- 英
- forced expiratory volume in one second percent, one second forced expiratory volume percent of forced expiratory volume, one second forced expiratory volume rate, FEV1.0%
- 同
- 一秒率
- 関
- 一秒量 FEV1.0。フローボリューム曲線
概念
- 最大吸気位から、努力呼出の開始後1秒間に呼出される量の努力肺活量に対する百分比
定義
解釈
- 1秒率が70%未満の場合、閉塞性障害(気流制限)があるという
臨床関連
-一秒率
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/28 10:21:16」(JST)
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1秒率(いちびょうりつ)は呼吸機能検査の項目の一つで、息を努力して(力を込めて)吐き出したときに呼出される空気量(努力肺活量)のうち最初の一秒間に吐き出された量(1秒量)の割合である。この割合が低下していると気管支が狭窄して空気がスムーズに流れることができなくなっていることを意味し、気管支喘息患者や肺気腫等の閉塞性肺疾患患者で低下を示す。肺、胸郭、横隔膜の弾性、呼吸筋の強さを測定する。計算式は以下のようになる。
1秒率(%) = 1秒量 ÷ 努力肺活量 × 100
このとき、努力して吐き出すことにも生理的な意義がある。呼出努力で胸郭内圧が高まることで気管支が圧迫されて、閉塞がより明らかになるためである(努力性呼出では正常人でも安静時より呼出量が少なくなる)。逆に言えば、1秒率が減少するような疾患では深くゆっくりとした呼吸が呼吸機能の改善に役立つことを意味する。
略記表現としてFEV1.0%と表記され、forced expiratory volume 1.0(sec) %の略。正常値は70%以上である。喫煙者は慢性的な肺気腫を反映して正常値を下回っていることが多い。
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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生理学・生化学
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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骨格
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肋骨 | 胸骨
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)における呼吸練習のエビデンス
- 川俣 幹雄,大池 貴行,森下 志子
- 九州看護福祉大学紀要 = The Journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare 13(1), 31-43, 2013-03
- … 口すぼめ呼吸は、1秒率などの呼吸機能がより低下し、肺機能障害が高度なCOPD患者ほど効果が存在することが示唆されており、今後は呼吸練習の適応についてさらに検討することが課題である。 …
- NAID 120005348044
- 肺線維症と慢性閉塞性肺疾患の合併が肺癌手術成績に及ぼす影響
- 関根 康雄,坂入 祐一,鈴木 秀海,芳野 充,黄 英哲,吉野 一郎
- 肺癌 53(1), 7-11, 2013
- … 線維症の影響を調べることにある.方法.1990~2005年に千葉大学病院にて施行された肺癌手術症例のうちCOPD合併例380例を対象とした.慢性閉塞性肺疾患(COPD)および肺線維症(PF)の診断基準は,術前肺機能1秒率<70%,胸部CTで両側肺底区域の線維化とした.41例(10.8%)がPF/COPD群,339例(89.2%)がCOPD alone群であった.結果.術前肺機能検査では,%FVCおよび%FEV1.0はPF/COPD群で有意に低かった.術後合併症では, …
- NAID 130003366327
- 病気について知りたい! 臨床講座(48)慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 坂東 政司,杉山 幸比古
- Pharma tribune : なりたい薬剤師になる! 4(12), 13-22, 2012-12
- NAID 40019533272
- 佐々木 弥生,白崎 温久
- 新田塚医療福祉センター雑誌 8, 21-26, 2012-03-31
- … 喫煙群ではゲンスラー1秒率(FEV1.0%-G)は40歳代から、%1秒量(%FEV1.0)は50歳代から、%肺活量(%FVC)は60歳代から低下がみられ、Vドット50/Vドット25は40歳代から増加した。 …
- NAID 120004186862
Related Links
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- 生活習慣病用語辞典 1秒率(FEV1.0%)の用語解説 - 1秒間に肺活量のうちどのくらい を吐き出すことができるかを、パーセントで示した値。1秒率が減った場合は吐き出す力 が弱いということを示し、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支ぜんそくなどが疑われ ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の呼吸困難を自覚していたが、3か月前から徐々に増強した。喫煙は20本/日を35年間。10年前に禁煙した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。意識は清明。身長172cm、体重73kg。脈拍72/分、整。血圧136/76mmHg。呼吸数18/分。SpO2 95%(room air)。聴診で両側の背下部にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球461万、Hb 13.9g/dl、Ht 44%、白血球8,700(好中球58%、好酸球5%、単球6%、リンパ球31%)、血小板26万。血液生化学所見:総蛋白7.6g/dl、アルブミン4.1g/dl、尿素窒素14mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST 22IU/l、ALT 19IU/l、LD 247IU/l(基準130~235)。免疫学所見:CRP 1.0mg/dl、サーファクタントプロテインD(SP-D)240ng/ml(基準0~109)。胸部エックス線写真(別冊No.26A)と胸部高分解能CT(別冊No.26B)とを別に示す。
- この患者で低下しているのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D051]←[国試_107]→[107D053]
[★]
- 61歳の男性。事務職。6か月前から労作時呼吸困難を自覚し、徐々に悪化したので来院した。2年前から乾性咳嗽に気付いていたが放置していた。胸部にfine crackles(捻髪音)を聴取する。白血球5,600。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。この疾患で低下しないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096A014]←[国試_096]→[096A016]
[★]
- 72歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。20本/日、40年間の喫煙歴がある。身体所見では、両側肺野で呼吸音の減弱を認めるが、ラ音は聴取しない。胸部エックス写真と胸部単純CTとを以下に示す。低下が予想されるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G013]←[国試_099]→[099G015]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107B012]←[国試_107]→[107B014]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G101]←[国試_100]→[100G103]
[★]
- 胸部単純CT(別冊No. 1)を別に示す。
- この患者の肺機能検査所見として考えられるのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A015]←[国試_106]→[106A017]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104B061]←[国試_104]→[104C001]
[★]
- 英
- obstructive ventilatory impairment
- 同
- 閉塞性障害
概念
鑑別
[★]
- 英
- rate
- 関
- 比
- 集団における現象発生の頻度を表す指標。全体に対する部分の割合を示す。
- 値は0~1