宮入菌末
- 関
- 止しゃ剤,整腸剤、宮入菌、Clostridium butyricum
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 抗生物質併用がミヤBM^( !R)細粒 (宮入菌) に及ぼす影響についての基礎的検討
- 抗生物質投与時の下痢に対する活性酪酸菌製剤 (ミヤBM) の予防効果
- Clostridium butyricum, Miyairi株経口投与による腸内細菌叢の変化
- 小林 章男 [他],有田 正明,天野 喜美子,山口 豊,コバヤシ アキオ,アリタ マサアキ,アマノ キミコ,ヤマグチ ユタカ,KOBAYASI AKIO,ARITA MASAAKI,AMANO KIMIKO,YAMAGUCHI YUTAKA
- 千葉医学雑誌 52(4), 121-125, 1976-08
- … 腹部症状のなかった患者にミヤBMを投与すると,投与前に比べ糞便中大腸菌,Lactobacillus,腸球菌の数が増加した。 … 腹部症状を呈した患者にミヤBMを投与すると,大腸菌,Lactobacillus菌数が同様に増加し,これらの患者糞便中にかなりみられたクレブシエラ,カンジダ,緑膿菌,変形菌数が減少し,症状も消退した。 …
- NAID 110006443624
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミヤBM細粒
組成
有効成分
添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、沈降炭酸カルシウム
効能または効果
○ミヤBM細粒
- 通常、成人1日1.5〜3gを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
○ミヤBM錠
- 通常、成人1日3〜6錠を3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
- 腸内細菌に対する作用
- ・ 混合培養において、宮入菌はコレラ菌、赤痢菌、腸炎ビブリオ菌、サルモネラ菌、腸管病原性大腸菌、腸管毒素原性大腸菌、腸管出血性大腸菌など、各種腸管病原菌の発育を抑制した。12)〜15)
- ・ 無菌マウスにおいて、宮入菌を投与することにより、腸管出血性大腸菌O157:H7の増殖性、毒素産生性及び致死率が有意に抑制された。15)
- ・ 宮入菌が産生する酪酸は、腸管毒素原性大腸菌による毒素の産生を抑制した。16)
- ・ ウサギ、マウスによる腸管毒素原性大腸菌誘発下痢モデルにおいて、宮入菌を投与することにより、腸管水分貯留が有意に抑制された。17)18)
- ・ 宮入菌の培養ろ液を添加した液体培地において、ビフィズス菌の発育が促進された。19)
- ・ 宮入菌は有害細菌によるアンモニア、アミン類の産生を抑制した。20)
- 化学療法剤投与時における整腸作用
- ・ 各種抗菌剤の投与を受けた成人において、偽膜性大腸炎の原因菌とされるClostridium difficile の糞便中検出率が著しく増加したが、宮入菌製剤を併用することにより、その出現頻度並びに菌数は減少した。21)
- ・ 予め宮入菌を定着させた後Clostridium difficile を感染させた無菌マウスは、Clostridium difficile を単独感染させた無菌マウスと比較して致死率が減少し、上皮細胞の壊死及び出血等も観察されなかった。22)
- その他の整腸作用
- ・ モルモット摘出回腸縦走筋標本において、生体内下痢誘発因子であるセロトニンにより生じる縦走筋収縮に対し、宮入菌培養ろ液が拮抗した。23)24)
- ・ 経管栄養療法施行の高齢者において、宮入菌製剤を併用することにより、腸粘膜萎縮の抑制が観察されるとともに、糞便中の水分率の減少と、糞便性状及び排便回数の改善が認められた。25)
- ・ ラットDSS大腸炎モデルにおいて、宮入菌製剤を投与することにより、腸管内で酪酸などの短鎖脂肪酸が増加するとともに、Ulcer IndexとMPO活性の低下が認められた。26)
- ・ 宮入菌はアミラーゼ、ビタミンB群(B1・B2・B12・ニコチン酸・葉酸)を産生した。27)
有効成分に関する理化学的知見
- 宮入菌は細菌分類学上Clostridium butyricum に属するグラム陽性、有芽胞、偏性嫌気性の桿菌で、酪酸、酢酸などの短鎖脂肪酸を産生する。28) 嫌気培養することにより、BL寒天培地で灰褐色で中心部茶色の正円形〜不規則形の集落を作る。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- ラ
- Clostridium butyricum
- 同
- ミヤBM
- 関
- 酪酸菌
- 細菌分類学上Clostridium butyricum に属するグラム陽性、有芽胞、偏性嫌気性の桿菌
- 酪酸、酢酸などの短鎖脂肪酸を産生する