肺クリプトコッカス症
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Japanese Journal
- 17.ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)によって確定診断した続発性肺クリプトコックス症の1例(第34回 日本呼吸器内視鏡学会九州支部会)
- 行徳 宏,中野 浩文,徳島 圭宜,澤井 豊光,副島 佳文,内藤 愼二,中村 洋一,河野 茂
- 気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 33(5), 397, 2011-09-25
- NAID 110008750500
- 教育シリーズ : Deep-seated mycosis : Cryptococcosis
- 掛屋 弘,河野 茂
- Medical mycology journal = / 日本医真菌学会 [編] 52(3), 183-191, 2011-07-30
- NAID 10029466150
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- 1998 年から 2004 年までの過去 6 年間に 16 例の肺クリプトコッカス症を経験し,血中 クリプトコッカ. ス抗原価の推移に着目して,臨床的検討を行った.血清クリプトコッカス 抗原は 12 例で陽性となり,抗. 原価が 128 倍以上の 4 例は広範な浸潤影を伴った 3 ...
- 2011年9月20日 ... 【背景】肺クリプトコックス症は健常者にも発症する肺真. 菌症の一つであり,無症状 ... 【 目的】手術で確定診断の得られた肺クリプトコックス症. の症例の解析を行い, ... 院にて 手術を施行し肺クリプトコックス症と確定診断され. た 13 例を対象に ...
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- 52歳の女性。咳嗽と胸痛とを主訴に来院した。 5か月前から咳嗽を自覚していた。昨日から吸気時に右胸痛を自覚するようになったため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。毎年秋から冬に猪の生肉を自宅で調理して食べる習慣があった。意識は清明。身長 157 cm、体重 57 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 110/72 mmHg。呼吸数 16/分。 SpO2 97% ( room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 418万、 Hb 13.6 g/dl、Ht 42%、白血球 6,300(桿状核好中球2%、分葉核好中球 38%、好酸球 28%、単球 2%、リンパ球 30% )、血小板 20万。 CRP 0.2 mg/dl。肺野条件の胸部単純 CT(別冊 No.5A、B)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D020]←[国試_108]→[108D022]
[★]
- 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院した。胸部エックス線写真と胸部単純CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪に気道感染症の合併が疑われ、入院した。抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受け、軽快してきた。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No.3A、B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E045]←[国試_107]→[107E047]
[★]
- 88歳の女性。発熱、咳、痰および呼吸困難を主訴に来院し、胸部エックス線写真と胸部CTとで特発性間質性肺炎の急性増悪と気道感染症の合併が疑われて入院した。症状は抗菌薬と副腎皮質ステロイドとの投与を受けて軽快した。入院後10日に、体温37℃台の発熱があり、咳嗽も増悪した。胸部エックス線写真で両側肺野の浸潤影と網状影とを認めたため抗菌薬を変更し、副腎皮質ステロイドの投与を続けたが奏効せず、呼吸不全で入院後23日に死亡した。死因や肺病変の診断を目的に病理解剖を行った。病理解剖の肺組織のH-E染色標本(別冊No. 10A、B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G051]←[国試_111]→[111G053]
[★]
- 胸部エックス線写真で結節影を認める疾患はどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A014]←[国試_105]→[105A016]
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- 英
- pulmonary cryptococcosis
- 同
- 肺クリプトコックス症
- 関
- クリプトコッカス症、クリプトコッカス属、クリプトコッカス性肺炎
[show details]
概念
病型
- 原発性:健常人の発症。若年者で多い。
- 続発性:易感染性宿主(AIDS、糖尿病、腎疾患、膠原病、ステロイドなどの免疫抑制薬内服中)
症状
- いろいろ
- 原発性:無症状
- 続発性:発熱、倦怠感、咳嗽、喀痰、呼吸困難などを認める。
検査
- 空洞を伴う結節性陰影、浸潤性陰影(健康人に発症する場合は結節影、易感染性宿主に発症する場合は浸潤影をとりやすい)
- 下肺野に多く認める。
- 胸膜から数cm離れた肺の末梢に結節影を認める。撒布像、スピキュラ、胸膜陥入像を認めることが多く、肺癌・肺結核との鑑別は困難。
- 経気管支肺生検:検体をGrocott染色にて茶褐色に染まるクリプトコッカスを認める。
診断
- 菌の分離
- 血清中の抗原検出
- 確定診断のためには、経気管支肺生検や気管支肺胞洗浄液で得た組織・洗浄液から、菌体を染色(PAS染色,Grocott染色,ムチカルミン染色)や培養でその存在を証明することである。
鑑別診断
- 肺結核、肺癌(肺腺癌、空洞を伴うことがあるので肺扁平上皮癌)、ヒト肺犬糸状虫症
治療
- 抗真菌薬に対する感受性は高い。フルコナゾールは髄液移行性が高い。
- アゾール系抗真菌薬:フルコナゾール(FLCZ)、ミコナゾール(MCZ)、イトコナゾール(ITCZ)
- アムホテリシンB(AMPH)
- フルシトシン(5-FC)
参考
- 1. (1→3)-β-D-グルカン/臨床検査の三菱化学メディエンス
- http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=06&m_class=01&s_class=0031
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肺クリプトコッカス症、肺クリプトコックス症、クリプトコッカス性肺炎
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- 英
- lung
- 関
- 肺区域、肺野、呼吸器の上皮の移行
- 図:M.78 N.204(肺のリンパ系),197(肺区域)
解剖
- 重量:右:500g, 左:400g
- 葉:右3葉、左2葉
- 右上葉、右中葉、右下葉、左上葉、左下葉
発生
- L.247
- 肺の上皮、喉頭、気管、および気管支の内面を覆う上皮 → 内胚葉
- 気管および肺の軟骨性要素と筋要素、結合組織 → 中胚葉(臓側中胚葉)
- NGY.283
- 妊娠16週頃:気管、気管支が分岐し腺状構造をなす(腺状期)
- 妊娠16-24週頃:管状構造を形成し、毛細血管が上皮に接触する。(管状期)
機能
肺の構造
- SSUR.323
臨床関連
胸部X線解剖
- 右第1弓:上大静脈
- 右第2弓:右心房
- 左第1弓:大動脈弓
- 左第2弓:肺動脈幹
- 左第3弓:左心房(左心耳)
- 左第4弓:左心室
シルエットサイン
- 右第2弓:(陽性)[上葉]内側中葉区(S5)、[下葉]内側肺底区(S7)、(陰性)[下葉]上-下葉区(S6)???、後肺底区(S10)???? → 陰性だったら背面の区域、つまりS6,S10と考えて良いのではないだろうか?
- 左第4弓:(陽性)[上葉]上舌区(S4)、下舌区(S5)、[下葉]前内側肺底区(S7+8)、(陰性)[下葉]上-下葉区(S6)???、後肺底区(S10)??? → 同様にS6,S10と考えて良いのでは?
肺のリンパ節
- 左肺は心臓があるために、右とは異なる形状・肺区域を有する。
- S1とS2はまとめてS1+2と呼ばれる
- S7とS8はまとめてS7+8あるいはS8と呼ばれる ← 心臓が左胸腔に全内側に突出しているからと考える
臨床関連
- 分葉異常:奇静脈の走行異常による右上葉の奇静脈葉が最も多い(QB.I-295)
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- 英
- stopcock、cock
- 関
- 栓、二方活栓、二方コック、雄鳥
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- 英
- sis, pathy
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クリプトコッカス属
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クリプトコッカス症