アクチノマイシンD
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 岡田 秀司,内田 雄三,友成 一英,村上 信一,久保 宣博,葉玉 哲生,横山 繁夫
- 日本臨床外科医学会雑誌 52(3), 578-582, 1991
- … ,900IU/Lと高値を示し,組織学的に悪性絨毛上皮腫と腺癌の像が混在していた.子宮・卵巣摘出術を行ない精査したが悪性絨毛上皮腫は認められず,胃原発性の悪性絨毛上皮腫と診断した.術後VAC療法(オンコビン,コスメゲン,エンドキサン)を計3クール施行したが,術後約6カ月で肝転移により死亡した.胃原発性悪性絨毛上皮腫の本邦女性報告例は本症例を含めて14例であり,また壁外性に発育した胃癌の報告例は41例で,本症例のご …
- NAID 130003431803
Related Links
- アクチノマイシンD(コスメゲン)はメルク社が開発した抗がん性抗生物質で、ダクチノマイシンとも呼ばれています。がん細胞内にとどまりやすい性質があり、DNAに結合してRNAの合成を抑制し、がん細胞の増殖を阻止します。小児がん ...
- 販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 コスメゲン静注用0.5mg COSMEGEN IV Injection 0.5mg ノーベルファーマ 4233400D1036 2226円/瓶 劇薬 , 処方せん医薬品
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コスメゲン静注用0.5mg
組成
有効成分の名称
含量
添加物
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 水痘又は帯状疱疹の患者〔致命的全身障害があらわれることがある。〕
効能または効果
- ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎
- 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
- 小児悪性固形腫瘍 (ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍)1)
- ウイルムス腫瘍、絨毛上皮腫、破壊性胞状奇胎に対する一般的な投与法は次の通りである。
成人
- 通常1日量体重1kg当り0.010mg (10μg) 5日間の静脈内注射を1クールとする。
小児
- 通常1日量体重1kg当り0.015mg (15μg) 5日間の静脈内注射を1クールとする。
- 休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
- 小児悪性固形腫瘍 (ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、腎芽腫その他腎原発悪性腫瘍) に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合1)
1回投与法
- 他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法及び用量は、1日1回1.25〜1.35mg/m2 (体重30kg以上: 1日最大投与量2.3mg) または0.045mg/kg (体重30kg未満) を静注または点滴静注とする。
分割投与法
- 他の抗悪性腫瘍剤との併用における用法及び用量は、1日1回0.015mg/kg (1日最大投与量0.5mg) を静注または点滴静注、5日間連続投与とする。
- 休薬期間は通常2週間であるが、前回の投与によって中毒症状があらわれた場合は、中毒症状が消失するまで休薬する。
年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量を行う。
調製法
- ・本剤1バイアルにつき1.1mLの注射用水 (保存剤を含まないもの) を加え、溶解する。この溶解液は、1mL中にアクチノマイシンDを約0.5mg含有する。1.1mLの生理食塩液では完全に溶解せず白濁するので、必ず注射用水で溶解すること。
- ・必ず用時調製し、使用されなかった薬液は廃棄すること。
- 小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の添付文書も参照すること。
慎重投与
- 肝障害のある患者
- 腎障害のある患者
- 骨髄機能抑制のある患者〔「重要な基本的注意」の項参照〕
- 感染症を合併している患者〔免疫機能を抑制するので、感染症を増悪させるおそれがある。〕
重大な副作用
骨髄抑制(頻度不明)
- 再生不良性貧血、無顆粒球症、汎血球減少症、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血があらわれることがある。また、骨髄機能が抑制された結果、感染症(敗血症等)、発熱性好中球減少症があらわれることがあるので、定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様反応 (頻度不明)、呼吸困難 (0.1〜5%未満)
肝静脈閉塞症(頻度不明)
- 血管内凝固、多臓器不全、肝腫大、腹水等を伴う重篤な肝障害があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。
播種性血管内凝固症候群 (DIC)(頻度不明)
- 播種性血管内凝固症候群 (DIC) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis: TEN)、皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)
- 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗腫瘍作用
- マウス、ラット等の動物を用いた実験で、アクチノマイシンDは吉田肉腫、Ehrlich腹水癌、Krebs 2腹水癌、Sarcoma 180腹水癌、Leukemia 1210、Methylcholanthrene肉腫、乳癌及び移植性ウイルムス腫瘍等に対して抗腫瘍効果を有することが認められている。3)〜6)
HeLa細胞に対する作用
- HeLa細胞を用いた実験で、アクチノマイシンDはHeLa細胞に対して核毒として作用し、細胞変性効果を示すことが認められている。7)
作用機序
- 本剤がDNAと結合することで、RNA polymeraseによるDNAの転写反応が抑制されると考えられている。8)、9)
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- actinomycin D actinomycin-D ACT-D
- 同
- アクチノマイシン actinomycin、ダクチノマイシン dactinomycin DACT、Cosmegen
- 商
- コスメゲン Cosmegen
- first aid step1 2006 p.307,309,326
分類
構造
作用機序
適応
- Wilms' tumor, Ewing's sarcoma, rhabdomyosarcoma(first aid step1 2006 p.309) ← 子供の腫瘍
副作用
[★]
商品
[★]
コスメゲン
- 関
- actinomycin、actinomycin D、dactinomycin