- 英
- tubulin
- 関
- alpha-tubulin、gamma-tubulin
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/26 17:28:00」(JST)
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チューブリン(tubulin)は真核生物の細胞内にあるタンパク質であり、微小管や中心体を形成している。微小管(microtubule)にあることから生物学者の毛利秀雄により命名された[1]。tubulin にすべきか tubularin にすべきか迷ったが、後者は日本人にとっては響きが悪いという意見があったためこのように命名されたとのエピソードもある。
チューブリンには分子量約5万のα-チューブリンとβ-チューブリンがあり、これらが1個ずつ結合したチューブリンダイマーが直線上に重合し、微小管のプロトフィラメントを構成する。このプロトフィラメントが管状に 11-16本程度結合したものが微小管である。チューブリンはGTP結合タンパク質であり、GTPの結合・加水分解により微小管の伸長と短縮が調節される。また中心体にはγ-チューブリンがあって微小管形成において重要な役割を演じている。
チューブリンはコルヒチンやタキソールなどのターゲットである。コルヒチンは微小管の解離を促進し、タキソールは逆に微小管を極度に安定化させて正常な細胞分裂を阻害する。
原核生物にはチューブリンと似た分子構造を持つ FtsZ が見いだされており、このタンパク質も繊維状構造をとることが知られている。FtsZ は真核生物にも存在し、一部の細胞小器官の分裂に関与している。
脚注
- ^ Mohri H (1968). “Amino-acid composition of Tubulin constituting microtubules of sperm flagella.”. Nature 217: 1053-4. PMID 4296139.
タンパク質の四次構造 |
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全般 |
球状タンパク質 - 線維状タンパク質 - 膜タンパク質 - コイルドコイル
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二量体 |
ロイシンジッパー
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三量体 |
コラーゲン - ヘマグルチニン - オルニチントランスカルバミラーゼ
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四量体 |
ヘモグロビン - 免疫グロブリンG - アビジン - スペクトリン
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六量体 |
dnaBヘリカーゼ - ヘモシアニン - グルタミンデヒドロゲナーゼ1
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八量体 |
ヌクレオソーム - ヘムエリスリン
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微小繊維 |
アクチン - チューブリン - 鞭毛 - 性繊毛 - 線毛
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複合体 |
転写開始前複合体 - 免疫グロブリンM - カルボキシソーム
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機械 |
プロテアソーム - リボソーム - ATP合成酵素 - RNAポリメラーゼ - スプライソソーム
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ウイルス |
カプシド
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沈殿 |
塩析 - ホフマイスターシリーズ
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分類方法 |
超遠心分離 - 分子排斥クロマトグラフィー
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←三次構造
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Japanese Journal
- 血小板のターンオーバーと寿命 (特集 血小板の誕生から死までの"ライフストーリー")
- DDS製品開発の最前線(28)カドサイラ(HER2陽性の手術不能または再発乳がん治療薬[抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体])の開発の経緯
- 金谷 和充,宮田 久美子
- Drug delivery system : DDS : official journal of the Japan Society of Drug Delivery System 29(5), 460-467, 2014-11
- NAID 40020273109
- チューブリンの発現制御領域を持つアクチン遺伝子がクラミドモナスの運動と鞭毛形成に及ぼす影響
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vincristine, VCR
- 同
- 硫酸リューロクリスチン leurocristine sulfate
- 化
- 硫酸ビンクリスチン vincristine sulfate
- 商
- ONCO-TCS、ONCOVIN、VINCASAR PFS、オンコビン oncovin
- 関
- first aid step1 2006 p.84,310
特徴
構造
作用機序
- M-phase-specific alkaloids that bind to tubulin and block polymerization of microtubules so that mitotic spindle cannot form (first aid step1 2006 p.310)
適応
- part of the MOPP (Oncovin [vincristine]) regimen for lymphoma, Wilms' tumor, choriocarcinoma(first aid step1 2006 p.310)
- MAPP regimen for Hodgkin disease, ALL lymphoma, CNS tumer, sarcoma, Wilms tumor
効能又は効果
副作用
[★]
- 英
- colchicine
- ラ
- colchicinum
- 商
- コルヒチン
- 関
尿酸発作の特効薬、尿酸合成、排泄に関与しない
好中球の走化因子(LTB4,IL-8)に対する走化性低下
→炎症部位への遊走を妨げる
尿酸血症の貪食による脱顆粒の抑制
副作用
再生不良貧血、脱毛、下痢
服用
発作が起こりそうなときに飲む
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 肝臓又は腎臓に障害のある患者で、肝代謝酵素CYP3A4を強く阻害する薬剤又はP糖蛋白を阻害する薬剤を服用中の患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
[★]
- 英
- microtubule
- ラ
- microtubulus
- 同
- 微細管、微細小管
- 関
- 細胞、チューブリン
[★]
- 英
- gamma-tubulin
- 関
- αチューブリン、チューブリン、γ-チュブリン
[★]
- 英
- tubulin
- 関
- チューブリン
[★]
- 英
- alpha-tubulin
- 関
- チューブリン、α-チューブリン、γチュブリン
[★]
- 英
- alpha-tubulin
- 関
- αチューブリン
[★]
- 英
- tubulin polymerization
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3