- 英
- actinomycin D actinomycin-D ACT-D
- 同
- アクチノマイシン actinomycin、ダクチノマイシン dactinomycin DACT、Cosmegen
- 商
- コスメゲン Cosmegen
- first aid step1 2006 p.307,309,326
分類
構造
作用機序
適応
- Wilms' tumor, Ewing's sarcoma, rhabdomyosarcoma(first aid step1 2006 p.309) ← 子供の腫瘍
副作用
WordNet
- any of various red antibiotics isolated from soil bacteria
- the 4th letter of the Roman alphabet (同)d
PrepTutorEJDIC
- deuteriumの化学記号
- (おもに人称代名詞・固有名詞(人名),thereの後で)had, wouldの短縮形 / (疑問文でwhere,what,whenの後で)didの短縮形;Where'd he go?=Where did he go?
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 肝内門脈周囲に著明な浮腫を呈したveno-occlusive diseaseの1例
- 大割 貢,小角 卓也,米倉 竹夫,太田 善夫
- 小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 46(3), 359-363, 2009-09-25
- … 腹水を契機に発症し黄疸を認めなかったveno-cclusive disease(VOD)をきたした左腎Wilms腫瘍術後症例を経験した.2回目のアクチノマイシンD投与後4日目より急激な腹部膨満,体重増加が出現,造影CTにて大量の腹水と肝内門脈周囲の浮腫を認めた.ステロイド投与により腹水貯留は発症後7日目に改善した.肝機能異常は発症後10日目から出現したが,黄疸の合併はなかった.Wilms腫瘍術後,AMDによるVODを発症した症例を経験した.病初期には …
- NAID 110007359128
- 小林 将行,小島 聡子,巣山 貴仁,藤村 正亮,阿波 裕輔,納谷 幸男,鈴木 啓悦,戸邊 豊総,市川 智彦
- 日本泌尿器科學會雜誌 97(7), 848-851, 2006-11-20
- 症例は62歳男性.増大する下腹部腫瘤,体重減少を主訴に2005年2月,当科を受診した.CT, MRIにて骨盤内を占拠する巨大腫瘤及びそれに連なり腎門部まで達する下大静脈腫瘍血栓を認めた.悪性リンパ腫を疑い,同年3月腫瘍の開腹生検を施行した.病理学的に炎症を伴う繊維細胞の増生を認め,免疫染色にてビメンテン,アクチン,p53, ki-67陽性であったため,炎症性線維肉腫と診断された.ビンクリスチン,ア …
- NAID 110004851487
- アポトーシスを誘導した鶏腫瘍細胞株における欠損型p53の発現(家禽疾病学)
- 高木 道浩,武田 珠美,浅田 有紀,杉本 千尋,小沼 操,大橋 和彦
- The journal of veterinary medical science 68(6), 561-566, 2006-06-25
- … マレック病(MD)および鶏白血病(AL)腫瘍由来細胞株のアポトーシスの制御における欠損型(short form)p53の機能を検討する目的で,アクチノマイシンDによりこれらの細胞株にアポトーシスを誘導し,欠損型p53の発現を解析した.MD由来細胞株MSB1-Oにアポトーシスを誘導した際には,40kDaのp53の発現は減少し,32kDaの欠損型p53の発現が増加した.AL由来細胞株1104B1では,アポトーシスの誘導により42kDa及び32kDaのp53いずれの発現も増加した.一 …
- NAID 110004763155
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- アクチノマイシンは、放線菌が産生するポリペプチド系の抗生物質である。ペプチド配列 の違いにより20種以上が知られているが、特にアクチノマイシンDは研究用試薬や抗癌剤 として利用されている。商品名ダクチノマイシン。 ...
- アクチノマイシンD(コスメゲン)はメルク社が開発した抗がん性抗生物質で、ダクチノ マイシンとも呼ばれています。がん細胞内にとどまりやすい性質があり、DNAに結合して RNAの合成を抑制し、がん細胞の増殖を阻止します。小児がん治療では重要な薬となっ ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コスメゲン静注用0.5mg
組成
有効成分の名称
含量
添加物
効能または効果
- ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎
- 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
小児悪性固形腫瘍 (ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)1)
- ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎に対する一般的な投与法は次の通りである。
成人:
- 通常1日量体重1kg当り0.010mg (10μg) 5日間の静脈内注射を1クールとする。
小児:
- 通常1日量体重1kg当り0.015mg (15μg) 5日間の静脈内注射を1クールとする。
- 休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
- 小児悪性固形腫瘍 (ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍) に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合1)
1回投与法
- 他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法及び用量は、1日1回1.25?1.35mg/m2 (体重30kg以上: 1日最大投与量2.3mg) または0.045mg/kg (体重30kg未満) を静注または点滴静注とする。
分割投与法
- 他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法及び用量は、1日1回0.015mg/kg (1日最大投与量0.5mg) を静注または点滴静注、5日間連続投与とする。
- 休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量を行う。
調製法
- ・ 本剤1バイアルにつき1.1mLの注射用水 (保存剤を含まないもの) を加え、溶解する。この溶解液は、1mL中にアクチノマイシンDを約0.5mg含有する。1.1mLの生理食塩液では完全に溶解せず白濁するので、必ず注射用水で溶解すること。
