- 英
- CP/CPPS
- 関
- 前立腺炎
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- 急性前立腺炎は細菌感染によって起こりますが、前立腺炎の中で最も多いのが慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群(CP/CPPS)で、下表のⅢにあたるものになります。命にかかわる病気ではありませんが、不快感や痛みが持続し生活の質が ...
- 現代はストレス社会ともいわれ、ストレスが原因となる病気が増えています。慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群(CP/CPPS)もその1つであり、働き盛りの男性を悩ませています。 原因や症状は人によって異なりますが、最大の危険因子は ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- chronic pelvic pain syndrome, CPPS
- 関
- 前立腺炎、慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群
[★]
慢性前立腺炎/骨盤内疼痛症候群
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
[★]
- 英
- pain, dolor
- 同
- 痛み
- 関
- 痛覚 pain sensation
疼痛
疼痛の伝達
疼痛の調節
- ゲートコントロール:Aδ線維とC線維による痛みはAβ線維による入力で中枢伝達細胞のレベルで抑制される。
- 下行性疼痛抑制系神経系:下行性疼痛抑制系神経系による入力で中枢伝達細胞のレベルで抑制される。
- 下行性疼痛抑制系神経系は中脳水道周辺灰白質からの脊髄への入力からなる。具体的には大縫線核(セロトニン作動性)、巨大細胞網様核・傍巨大細胞網様核(ノルアドレナリン作動性)がの2系統が起点となる。抗うつ薬はこれらの神経伝達物質の再吸収を妨げ鎮痛作用を発揮する。
痛みと異常知覚の命名法
- Adams and s Principles of Neurology, Ninth Edition Allan Ropper. table 8-2より抜粋
- dysesthesia : Any abnormal sensation described as unpleasant by the patient.
- hyperalgesia : Exaggerated pain response from a normally painful stimulus; usually includes aspects of summation with repeated stimulus of constant intensity and aftersensation.
- hyperpathia : Abnormally painful and exaggerated reaction to a painful stimulus; related to hyperalgesia.
- hyperesthesia (hypesthesia) : Exaggerated perception of touch stimulus.
- allodynia : Abnormal perception of pain from a normally nonpainful mechanical or thermal stimulus; usually has elements of delay in perception and of aftersensation.
- hypoalgesia (hypalgesia) : Decreased sensitivity and raised threshoid to painful stimuli.
- anesthesia : Reduced perception of all sensation, mainly touch.
- pallanesthesia : Loss of perception of vibration.
- analgesia : Reduced perception of pain stimulus.
- paresthesia : Mainly spontaneous abnormal sensation that is not unpleasant; usually described as "pins and needles".
- causalgia : Buming pain in the distribution of one or more peripheral nerves.
[★]
- 英
- prostate (KL,KH,N,Z), prostate gland
- ラ
- prostata
- 同
- 前位腺、摂護腺
解剖
- くるみ大の大きさ。体積は5ml(??)程度が普通で、大きい場合、前立腺肥大症や前立腺癌などが考えられる
- 膀胱の直下にある栗の実に似た固い器官
- 内腺と外腺からなる。現在では、central zone CZ,transitional zone TZ,peripheral zone PZという分け方が一般的。
組織
- 円柱上皮と立方上皮が2相構造を呈している → 多列円柱上皮? : 前立腺肥大症ではこの構造が保たれ、前立腺癌ではこの構造が乱れる。
- 30-50個からなる複合管状胞状腺の集合体からなる。(HIS.427)
- 管状胞状腺の内腔に前立腺石(アミロイド小体)を認める。(HIS.428)
機能 (KL.446)
- 特有の臭気を有する乳白色の液で、クエン酸や、デヒドロゲナーゼ、亜鉛を含み、精液の15-30%を構成する。
- 分泌はジヒドロテストステロンに制御されている(HIS.428)
発生学的な関係 (KH.258,264 N.362,368)
臨床関連
- inner, periurethral glandsに見られる。肥大はinner region(central and transitional region)で著明
- outer region(peripheral) glandsで起こる → 尿路の閉塞は初期に出づらい。
参考
- http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/2d/5d/zr750soyokaze/folder/1188086/img_1188086_27786171_0?1242055767
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- 英
- prostatitis
- 関
- 前立腺
分類
- 最も多い
前立腺炎のためのNIH分類
型
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分類
|
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症状
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I
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急性細菌性前立腺炎
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発熱、排尿痛、全身倦怠で急激に発症
|
II
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慢性細菌性前立腺炎
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Iが慢性化したもの。再発性細菌感染としての症状を認める。
|
III
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慢性非細菌性前立腺炎
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頻尿・残尿感、排尿時痛(不快感)、ソケイ部・会陰部・尿道部痛など多彩。
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慢性骨盤内疼痛症候群/前立腺関連疼痛症候群
|
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A 炎症性
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B 非炎症性
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IV
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無症候性炎症性前立腺炎
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たまたま採取した前立腺液中に白血球を認めて発見されるなど、偶然発見されることがあるが、現時点では積極的に治療の必要はない。
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- 英
- chronic prostatitis
- 関
- 前立腺炎
概念
- 現在では慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)という概念にまとめられている。
- カテゴリーI 急性細菌性前立腺炎
- カテゴリーII 慢性細菌性前立腺炎
- カテゴリーIII 慢性骨盤内疼痛症候群/前立腺関連疼痛症候群
- カテゴリーIIIA 炎症性
- カテゴリーIIIB 非炎症性
有病率
- 世界で成人男性の2-10%が有すると言われている。
- 50歳代でピークでありその後低下していくと言われている
- 20-39歳:11%
- 40-49歳:13%
- 50-59歳:10%
- 60-69歳:9%
- 70-74歳:7%
症状
- 疼痛:疼痛(会陰、下腹部、精巣、陰茎、射精痛)
- 排尿困難:膀胱刺激、膀胱出口閉塞
診断
- 鑑別としては尿道炎、膀胱癌/尿道癌、下部尿路症状を呈する疾患、尿路狭窄を来す疾患、脊髄損傷や腰部脊柱管狭窄羞悪などの神経疾患
治療
カテゴリーIIIの治療方針