- 関
- 漢方製剤、麻黄湯
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- インフルエンザの病態形成機構と生薬成分のウイルス増殖抑制効果
- 宮崎 忠昭
- 日本東洋医学雑誌 63(6), 363-368, 2012
- … 最近,我々は銀翹解毒散および麻黄湯エキスにウイルスの増殖抑制効果があることを示した。 …
- NAID 130003369900
- Antihyperglycemic effects of Mao-to (Ma-Huang-Tang), a Kampo formulation, in streptozotocin-induced diabetic mice
- 小林 崇雄,SONG Qing-Hua,HONG Tie,KITAMURA Hajime,CYONG Jong-Chol
- 和漢医薬学雑誌 16(5/6), 183-189, 1999-12-25
- … これら6種の漢方方剤のうち麻黄湯エキス顆粒(1.0g/kg/day,飲水として自由摂取)が高血糖を有意に抑制した。 …
- NAID 110001867619
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- 成分(一般名) : 麻黄湯 製品例 : ツムラ麻黄湯エキス顆粒(医療用)、クラシエ麻黄湯エキス細粒 ・・その他 ... 概説 カゼのひき始めで、悪寒のするときに用いる漢方薬です。 作用 【働き】 麻黄湯(マオウトウ)という方剤です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツムラ麻黄湯エキス顆粒(医療用)
組成
- 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gを含有する。
日局キョウニン 5.0g
日局マオウ 5.0g
日局ケイヒ 4.0g
日局カンゾウ 1.5g
添加物
- 日局軽質無水ケイ酸、日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物
効能または効果
- 悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症
- 感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難
- 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等があらわれることがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
- 発汗傾向の著しい患者[発汗過多、全身脱力感等があらわれることがある。]
- 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 重症高血圧症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 高度の腎障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 排尿障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
ウイルス増殖抑制作用
- ヒト癌細胞由来のHEP2細胞において、RSウイルスの増殖を抑制した(in vitro)1)。
抗炎症作用
- 抗卵白アルブミンIgE血清受動感作ラットに経口投与したところ、48時間PCA反応が抑制された2)。
作用機序
- 本剤は、以下の作用により薬理効果を示すことが示唆されている。
抗炎症作用
- ラット腹腔肥満細胞において、compound 48/80刺激によるヒスタミン遊離を抑制した(in vitro)2)。
発熱に対する作用
- ウサギ培養アストロサイトにおいて、ブラジキニンによるプロスタグランジンE2生成を、短時間処理では抑制し、長時間処理では増加させた3)。また、C6ラットグリオーマ細胞において、カルシウムイオノフォアA23187によるプロスタグランジンE2遊離を抑制した(in vitro)4)。
★リンクテーブル★
[★]
販売されている漢方製剤
ツムラの漢方製剤
ツムラ#
|
名称
|
1
|
カッコントウ
|
2
|
カッコントウカセンキュウシンイ
|
3
|
オツジトウ
|
5
|
アンチュウサン
|
6
|
ジュウミハイドクトウ
|
7
|
ハチミジオウガン
|
8
|
ダイサイコトウ
|
9
|
ショウサイコトウ
|
10
|
サイコケイシトウ
|
11
|
サイコケイシカンキョウトウ
|
12
|
サイコカリュウコツボレイトウ
|
14
|
ハンゲシャシントウ
|
15
|
