- 英
- tetanus toxoid, Tdap
- 同
- 沈降破傷風トキソイド
- 関
- 破傷風ワクチン、抗毒素製剤、トキソイド
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 予防は治療に勝る 高齢者感染症の予防法 (特集 高齢者の感染症)
- 東日本大震災からみえてきたわが国の破傷風対策への提案
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- 本剤は、 破傷風菌 (HarvardA-47株) を純培養し、 得ら. れた毒素液を精製濃縮し、 かつ 、 ホルマリンを加えて無毒化. したトキソイド原液に、 アルミニウム塩を加えてトキソイド. を不溶性にし、 リン酸塩緩衝塩化ナトリウム液で希釈し、 規. 定濃度に調製した液剤で ...
- 【破傷風トキソイド】 普通三種混合ワクチンで破傷風は乳幼児の時にジフテリア、百日咳 とともに生涯免疫をつけます。 【三種混合ワクチン】 三種混合ワクチンとしても書いて おきます。 (三種混合ワクチンとはジフテリア不活性化ワクチン(ジフテリアトキソイド)・・・ D ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
DPT “化血研” シリンジ
組成
製法の概要
- 本剤は、百日せき菌I相菌(東浜株)の培養菌液を連続遠心機等を用いて菌液を分離した上清から、カラムクロマトグラフィーなどの物理化学的方法で感染防御抗原(百日せき毒素及び線維状赤血球凝集素)をそれぞれ単離精製し、ホルマリンで減毒したのち両防御抗原を混合した液と、ジフテリア菌(Park-Williams No.8株)及び破傷風菌(Harvard A-47株)の産生する毒素をそれぞれ精製濃縮し、ホルマリンで無毒化(トキソイド化)したジフテリアトキソイド及び破傷風トキソイドを混合したものに、アルミニウム塩を加えて不溶性としたものである。
なお、本剤は製造工程でウシの乳由来成分(カザミノ酸、スキムミルク、ポリペプトン)、ウシの肝臓、ウシの血液、ウシの肉、ブタの胃由来成分(ペプトン、ペプシン)、ブタの膵臓由来成分(パンクレアチン)、ウマの血液由来成分(血清)、クジラの心臓由来成分(ハートエキス)及びヒトの血液由来成分(アポセルロプラスミン)を使用している。
組成
- 本剤は、0.5mL(1シリンジ)中に次の成分を含有する。
有効成分
- 百日せき菌防御抗原:4単位以上
ジフテリアトキソイド:16.7Lf以下
*破傷風トキソイド:6.7Lf以下
添加物
- ブドウ糖:0.5mg
L-リジン塩酸塩:0.05mg以下
ホルマリン(ホルムアルデヒドとして):0.05mg以下
チメロサール:0.002mg
塩化アルミニウム:1.5mg以下
水酸化ナトリウム:0.6mg以下
塩化ナトリウム:3.75mg
リン酸水素ナトリウム水和物:0.16mg
リン酸二水素ナトリウム:0.16mg
禁忌
(予防接種を受けることが適当でないもの)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 本剤は、百日せき、ジフテリア及び破傷風の予防に使用する。
初回免疫
- 通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも3〜8週間の間隔で皮下に注射する。
追加免疫
- 通常、初回免疫後6箇月以上の間隔をおいて、(標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月までの間に)0.5mLを1回皮下に注射する。
一般的注意
- 予防接種法に基づく、ジフテリア、百日せき及び破傷風の第1期の予防接種は、本剤により同時に行うことを原則とする。
接種対象者・接種時期
- 本剤の接種は、生後3月から90月までの間にある者に行うが、初回免疫については、標準として生後3月から12月までの者に、追加免疫については、標準として初回免疫終了後12箇月から18箇月を経過した者に接種すること。
なお、被接種者が保育所、幼稚園等の集団生活に入る場合には、その前に接種を完了することが望ましい。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また、他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
- まれにショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行うこと。
急性血小板減少性紫斑病
- まれに(1000万人接種あたり1人程度)急性血小板減少性紫斑病があらわれることがある。通常、接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等があらわれる。本症が疑われる場合には、血液検査等の観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
脳症
- 脳症があらわれることがある。接種後、発熱、四肢麻痺、けいれん、意識障害等の症状があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
けいれん
- けいれんがあらわれることがある。通常、接種直後から数日ごろまでにけいれん症状があらわれる。本症が疑われる場合には、観察を十分に行い、適切な処置をおこなうこと。
薬効薬理
- 百日せき、ジフテリア及び破傷風を予防するためには、生体内にあらかじめ各々の感染防御抗原に対する血中抗体が一定(感染防御)レベル以上産生される必要がある。
百日せきは罹患小児の回復期血清で、抗PT抗体及び抗FHA抗体をELISA法により測定した結果から、両抗体ともに少なくとも10EU(ELISA単位)以上が血中に存在すればよいと考えられる4)。ジフテリア及び破傷風に対する感染防御は、いずれも0.01IU(国際単位)/mLの抗毒素(抗体)が、存在すればよいと考えられている5)6)。
