- 英
- magnesium carbonate
- ラ
- magnesii carbonas
- 商
- エキセメスタン、エヌ・エス配合、キャベジンUコーワ配合、コナン、ソリタ-T配合顆粒2号、ソリタ-T配合顆粒3号、つくしA・M、つくしA・M配合、ニセルゴリン、バッサミン配合、バファリン配合、マインベース、リシノプリル、重質炭酸マグネシウム、重炭マ、炭マ、炭酸マグネシウム
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/25 21:10:01」(JST)
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炭酸マグネシウム |
|
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
546-93-0 |
RTECS番号 |
OM2470000 |
特性 |
化学式 |
MgCO3 |
モル質量 |
84.32 g/mol |
外観 |
白色固体 |
密度 |
2.958 g/cm3, 固体 |
融点 |
350 ℃(分解)
|
水への溶解度 |
0.0012 mol/l (25 ℃) |
構造 |
結晶構造 |
三方晶 |
熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
-1111.69 kJ/mol |
標準モルエントロピー So |
65.84 J K-1 mol-1 |
危険性 |
MSDS |
ICSC 0969 |
引火点 |
不燃性 |
関連する物質 |
その他の陰イオン |
炭酸水素マグネシウム |
その他の陽イオン |
炭酸カルシウム
炭酸ストロンチウム
炭酸バリウム |
関連物質 |
アルチナイト
水苦土石
ダイピング石 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
炭酸マグネシウム(たんさん -、MgCO3)はマグネシウムの炭酸塩である。便秘薬、制酸剤、重量挙げの滑り止めの粉などに使われる(俗に「タンマ」、「タンマグ」と略称される)。
産出・製造
天然鉱物の菱苦土石(マグネサイト)として産出する。天然鉱物の苦灰石(ドロマイト、白雲石、CaMg(CO3)2)は炭酸マグネシウムと炭酸カルシウムの複塩鉱物である。
マグネシウム塩水溶液に炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムを加えて沈殿させたものは塩基性炭酸マグネシウム(mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O)と呼ばれ、これを炭酸マグネシウムと呼ぶことが多い。塩基性炭酸マグネシウムの組成比は製法によって異なり、Mg(OH)2に対して、MgCO3が3~5、H2Oが3~7の比となる。
特性
- 白色の粉末。
- 水にわずかに溶ける。
- 密度は3.03 g/cm3(無水和物)。
- 加熱すると水和物は水を失い、さらに強熱すると二酸化炭素を放出して酸化マグネシウム(MgO)となる。
- MgCO3→MgO + CO2
- 強酸やカルボン酸と反応して溶け、二酸化炭素を放出する。
利用
- 制酸剤
- 各種運動用具の滑り止め
- クライミングチョーク
- 歯磨き粉の研磨剤
- 緩下剤(医薬品)
関連項目
- 炭酸塩
- 二酸化炭素
- マグネシウム
- 菱苦土石(鉱物)
- 重量挙げ
- フリークライミング(チョークと呼ばれている)
- アース製薬(日本で初めて炭酸マグネシウムの国産化に成功)
- ロジンバッグ
マグネシウムの化合物 |
|
二元化合物 |
MgB2 · MgBr2 · MgC2 · MgCl2 · MgF2 · MgH2 · MgI2 · Mg3N2 · MgO · MgO2 · Mg3P2 · MgS · MgSe · Mg2Si
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三元化合物 |
Mg(BO3)2 · Mg(BrO3)2 · Mg(ClO3)2 · Mg(ClO4)2 · Mg(CN)2 · MgCO3 · Mg(IO3)2 · Mg(NO3)2 · Mg(OH)2 · Mg3(PO4)2 · MgSO3 · MgSO4 · MgU2O7
|
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四元・五元化合物 |
Mg(CH3COO)2 · Mg(HCO3)2 · MgHPO4 · Mg(H2PO4)2 · Mg(HSO4)2
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 酸化マグネシウム製剤服用による大腸多発腸石の一例
- 川野 道隆,白井 保之,松永 一仁 [他],白澤 友宏,松永 尚治,横山 雄一郎,野原 寛章,近藤 哲,新開 泰司,斎藤 満
- 山口医学 = Yamaguchi medical journal 62(1), 55-59, 2013-02
- … ネシウム製剤を開始した約3年後に腹部膨満が悪化した.腹部CTで大腸内に多発する1cm大の石灰化を有する構造物を認め,下部消化管内視鏡検査では大腸内に多発する黄白色の腸石を認めた.結石分析検査で炭酸マグネシウム結石が疑われたため,酸化マグネシウム製剤の長期投与により形成された腸石を疑い,酸化マグネシウム製剤の中止と排便コントロールを行い,2週間後の腹部CTで腸石は消失した.これまでの真性腸石の本 …
- NAID 120005246298
- 炭酸水素マグネシウム水溶液から沈殿した炭酸マグネシウム水和物のキャラクター制御
- 小嶋 芳行,香取 未来,松原 啓悟 [他],梅垣 哲士,西宮 伸幸
- Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan : セッコウ・石灰・セメント・地球環境の科学 20(362), 35-40, 2013-01-01
- NAID 10031131776
Related Links
- 炭酸マグネシウムとは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 便通をよくするお薬です。また、胃酸を中和する働きもあります。 作用 【作用-1】 腸内に水分を引き寄せ、便を軟化増大 ...