オウレンゲドクトウ
|
16
|
ハンゲコウボクトウ
|
17
|
ゴレイサン
|
18
|
ケイシカジュツブトウ
|
19
|
ショウセイリュウトウ
|
20
|
ボウイオウギトウ
|
21
|
ショウハンゲカブクリョウトウ
|
22
|
ショウフウサン
|
23
|
トウキシャクヤクサン
|
24
|
カミショウヨウサン
|
25
|
ケイシブクリョウガン
|
26
|
ケイシカリュウコツボレイトウ
|
27
|
マオウトウ
|
28
|
エッピカジュツトウ
|
29
|
バクモンドウトウ
|
30
|
シンブトウ
|
31
|
ゴシュユトウ
|
32
|
ニンジントウ
|
33
|
ダイオウボタンピトウ
|
34
|
ビャツコカニンジントウ
|
35
|
シギャクサン
|
36
|
モクボウイトウ
|
37
|
ハンゲビャクジツテンマトウ
|
38
|
トウキシギャクカコシュユショウキョウトウ
|
39
|
リョウケイジュッカントウ
|
40
|
チョレイトウ
|
41
|
ホチュウエッキトウ
|
43
|
リックンシトウ
|
45
|
ケイシトウ
|
46
|
シチモツコウカトウ
|
47
|
チョウトウサン
|
48
|
ジュウゼンタイホトウ
|
50
|
ケイガイレンギョウトウ
|
51
|
ジュンチョウトウ
|
52
|
ヨクイニントウ
|
53
|
ソケイカッケツトウ
|
54
|
ヨクカンサン
|
55
|
マキョウカンセキトウ
|
56
|
ゴリンサン
|
57
|
ウンセイイン
|
58
|
セイジョウボウフウトウ
|
59
|
ヂズソウイッポウ
|
60
|
ケイシカシャクヤクトウ
|
61
|
トウカクジョウキトウ
|
62
|
ボウフウツウショウサン
|
63
|
ゴシャクサン
|
64
|
シャカンゾウトウ
|
65
|
キヒトウ
|
66
|
ジンソイン
|
67
|
ニョシンサン
|
68
|
シャクヤクカンゾウトウ
|
69
|
ブクリョウイン
|
70
|
コウソサン
|
71
|
シモツトウ
|
72
|
カンバクタイソウトウ
|
73
|
サイカントウ
|
74
|
チョウイジョウキトウ
|
75
|
シクンシトウ
|
76
|
リュウタンシャカントウ
|
77
|
キュウキキョウガイトウ
|
78
|
マキョウヨクカントウ
|
79
|
ヘイイサン
|
80
|
サイコセイカントウ
|
81
|
ニチントウ
|
82
|
ケイシニンジントウ
|
83
|
ヨクカンサンカチンピハンゲ
|
84
|
ダイオウカンゾウトウ
|
85
|
シンピトウ
|
86
|
トウキインシ
|
87
|
ロクミガン
|
88
|
ニジュツトウ
|
89
|
ヂダボクイッポウ
|
90
|
セイハイトウ
|
91
|
チクジョウンタントウ
|
92
|
ジインシホウトウ
|
93
|
ジインコウカトウ
|
95
|
ゴコトウ
|
96
|
サイボクトウ
|
97
|
ダイボウフウトウ
|
98
|
オウギケンチュウトウ
|
99
|
ショウケンチュウトウ
|
100
|
ダイケンチュウトウ
|
101
|
ショウマカッコントウ
|
102
|
トウキトウ
|
103
|
サンソウニントウ
|
104
|
シンイセイハイトウ
|
105
|
ツウドウサン
|
106
|
ウンケイトウ
|
107
|
ゴシャジンキガン
|
108
|
ニンジンヨウエイトウ
|
109
|
ショウサイコトウカキキョウセッコウ
|
110
|
リッコウサン
|
111
|
セイシンレンシイン
|
112
|
チョレイトウゴウシモツトウ
|
113
|
サンオウシャシントウ
|
114
|
サイレイトウ
|
115
|
イレイトウ
|
116
|
ブクリョウインゴウハンゲコウボクトウ
|
117
|
インチンゴレイサン
|
118
|
リョウキョウジュッカントウ
|
119
|
リョウカンキョウミシンゲニントウ
|
120
|
オウレントウ
|
121
|
サンモツオウゴントウ
|
122
|
ハイノウサンキュウトウ
|
123
|
トウキケンチュウトウ
|
124
|
センキュウチャチョウサン
|
125
|
ケイシブクリョウガンカヨクイニン
|
126
|
マシニンガン
|
127
|
マオウブシサイシントウ
|
128
|
ケイヒトウ
|
133
|
ダイジョウキトウ
|
134
|
ケイシカシャクヤクダイオウトウ
|
135
|
インチンコウトウ
|
136
|
セイショエッキトウ
|
137
|
カミキヒトウ
|
138
|
キキョウトウ
|
501
|
シウンコウ
|
3020
|
コウジンマツ
|
3023
|
ブシマツ
|
[★]
- 日
- まおう、マオウ
- 英
- Ephedra、chinese ephedra、Ephedra herb
- ラ
- ephedrae herba
