塩化カリウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム
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- 作成又は改訂年月 ** 2009年10月改訂 (第13版、薬事法改正に伴う指定医薬品削除) * 2009年5月改訂 日本標準商品分類番号 87799 薬効分類名 経口腸管洗浄剤 承認等 販売名 ニフプラス 販売名コード 7990100A1050 承認・許可番号 承認 ...
- ニフプラス,ナトリウム・カリウム配合剤散 ... 薬効 7990 他に分類されない治療を主目的としない医薬品 一般名 ナトリウム・カリウム配合剤散 英名 Nifplus 剤形
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ニフプラス
組成
成分〔1袋(137.155g)中〕
- 日局塩化ナトリウム 2.93g
日局塩化カリウム 1.485g
日局炭酸水素ナトリウム 3.37g
無水硫酸ナトリウム 11.37g
- 本剤は、マクロゴール4000(ポリエチレングリコール4000:等張化剤)、サッカリンナトリウム水和物、香料を添加した製剤である。
溶解液の電解質濃度(1袋を水に溶解して2Lとする。)
- イオン:濃度(mEq/L)
Na+:125
K+:10
Cl−:35
HCO3−:20
SO42−:80
禁忌
- 胃腸管閉塞症及び腸閉塞の疑いのある患者〔腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
- 腸管穿孔〔腹膜炎その他重篤な合併症を起こすおそれがある。〕
- 中毒性巨大結腸症〔穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こすおそれがある。〕
効能または効果
- 大腸内視鏡検査及び大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除
- 本品1袋を水に溶解して約2Lとし、溶解液とする。
通常、成人1回溶解液2〜4Lを1時間あたり約1Lの速度で経口投与する。ただし、排泄液が透明になった時点で投与を終了し、4Lを超えての投与は行わない。
大腸内視鏡検査前処置
検査当日に投与する場合
- 当日の朝食は絶食(水分摂取のみ可)とし、検査開始予定時間の約4時間前から投与を開始する。
検査前日に投与する場合
- 前日の夕食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、夕食後約1時間以上経過した後、投与を開始する。ただし、前日の朝食、昼食は残渣の少ないもの、夕食は固形物の入っていない液状食とする。
大腸手術前処置
- 手術前日の昼食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、昼食後約3時間以上経過した後、投与を開始する。
- 排便、腹痛等の状況を確認しながら慎重に投与すること。
約1Lを投与しても排便がない場合には、腹痛、嘔気、嘔吐のないことを必ず確認したうえで投与を継続し、排便が認められるまで十分観察すること。2Lを投与しても排便がない場合は投与を中断し、腹痛、嘔吐等がないことを確認するとともに、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について、慎重に検討すること。
また、高齢者では特に時間をかけて投与すること。
慎重投与
- 狭心症、陳旧性心筋梗塞の患者〔本剤投与により体が冷えるため、まれに胸痛を起こすおそれがある。〕
- 腎機能障害を有する患者〔まれに嘔吐があらわれることがある。〕
- 腸管狭窄、高度な便秘の患者〔腸閉塞及び腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
- 腸管憩室のある患者〔腸管穿孔を起こしたとの報告がある。〕
- 高齢者〔腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合は、より重篤な転帰をたどることがある。〕
- 腹部手術歴のある患者〔腸閉塞を起こしたとの報告がある。〕
- 誤嚥を起こすおそれのある患者〔「重要な基本的注意4.」の項参照。〕
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、顔面蒼白、血圧低下、嘔吐、嘔気持続、気分不良、眩暈、冷感、蕁麻疹、呼吸困難、顔面浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意3.」の項を参照し、指導すること。
腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓
(頻度不明)
- 腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行うこと。
なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意3.」の項を参照し、指導すること。
低ナトリウム血症
(頻度不明)
- 嘔吐によって低ナトリウム血症をきたし、意識障害、痙攣等があらわれることがあるので、この様な症状があらわれた場合には、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意3.」の項を参照し、指導すること。
虚血性大腸炎
(頻度不明)
- 虚血性大腸炎を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意3.」の項を参照し、指導すること。
マロリー・ワイス症候群
(頻度不明)
- 嘔吐、嘔気に伴うマロリー・ワイス症候群を起こすことがあるので、観察を十分に行い、吐血、血便等が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
なお、自宅で服用させる場合は、「重要な基本的注意3.」の項を参照し、指導すること。
薬効薬理
腸管内洗浄効果
- 本剤の反復経口投与(溶解液20mL/kg/回、10分間隔、15回投与)によりラット(投与日の朝から絶食)では水様便を排泄して腸管内容物が有意に減少し、明らかな腸管内洗浄効果が確認された2)。
- 本剤の反復経口投与(溶解液20mL/kg/回、10分間隔、初回水様便を認めるまで投与)により、イヌ(16時間絶食)においても7.5±0.5回の投与で水様便を排泄して腸管内容物が有意に減少し、明らかな腸管内洗浄効果が確認された3)。
電解質バランスに及ぼす影響
- 本剤はラット(投与日の朝から絶食)の血清電解質(Na+、K+、SO42-)pH及びCO2分圧、イヌ(16時間絶食)の血清K+に変動を認めたが、血清電解質バランスを大きく崩さなかった。イヌの尿中電解質について、K+のみ変動を認めたが軽度なものであった2),3)。
有効成分に関する理化学的知見
塩化ナトリウム
一般名
分子式
性状
- 本品は無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく味は塩辛い。本品は水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
塩化カリウム
一般名
分子式
性状
- 本品は無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は塩辛い。本品は水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品の水溶液(1→10)は中性である。
炭酸水素ナトリウム
一般名
分子式
性状
- 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、特異な塩味がある。本品は水にやや溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。湿った空気中で徐々に分解する。
無水硫酸ナトリウム
一般名
分子式
性状
- 本品は白色の粉末で、味はやや苦く、塩辛い。
本品は水に溶けやすく、エタノールにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- macrogol 4000
- 商
- アナストロゾール、アリーゼS配合、アルロイドG、イソジンゲル、インドメタシン、インメシン、コバテンシン、サニアーゼ配合、スクリット配合、ソルバノン、ソルベース、タフマックE配合、テナキシル、ドネペジル塩酸塩、トビエース、ナトリックス、ニフプラス、ニフレック配合、ネオザロカインパスタ、バトラーフローデンフォームA、バトラーフローデンフォームN、ビーゾカイン歯科用ゼリー、プロネスパスタアロマ、ベニジピン塩酸塩、ポピヨドンゲル、ムーベン配合、リカマイシン、ロレナック配合、塩酸ベニジピン
[★]
商品
[★]
- 英
- polyethylene glycol、polyethyleneglycol、PEG
- 同
- マクロゴール macrogol
- 商
- Colovate, Colyte, GoLYTELY
- (免疫グロブリンの処理)テタノブリン、ヘブスブリン、グロベニン、ヴェノグロブリン
- (経口腸管洗浄剤)ムーベン、ニフプラス、ニフレック
- (軟膏)ウレパール、フルコート、マクロゴール
- 関
- トリトン、ポリオキシエチレン