- ・ 必ず用時調製し、使用されなかった薬液は廃棄すること。
- 小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の添付文書も参照すること。
慎重投与
- 肝障害のある患者
- 腎障害のある患者
- 骨髄機能抑制のある患者〔「重要な基本的注意」の項参照〕
- 感染症を合併している患者〔免疫機能を抑制するので、感染症を増悪させるおそれがある。〕
重大な副作用
再生不良性貧血、無顆粒球症、汎血球減少症等の骨髄抑制
(いずれも頻度不明)
- 重篤な血液障害があらわれることがあるので、頻回に臨床検査を行うこと。
アナフィラキシー様反応 (頻度不明)、呼吸困難 (0.1?5%未満)
肝静脈閉塞症
(頻度不明)
- 血管内凝固、多臓器不全、肝腫大、腹水等を伴う重篤な肝障害があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。
播種性血管内凝固症候群 (DIC)
(頻度不明)
- 播種性血管内凝固症候群 (DIC) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN)、皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
(いずれも頻度不明)
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗腫瘍作用
- マウス、ラット等の動物を用いた実験で、アクチノマイシンDは吉田肉腫、Ehrlich腹水癌、Krebs 2腹水癌、Sarcoma 180腹水癌、Leukemia 1210、Methylcholanthrene肉腫、乳癌及び移植性ウイルムス腫瘍等に対して抗腫瘍効果を有することが認められている。3)?6)
HeLa細胞に対する作用
- HeLa細胞を用いた実験で、アクチノマイシンDはHeLa細胞に対して核毒として作用し、細胞変性効果を示すことが認められている。7)
作用機序
- 本剤がDNAと結合することで、RNA polymeraseによるDNAの転写反応が抑制されると考えられている。8)、9)
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [108I032]←[国試_108]→[108I034]
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- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
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- e. (3)(4)(5)
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- hydatid mole
- 英
- hydatidiform mole, hydatid mole
- ラ
- mola hydatidosa
- 関
概念
- 妊娠時に、妊卵由来の絨毛が水腫様変化を起こしたもの。
- 肉眼的に絨毛の嚢胞化がみられる。嚢胞化とは腫大した絨毛の短径が2mmを超えるもの(参考1)。 ⇔ 2mm未満で絨毛間質の水腫化が認められるものは顕微鏡的奇胎とし、胞状奇胎とはしないとする(参考1)。
疫学
- 日本を含む東南アジア、メキシコに多い。
- 頻度は350分娩に1胞状奇胎である。
- 発生数は生殖年齢(20-30歳代)に多い。(G9M.182)
- 発生年齢は40歳以上の高年妊娠に多く発生し(10-30倍)、妊娠可能年齢の終わりに近づくほど高くなる。
分類
発生機序による分類
進展性による分類
病因
- 雄性接合子:胎盤の形成に関与 → 倍加して二倍体の精子が染色体を欠いた卵子と受精した場合に胎盤のみが増殖 → 全胞状奇胎(complete hydatidiform mole)
- 雌性接合子:胎芽の形成に関与 → 高齢になるに従い、卵の加齢による染色体を欠いた異常な卵の出現頻度が高まり全胞状奇胎の原因となってくる。
症候
- HBEsT (NGY.243)
- 1. history(病歴): 妊娠の成立を示す所見(無月経、つわりなど)
- 2. bleeding(子宮出血):切迫流産様の異常出血
- 3. enlargement and softness(子宮の増大と軟化):妊娠週数に比して過度に腫大して軟化
- 4. toxemia(妊娠高血圧症候群):浮腫、高血圧、タンパク尿
- 不正性器出血(90%)、悪阻(30-40%) (G9M.182)
- 部分胞状奇胎の場合には典型的な症状を示さないことが多い。
- 黄体嚢胞による卵巣腫大が認められる(NGY.243)
検査
- 経腟超音波検査:子宮腔内の大小の低輝度・高輝度混在
[show details]
治療
- 子宮内容除去術を施行し、1週間後に再施行する。hCGを5週(103mIU/ml)、8週(102mIU/ml)、20週(cut off値以下)となれば、経過順調型(I型)とされる。以降、4年以上はhCG測定、基礎体温測定、胸部X撮影を行い、フォローする。(NGY.243)
- hCG値の低下が悪い場合、子宮内胞状奇胎遺残、進入胞状奇胎、転移性胞状奇胎が考えられ、それぞれ子宮内容除去術、化学療法もしくは子宮摘出術、化学療法を行う。
- 40歳以上では絨毛癌の頻度が高くなるため、40歳以上で挙児希望の場合は子宮全摘術を考慮。(G9M.182)
続発症
参考
- 1. D.産科疾患の診断・治療・管理 6.異常妊娠 - 日産婦誌59巻11号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5911-682.pdf
国試
Table 19-3. Features of Complete and Partial Hydatidiform Mole
|
Feature
|
complete mole
|
partial mole
|
Karyotype
|
46,XX (46,XY)
|
Triploid (69,XXY)
|
Villous edema
|
All villi
|
Some villi
|
Trophoblast proliferation
|
Diffuse; circumferential
|
Focal; slight
|
Atypia
|
Often present
|
Absent
|
Serum hCG
|
Elevated
|
Less elevated
|
hCG in tissue
|
++++
|
+
|
Behavior
|
2% choriocarcinoma
|
Rare choriocarcinoma
|
AFP
|
-
|
+
|
fatus
|
-
|
+
|
[★]
- 関
- 絨毛癌
[★]
アクチノマイシンD、アクチノマイシン
[★]
[★]
ケノデオキシコール酸