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 炭酸マグネシウムの用語解説 - 化学式 MgCO3 。天然にはマグネサイト (菱苦土鉱) として産出する。マグネシウム塩溶液に炭酸ナトリウムを加えて得られる炭酸塩は,塩基性塩 (MgCO3)4・Mg(OH)2 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
炭酸マグネシウム「ケンエー」
組成
効能または効果
効能・効果
- 下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
- 便秘症
用法・用量
炭酸マグネシウムとして、通常成人、制酸剤としては1日2gを数回に分割経口投与、緩下剤としては1日3〜8gを頓用または数回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 腎障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 心機能障害、肺機能障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 下痢のある患者[症状が悪化するおそれがある]
- 高マグネシウム血症の患者[副作用があらわれやすくなる]
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- magnesium oxide
- ラ
- magnesii oxydum
- 商
- アイスフラット、アクアスチン配合、アシドレス配合、イリコロンM配合、ウィットコップ、エクセラーゼ配合、カイマックス、カマグG、コランチル配合、タイメック、タイメック配合、ディクアノン、ディクアノン配合、フランセチン・T・パウダー、マーレッジ、マーロックス、マグテクト配合、マグミット、マグラックス、マックメット、マルファ、マルファ配合、マロゲン、ミルマグ、ラベプラゾールナトリウム、リタロクス、レスポリックス配合、軽カマ、軽炭マ、重カマ、重質酸化マグネシウム、重質炭酸マグネシウム、重炭マ、炭酸マグネシウム
- 関
- 軽質酸化マグネシウム:> 30mL / 5g ? :粉末の体積が大きいので飛散しやすく取り扱いにくい。
- 重質酸化マグネシウム:≦ 30mL / 5g :作用の発現が軽質のものにくらべて遅い。
[★]
- 英
- antacid
- 関
- 制酸薬
商品
[★]
α-アミラーゼ、ウイキョウ末、オウバク末、カンゾウ末、ケイヒ末、ショウキョウ末、ニガキ末、乾燥水酸化アルミニウムゲル、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム
- 関
- 健胃消化剤
[★]
- 関
- 健胃消化剤
[★]
炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、ジアスメン、ケイヒ末、ニガキ末、ショウキョウ末、ウイキョウ末、カンゾウ末、オウバク末
[★]
- 英
- heavy magnesium carbonate
- 商
- 炭マ、重炭マ
- 関
- 制酸剤
[★]
- 英
- magnesium Mg
- 関
- 硫酸マグネシウム magnesium sulfate。電解質異常。
- クエン酸マグネシウム 緩下剤
基準値
- 血漿/血清:1.5-2mEq/L 1.8-2.4mg/dl, 1.5-2.0mEq/L 1.7-2.4mg/dl(HIM.2372), 1.7-2.6mg/dL(臨床検査データブック2017-2018.194)
単位の変換
- 1mg/dL = 0.4114mEq/L
- https://www.zm.emb-japan.go.jp/ja/health/111100Clinical%20Chemistory%20Conversion.pdf
臨床関連
参考
- 1. [charged] Regulation of magnesium balance - uptodate [1]
- 腎臓におけるマグネシウムの再吸収メカニズムがよく分かる
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義