コリン作用薬
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/18 15:25:30」(JST)
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コリン作動薬(こりんさどうやく、英: cholinergic agent)は、コリン作動性線維に作用し、副交感神経を刺激する薬物である。コリン作動薬には、ムスカリン作用とニコチン作用があるが、副交感神経作用薬としての働きは前者に相当する。代表的な薬物としては、受容体に直接作用するアセチルコリン、カルバコール、ムスカリンや、コリンエステラーゼを阻害するフィゾスチグミン、ネオスチグミンがある。逆にコリン作動性線維を抑制する薬物は、抗コリン薬という。
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Japanese Journal
- 女性排尿障害患者に対するウラピジル単独およびコリン作動薬との併用療法の有用性
- 明期ラット海馬スライスにおいてカルバコール誘導β振動は出にくくなる(一般,ニューロコンピューティングの実装とシステム化,一般)
- 中司 弘樹,夏目 季代久
- 電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング 110(246), 1-4, 2010-10-16
- … アセチルコリン作動薬であるカルバコールは海馬スライスにてβ振動を断続的に誘導する。 …
- NAID 110008106473
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- コリン作動薬共通の副作用 ・眼:毛様体や結膜の充血、視力低下、前房混濁、眼痛など --- 緑内障には禁忌 ・循環器:不整脈など ・消化器:悪心・嘔吐、下痢など ・その他:喘息発作、低血圧、尿閉、流涎、発汗など ...
- アンベノニウム、エドロホニウムは 間接型コリン作動薬(可逆的ChE阻害剤)です。アセチルコリンを代謝するコリンエステラーゼ(ChE)を阻害することで 間接的にアセチルコリンの量を増やす薬です。可逆的とは、時間が経つとChE ...
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- 次の文を読み、69~71の問いに答えよ。
- 中年の女性。意識障害のため救急車で搬入された。
- 現病歴:ホテルの部屋で倒れているのを従業員が発見し、呼びかけに反応が乏しいため救急車を要請した。救急隊到着時にはけいれんしていたが、搬送開始直後に治まった。
- 既往歴:不明生活歴:不明
- 家族歴:不明
- 現症:意識レベルはJCSⅡ-20。身長 160cm、体重 50kg。体温 38.6℃。心拍数 106/分、整。血圧94/50mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 100%(マスク5L/分酸素投与下)。皮膚はやや乾燥。瞳孔径は両側 6.5mmで、対光反射は両側やや緩慢。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥している。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音は減弱している。四肢に麻痺はなく、腱反射は正常。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 450万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球 11,200、血小板 16万、PT-INR 1.2(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 3.9g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.2mg/dL、AST 46U/L、ALT 32U/L、CK 1,500U/L(基準 30~140)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 98mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 102mEq/L。動脈血ガス分析(マスク5L/分酸素投与下):pH 7.35、PaCO2 28Torr、PaO2 100Torr、HCO3- 15mEq/L。心電図は洞調律で不整はないが、QRS幅が広がりQT間隔の延長を認める。ST-T変化を認めない。胸部エックス線写真で心胸郭比と肺野とに異常を認めない。頭部CTに異常を認めない。
- ホテルの部屋のごみ箱に錠剤の空包が多数捨ててあったとの情報が得られた。
- 最も可能性が高い薬物はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112F068]←[国試_112]→[112F070]
[★]
- 英
- muscarinic agonist、muscarinic
- 関
- ムスカリニック、ムスカリン、ムスカリン性、ムスカリン様、ムスカリン作動薬、コリン作用薬、ムスカリン性薬物、コリン作動薬、ムスカリン受容体刺激薬、ムスカリンアゴニスト
[★]
- 英
- cholinergic drugs
- 同
- コリン作動薬
- 関
- 副交感神経作動薬
[show details]
[★]
- 関
- cholinergic、cholinergic agent、cholinergic drug、cholinomimetic
[★]
- 英
- muscarinic agent
- 関
- ムスカリン作用薬、コリン作用薬、コリン作動薬
[★]
- 英
- cholinergic agonist
- 関
- コリン作用薬、コリン作動薬
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- choline
- 化
- 塩化コリン
- 関
- アセチルコリン
- choline + acetylCoA → acetylcholine + CoA
[★]
- 英
-
- 関
- オペレーティング、機能、行為、作用、手術、操作、措置、オペ、運用、操縦、施行
[★]
- 英
- drug, agent
- 同
- 薬物
- 関
- 作用薬、剤、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品