を行う。
- IgEの値と症状には相関関係がない。
症状
身体所見
診断
成人喘息での診断の目安
- 参考1
- 成人喘息の診断基準はない
- 1.発作性の呼吸困難、喘鳴、咳(夜間、早朝に出現する傾向)の反復
- 2.可逆性気流制限:自然に、あるいは治療により寛解する。PEF値の日内変動20%以上、β2刺激薬吸入により1秒量が12%以上増加かつ絶対量で200mL以上増加
- 3.気道過敏性の亢進:アセチルコリン、ヒスタミン、メサコリンに対する気道収縮反応の亢進
- 4.アトピー素因:環境アレルゲンに対するIgE抗体の存在
- 5.気道炎症の存在:喀痰、末梢血中の好酸球数の増加、ECP高値、クレオラ体の証明、呼気中NO濃度上昇
- 6.鑑別診断疾患の除外:症状が他の心肺疾患によらない
治療
-
-
- β2受容体に結合→Gsα活性化→[cAMP]i↑
- 副作用:振戦、動悸
- PDE阻害→[cAMP]i↑。抗炎症作用もあるらしい(T細胞、好酸球に対する作用(SPU.241))
- 安全域(有効安全治療濃度閾)が狭いので、血中濃度モニタリングが必要。5-15μg/ml
- 副作用:悪心、嘔吐、頻脈、不整脈
- M3受容体に拮抗して作用を発現。作用力、即時性ともにβ2作動薬より劣る。(SPU.242)
- β2作動薬と併用するらしい。
- イプラトロピウム
-
- 化学伝達物質遊離抑制薬、ヒスタミンH1機構薬、ロイコトリエン拮抗薬、トロンボキサンA2阻害薬。
薬物療法に用いられる薬剤
長期管理薬 (コントローラー)
|
・ステロイド薬(吸入、経口)
|
・テオフィリン徐放製剤
|
・長時間作用性β2刺激薬(吸入、経口、貼付)
|
・抗アレルギー薬
|
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
|
・メディエーター遊離抑制薬
|
・ヒスタミンH1拮抗薬
|
・トロンボキサン阻害薬
|
・Th2サイトカイン阻害薬
|
発作治療薬 (リリーバー)
|
・ステロイド薬(注射・経口)
|
・短時間作用性β2刺激薬(吸入・経口・注射)
|
・アミノフィリン点滴静注
|
・短時間作用性テオフィリン製剤(経口)
|
・抗コリン薬(吸入)
|
ガイドライン
- 1. 一般臨床医のための喘息治療ガイドライン2007
- http://www.jaanet.org/medical/guide.html
国試
[★]
- 英
- muscarinic receptor antagonist
- 同
- ムスカリン受容体遮断薬、抗ムスカリン様作用薬、antimuscarinic drug
- 関
- ムスカリン受容体、アセチルコリン受容体
- 臭化ブチルスコポラミン scopolamine butylbromide
- 製品名:ブスコパン Buscopan
- チキジウム tiquizium
[★]
- 英
- bronchodilator
- 関
- 抗喘息薬
選択的β2作用薬
抗コリン薬
methylxanthine
[★]
イプラトロピウム。臭化イプラトロピウム