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リンク元 | 「酸塩基平衡異常」 |
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pH | PaCO2 | HCO3- | Cl- | K+ | 原因 | 症状 | |
呼吸性アシドーシス | ↓ | ↑ | ↑(腎代償) | ↓ | ↑→ | 呼吸不全(上気道閉塞、気管支喘息重症発作、慢性閉塞性肺疾患、肺結核後遺症(胸郭形成術後)、神経筋疾患) | 表存性呼吸、脱力感、意識障害・昏睡 |
呼吸性アルカローシス | ↑ | ↓ | ↓(腎代償) | → | ↓ | 過換気(過換気症候群、間質性肺炎、肺血栓塞栓症) | 表存性呼吸、チアノーゼ、脱力感、意識障害・昏睡 |
代謝性アシドーシス | ↓ | ↑(呼吸代償) | ↓ | ↑→ | ↑→ | 消化管からのHCO3-喪失(下痢)・腎からのHCO3-喪失(低アルドステロン症) 有機酸の蓄積(乳酸アシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全) |
周期性深呼吸、脱力感、意識障害・昏睡 |
代謝性アルカローシス | ↑ | ↓(呼吸代償) | ↑ | ↓ | ↓ | 消化管からのH+の喪失(嘔吐、下痢?) 腎からのH+喪失(原発性アルドステロン症、低カリウム血症、利尿剤の使用) |
過深呼吸、筋緊張・反射亢進、痙攣 |
・呼吸性アシドーシス CO2の排出が妨げられるとpCO2が上昇する(H+の増加)。血液内の緩衝系により平衡は緩衝線上を左上に移動する。pHの低下を代償するために腎臓からH+の排泄およびHCO3-の再吸収によりpHの低下を緩衝する。 ・呼吸性アルカローシス CO2が過剰に排出されるとpCO2が低下する(H+の減少)。血液内の緩衝系により平衡は緩衝線上を右下に移動する。pHの上昇を代償するために腎臓からH+の排泄抑制およびHCO3-の再吸収抑制によりpHの上昇を緩衝する。 | |
・代謝性アシドーシス 非揮発性の酸の増加はHCO3-を消費することで緩衝されるので、pCO2一定の仮定の下で平衡点は右下に移動する。pHの低下を代償するために末梢・中枢化学受容器を刺激し、換気によりCO2の排出が促進されpHの低下を緩衝する。 ・代謝性アルカローシス 非揮発性の酸の減少はHCO3-の増加により緩衝されるので、pCO2一定の仮定の下で平衡点は左上に移動する。pHの上昇を代償するため換気が抑制され、これによりCO2の排出が抑制されpHの上昇を緩衝する。 | |
図:SP.660 Fig.10-50 |
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