本剤を2回接種後4週間すると、一時的に百日せき、ジフテリア及び破傷風、いずれも前述の防御レベル以上の抗体価が得られるが、含まれる抗原成分が不活化されたトキソイドであるため、漸次各々の抗体価は低下する。したがって、それ以後少なくとも数年にわたり、感染防御効果を持続(抗体価レベルの維持)するためには、初回免疫及び追加免疫が必要である。
★リンクテーブル★
[★]
- 75歳の男性。熱感を主訴に来院した。
- 現病歴: 5日前の田植え作業中に咳を自覚し、その後持続していた。痰は少しからむ程度であり、色は白色透明であった。 3日前に、 37.4℃の発熱があったため自宅にあった総合感冒薬を2日間内服したところ症状は軽快した。頭痛や筋肉痛はなく、田植え作業は継続していた。今朝の体温が36.8℃で、平熱よりも高いことが気になったため受診した。
- 既往歴: 45歳時にオートバイで転倒し脾臓摘出術を受けた。 60歳時に高血圧を指摘されたが、医療機関にはかからなかった。インフルエンザワクチンは年1回定期的に受けている。
- 生活歴: 40年来の専業農家で、土に触れる機会が多い。妻との2人暮らし。喫煙は40本/日を45年間。飲酒は日本酒1合/日を30年間。
- 家族歴 :父親が高血圧性脳出血のため65歳で死亡。
- 現 症:意識は清明。身長163cm、体重60kg。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧140/90mmHg。呼吸数16/分。 SpO2 96 %(room air)。聴診上呼吸音は減弱している。
[正答]
※国試ナビ4※ [106G062]←[国試_106]→[106G064]
[★]
- a. 切創に比べて挫滅創は感染しやすい
- b. 抗生物質を全身投与すれば創感染は生じない
- c. 受傷後6時間以内の創は一次縫合して良い
- d. ガス壊疽では痛みを伴わない
- e. 破傷風トキソイドの接種歴があれば破傷風の心配はない
[★]
- 関
- 混合生物学的製剤
- 不活化ポリオウイルス1型(Sabin株)
- 不活化ポリオウイルス2型(Sabin株)
- 不活化ポリオウイルス3型(Sabin株)
[★]
- 商
- DPT“化血研”、トリビック 、沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
- 関
- ジフテリア,破傷風,百日咳混合ワクチン
[★]
百日せき菌防御抗原、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド
- 関
- 沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
[★]
ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド
- 関
- 抗破傷風ヒト免疫グロブリン
[★]
ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド
- 関
- 抗破傷風ヒト免疫グロブリン
[★]
- 英
- adsorbed tetanus toxoid
- 関
- 破傷風トキソイド tetanus toxoid
[★]
- 英
- adsorbed tetanus toxoid
[★]
- 英
- tetanus, lockjaw
- 同
- テタヌス
- 関
- 破傷風菌 Clostridium tetani
概念
- 嫌気性芽胞形成性グラム陽性桿菌である破傷風菌(Clostridium tetani)による感染症であり、破傷風菌が産生した外毒素テタノスパスミン(tetanospasmin)による中枢神経障害(随意筋痙攣)をきたすことが本疾患の病態である。
- 破傷風菌は土壌や塵など環境中に広く、またヒトや動物の消化管にも存在するが、破傷風菌に汚染された環境で外傷を契機に感染が成立する。
- 感染症ではあるが、神経毒による中毒性感染症であある。
病型
- 参考1
- 全身性破傷風:全身の筋の強直性攣縮 + 自律神経症状(早期は易刺激性、不穏、発汗、頻脈。後期には著しい発汗、不整脈、不安定な高血圧・低血圧、発熱)
- 限局性破傷風
- 頭部破傷風
- 新生児破傷風
病態
- SMB.260
- 破傷風毒素(テタノスパスミン)は亜鉛依存性プロテアーゼ活性を有しており、シナプス小胞付随蛋白であり開口分泌に関与するシナプトブレビンを特異的に切断し、シナプスへの神経伝達物質の放出を妨げる。
- 症状の発現は脊髄の抑制ニューロンが遮断される事による。
- 自律神経ニューロンも遮断されるので、自律神経症状も発現する。 → 著しい血圧、脈拍の変動
潜伏期
経過
治療
- SMB.260 YN. H-55 SPE.359
- 創部 :デブリドマン
- 抗毒素:ヒトTIGの投与 → 神経細胞に取り込まれた後では毒素を中和できなくなる。
- 抗菌 :ペニシリンGの大量投与。テトラサイクリン(SPE.359)
- 対症療法:呼吸管理、筋弛緩薬、抗痙攣薬(ジアゼパム)、刺激の軽減(日光の遮蔽)
予防
- 破傷風トキソイドによる能動免疫
- 小児期にジフテリア・破傷風・百日咳混合ワクチンを、それ以外の者は沈降破傷風トキソイド(破傷風トキソイド*)を3回注射しておけば約5年間程度の免疫が得られる。
免疫
予後
- 死亡率:40% (SPE.359)
- 救急救命センターレベルでならば死亡率は10%程度に下げることが可能である。
参考
- 1. [charged] Tetanus - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- toxoid
- 同
- アナトキシン anatoxin、類毒素
- 関
- 毒素、抗毒素製剤、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、不活化ワクチン、ワクチン
- 細菌の産生するタンパク質性の菌体外毒素を免疫原性は保持したまま無毒化したもの
- トキソイドを注射すると毒素活性を中和する抗体が産生されるので、予防的に用いられる
- ジフテリアトキソイド
- 破傷風トキソイド
[★]
- 英
- wind
- 関
- 屁、放屁