- 関
- エフェデュラ、マオウ属、シナマオウ、エフェドラ属、Ephedra属。生薬、エフェドリン
- 関
- 木賊麻黄、モグゾクマオウ、麻黄根(Mahuanggen, Ma Huang root)、ワイマオウ、矮麻黄(Ephedra gerardiana)、フタマタマオウ、マンシュウマオウ(Ephedra distachya)、トクサマオウ、コダチマオウ、キダチマオウ(Ephedra equisetina)、アイマオウ(Ephedra intermedia)、クサマオウ、シナマオウ(Ephedra sinica).Cao Mahuang、Desert Herb、Ephedra shennungiana、Ephedra sinensis、Ephedrae herba、Herbal Ecstasy、Joint Fir、Ma Huang、Ma-huang、Mahuang、Muzei Mahuang、Popotillo、Sea Grape、Teamster's Tea、Yellow Astringent、Yellow Horse、Zhong Mahuang
概念
- マオウ(麻黄)はハーブであり、漢方の方剤としても使われる。また医薬品としても使われている。
- 枝、先端部、根、あるいは全体が使われることがある。
- 日本ではマオウ科のEphedra sinica, Ephedra intermedia, Ephedra equisetinaの地上茎が用いられる。
- エフェドリンを含んでおり、エフェドリンはは心臓、肺、神経を刺激する作用がある。
- 妊娠中、授乳期、胸痛、不安障害、糖尿病、緑内障、心臓病、不整脈、甲状腺疾患、高血圧、振戦、腎結石、褐色細胞腫、発作性疾患の人の使用は勧められない。
効能
- 気管支拡張作用など。気管支喘息、気管支炎、気管支痙攣に効くとされている。ただし、薬効を得るためには安全量を超えた摂取が必要。
- 体重減少・減量促進:
- 運動選手の成績向上、アレルギー、鼻づまり、感冒、インフルエンザ、発熱など多くの症状に有効かどうか不明。
用量
- 肥満患者の痩身:マオウ12mg+ガラナ豆40mg 1日3回
- 通常の痩身:マオウ90mg/日、カフェイン192mg/日。このほかマオウ60mg+コーラの木の実、ウィローバークも併用されることがある
併用注意
- 副腎皮質ステロイド:副腎皮質ステロイド作用低減させる可能性あり。マオウは副腎皮質ステロイドの分解を促進するため。
- 麦角誘導体(ブロモクリプチン、ジヒドロエルゴタミン、ペルゴリド):血圧上昇の可能性あり。マオウも麦角誘導体もいずれも血圧を上昇させるために、急激な血圧上昇のリスクがある。
- 抗うつ薬-モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)(フェネルジン、トラニルシプロミン):カテコラミン類やインドールアミンはモノアミン酸化酵素(MAO)で代謝されるが、それを阻害する薬剤が治療薬として使われている。カテコラミン類の濃度が上昇して血圧上昇のリスクがあるが、マオウが相加的に作用することで、頻脈、高血圧、急性冠症候群、神経過敏などを起こしうる。
- 血糖降下薬:マオウ事態で血糖を上昇させる作用があるため、血糖降下薬の効果を低減させる可能性がある。
- 抗不整脈薬:マオウは心拍数を増加させる可能性があり、QT延長を来しうる抗不整脈薬との併用により致死的不整脈、虚血性心疾患を発症する可能性がある。
- メチルキサンチン誘導体(アミノフィリン、カフェイン、テオフィリン):メチルキサンチンとマオウのいずれも興奮作用を有するため、神経過敏、頻脈、高血圧、および不安を引き起こす可能性がある。
- 抗てんかん薬(フェノバルビタール、プリミドン、バルプロ酸、ガバペンチン、カルバマゼピン、フェニトイン):マオウは抗けいれん作用を低下させる可能性がある。
- 興奮剤(ジエチルプロピオン、エピネフリン、フェンテルミン、プソイドエフェドリン):興奮剤やマオウは神経系を亢進させる作用があるため、相乗作用により心拍数増加や血圧上昇のリスクがある。
[★]
- 関
- 麻黄剤、麻黄
- 感冒などの熱性疾患の初期に用いられる処方である。
- 特にインフルエンザ感染症初期に用いられ、エビデンスが豊富である。麻黄湯内服開始より解熱までの期間は抗インフルエンザより短いと言われている。
- 平素から丈夫で体力充実した人の熱性疾患の初期で、頭痛、発熱、悪寒、腰痛、四肢の関節痛などがあり、自然発汗のない場合に用いる。
鑑別
- 感冒において
- 発汗傾向なし。
- 腰痛・筋肉痛は伴わない
- 2)桂枝湯:鼻炎症状、発汗傾向
- 3)小青竜湯:鼻炎症状特に水様の鼻汁、喀痰。
- 心窩部振水音
[★]
- 英
- extract
- 関
- 抽出、抽出液、抽出エキス、抽出物