肺胞気動脈血酸素分圧較差
- 英
- alveolar-arterial oxygen difference, A-aDO2, AaDO2, A-a Do2, A-aDo2, AaDo2, a-ADO2
- 同
- 肺胞気-動脈血酸素分圧較差、A-a gradient?、alveolar-arterial oxygen gradient?
- 関
- 呼吸不全
意義
- 肺胞内ガス交換の指標
定義
考え方
- 吸気したO2は肺胞に留まる分(PAO2)と肺血管に移行した分に分けられる。
- 肺血管に移行した分 と 末梢で消費されずに残ったO2がPaO2として検出されるので、PaO2は使えない。
- O2を消費して排出されたCO2の動脈血濃度を用いて、肺血管に移行した分を算出する。
- 従って、
-
- PIO2:吸気酸素分圧。FIO2:吸気酸素比率、R:呼吸商(0.8)
基準値
- 20 Torr以下
- 15 Torr以下(YN.I-24)
肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)の開大
- YN.I-24
- 1. シャントの増大:アイゼンメンゲル症候群、肺動静脈瘻、無気肺
- 2. 換気血流比の不均等:(死腔の増加)肺血栓塞栓症
- 3. 肺胞レベルでの拡散障害:肺気腫(肺胞壁の破壊)、肺線維症(肺胞壁の肥厚)
- 肺胞死腔:VA/Q=∞
- 肺胞死腔が多くなると最初はCO2の排出が低下し、やがてO2の摂取も低下する。
- VA/Qが大きい → 血流のない肺胞の増加:VA >>>> Q
- 局所的な二酸化炭素の排出は十分に行われるが、肺全体としては換気が有効利用されないことを示す。
- シャント:VA/Q=0
- VA/Qが小さい → 換気のない肺胞の増加:Q >>>> VA
- O2の摂取が低下する。肺全体として見るとSaO2が低下する