- 日
- さんしゅゆ
- 英
- cornus fruit、Asiatic cornelian cherry fruit
- 関
- 牛車腎気丸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/11/16 04:31:25」(JST)
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サンシュユ
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サンシュユの花(2004年3月)
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分類
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界
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:
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植物界 Plantae
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門
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:
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被子植物門 Magnoliophyta
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綱
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:
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双子葉植物綱 Magnoliopsida
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目
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:
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ミズキ目 Cornales
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科
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:
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ミズキ科 Cornaceae
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属
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:
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ミズキ属 Cornus
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種
|
:
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サンシュユ C. officinalis
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学名
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Cornus officinalis Sieb. et Zucc.[1]
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和名
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サンシュユ(山茱萸)
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サンシュユ(山茱萸、学名:Cornus officinalis Sieb. et Zucc.)は、ミズキ目ミズキ科の落葉小高木。ハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれる[2]。季語は春。
分布
中国及び朝鮮半島の原産地に分布する。江戸時代享保年間に朝鮮経由で漢種の種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培されるようになった[3]。日本では観賞用として庭木などにも利用されている[4]。日当たりの良い肥沃地などに生育する[5]。
特徴
高さ3-15 mになる落葉小高木。樹皮は薄茶色で、葉は互生し長さ4-10 cmほどの楕円形で両面に毛がある[6]。
3月から5月にかけ[1]、若葉に先立って4枚の苞葉に包まれた、花弁が4枚ある鮮黄色の小花を木一面に集めてつける。花弁は4個で反り返り、雄しべは4個[7]。夏には葉がイラガやカナブンの食害を受ける。晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かない。
生薬
内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、「サンシュユ」の名で日本薬局方に収録されており[4]、強精薬[4]、止血[8]、解熱作用[要出典]がある。果肉は長さ1.4 cm程の楕円形[6]。牛車腎気丸、八味地黄丸等の漢方方剤にも使われる。
ヨーグルト
温めた牛乳にサンシュユの枝を入れ、保温して一晩置くとヨーグルトができる。ブルガリアにはヨーグルトの木と呼ばれる木があり、サンシュユはヨーグルトの木の親戚にあたるため、実際に同じようにヨーグルトを作れる。
和名の由来
山茱萸の音読みが、和名の由来である[2][9]。早春、葉がつく前に木一面に黄色の花をつけることから、「ハルコガネバナ」とも呼ばれる[1]。秋のグミのような赤い実を珊瑚に例えて、「アキサンゴ」とも呼ばれる[2]。
関連画像
脚注
- ^ a b c “サンシュユ”. 東山動植物園. 2011年11月21日閲覧。
- ^ a b c “サンシュユ”. 埼玉県. 2011年11月21日閲覧。
- ^ “生薬の玉手箱 山茱萸(サンシュユ)”. ウチダ和漢薬 (2003年6月15日). 2011年11月21日閲覧。
- ^ a b c “生薬について 山茱萸”. 田辺三菱製薬. 2011年11月21日閲覧。
- ^ “サンシュユ”. 船橋市公園協会. 2011年11月21日閲覧。
- ^ a b “写真でみる野生植物 山茱萸”. 野生植物研究所. 2011年11月21日閲覧。
- ^ “サンシュユ”. 広島県緑化センター. 2011年11月21日閲覧。
- ^ “サンシュユ(山茱萸)”. 武田薬品工業. 2016年11月11日閲覧。
- ^ “サンシュユ”. 筑波実験植物園. 2011年11月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
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ウィキスピーシーズにサンシュユに関する情報があります。 |
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ウィキメディア・コモンズには、サンシュユに関連するメディアおよびカテゴリがあります。 |
- 遠藤徹、田口平八郎「サンシュユの成分研究」『藥學雜誌』第93巻第1号、公益社団法人日本薬学会、1973年1月25日、 30-32頁、 NAID 110003651371。
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Japanese Journal
- In Vitro Testosterone 5α-Reductase 活性阻害作用を有する生薬の探索
- 平田 規子,岡本 美保,伊藤 仁久 [他],稲葉 一訓,得永 雅士,松田 秀秋
- 生薬學雜誌 : shoyakugaku zasshi : the Japanese journal of pharmacognosy 62(2), 66-71, 2008-08-20
- … (山茱萸), and Paeonia suffruticosa ANDR. …
- NAID 110008729801
Related Links
- デジタル大辞泉 - 山茱萸の用語解説 - ミズキ科の落葉小高木。葉は楕円形。樹皮ははげやすい。早春、葉より先に黄色の小花を密につける。実は熟すと赤くなり、漢方で滋養強壮薬とする。朝鮮半島・中国の原産で、庭木にする。《季 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
販売名
小島山茱萸M
効能または効果
★リンクテーブル★
[★]
- 日
- はちみじおうがん
- 関
- 八味丸
- 和漢診療学 第2版.293
生薬
病態
- 太陰病期、虚証。腎虚 (医学辞書)
- 太陰病期・水滞型、虚証(和漢診療学 第2版.293)
目標
- 八味地黄丸
- 中年以降特に高齢者に頻用され、腰部及び下肢の脱力感・冷え・しびれ等があり、排尿の異常(特に夜間の頻尿)を訴える場合に用いる
- 1)上腹部に比べて下腹部が軟弱無力の場合
- 2)多尿、頻尿、乏尿、排尿痛等を伴う場合
- 3)疲労倦怠感、腰痛、口渇等を伴う場合
適応
- 慢性腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧、浮腫、更年期障害、老人性湿疹、高齢者のかすみ目、五十肩、肩こり
- 疲労、倦怠感激しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互に冷感のあるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧(和漢診療学 第2版.293)
鑑別
慎重投与
- 1. 体力の充実している患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 2. 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者[心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれることがある。]
- 3. 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘等があらわれることがある。]
- 4. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
注意
高齢者
妊婦、産婦、授乳婦
- 妊娠または妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい
[★]
- 関
- 肺、五臓
(漢方医学における)肺の機能
- 1. 呼吸により宗気を摂取する
- 2. 水穀の気の一部を赤色化し血を生成し、一部を水に転化する。
- 3. 皮膚の機能を制御し、その防衛力を保持する。
症状
治療
[★]
- 英
- kidney、renal
- 関
- 腎性、腎臓
漢方医学
機能
- 1. 成長、発達、生殖能を維持する
- 2. 骨、歯牙の形成と維持に関与
- 3. 水分代謝を調節する
- 4. 呼吸脳を維持する
- 5. 思考力、判断力、集中力を維持する
失調
- 症状:性欲減退、骨の退行性変化、歯芽の脱落、毛髪の脱落、夜間頻尿、浮腫、口渇、息切れ、精神運動の低下、視力・聴力の低下、不眠、四肢の冷え・ほてり、しびれ、小腹不仁
- 治療方剤
[★]
- 関
- 腎
- 性欲の減退、骨の退行性変化、歯牙の脱落、毛髪の脱落、夜間頻尿、浮腫、口渇、息切れ、精神活動の低下、視力・張力の低下、不眠、四肢の冷え/ほてり、しびれ、小腹不仁など
治療方剤
[★]
- 日
- ごしゃじんきがん
適応
- ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用)
- 疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:
- 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