リバーロキサバン
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Japanese Journal
- 新薬くろ~ずあっぷ(139)イグザレルト錠10mg,15mg(リバーロキサバン)
- 加藤 隆児,井尻 好雄,林 哲也
- 調剤と情報 = Rx info 18(11), 1707-1713,1724, 2012-10-00
- NAID 40019452274
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
イグザレルト錠10mg
組成
成分・含量
添加物
- 結晶セルロース,クロスカルメロースナトリウム,ヒプロメロース,乳糖水和物,ステアリン酸マグネシウム,ラウリル硫酸ナトリウム,三二酸化鉄,マクロゴール4000,酸化チタン
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 出血している患者(頭蓋内出血,消化管出血等の臨床的に重大な出血)[出血を助長するおそれがある.]
- 凝固障害を伴う肝疾患の患者[出血の危険性が増大するおそれがある.]
- 中等度以上の肝障害(Child-Pugh分類B又はCに相当)のある患者[出血の危険性が増大するおそれがある.]
- 腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/min未満)の患者[使用経験がない.]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
- HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル,アタザナビル,インジナビル等)を投与中の患者[「相互作用」,「薬物動態」の項参照]
- アゾール系抗真菌剤(フルコナゾールを除く.イトラコナゾール,ボリコナゾール,ケトコナゾール等)の経口又は注射剤を投与中の患者[「相互作用」,「薬物動態」の項参照]
- 急性細菌性心内膜炎の患者[血栓はく離に伴う血栓塞栓様症状を呈するおそれがある.]
効能または効果
- 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- 通常,成人にはリバーロキサバンとして15mgを1日1回食後に経口投与する.なお,腎障害のある患者に対しては,腎機能の程度に応じて10mg1日1回に減量する.
- クレアチニンクリアランス30〜49mL/minの患者には,10mgを1日1回投与する.[「慎重投与」及び「臨床成績」の項参照]
- クレアチニンクリアランス15〜29mL/minの患者では,本剤の血中濃度が上昇することが示唆されており,これらの患者における有効性及び安全性は確立していないので,本剤投与の適否を慎重に検討した上で,投与する場合は,10mgを1日1回投与する.[「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照]
慎重投与
- 出血リスクが高い患者
止血障害,凝固障害,先天性又は後天性の出血性疾患,コントロールできない重症の高血圧症,活動性の潰瘍性消化管障害,血管性網膜症,もしくは頭蓋内出血発症後日の浅い患者,脊髄内又は脳内に血管異常のある患者,脊髄や眼の手術後日の浅い患者,気管支拡張症又は肺出血の既往のある患者[出血の危険性が増大する.]
- 腎障害のある患者(クレアチニンクリアランス15〜49mL/min)[「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 低体重の患者[低体重の患者では出血の危険性が増大することがある.]
重大な副作用
出血注1)
- 頭蓋内出血(0.13%),脳出血(0.10%),出血性卒中(0.10%),関節内出血(0.21%),眼出血(0.27%),網膜出血(0.12%),直腸出血(1.15%),胃腸出血(1.05%),上部消化管出血(0.55%),メレナ(0.68%),下部消化管出血(0.23%),出血性胃潰瘍(0.19%),コンパートメント症候群を伴う筋肉内出血(0.01%)等の重篤な出血があらわれることがあり,死亡に至る例が報告されている.本剤投与中は観察を十分に行い,重篤な出血等の異常が認められた場合は投与を中止し,適切な処置を行うこと.
なお,出血に伴う合併症として,ショック,腎不全,呼吸困難,浮腫,頭痛,浮動性めまい,蒼白,脱力感があらわれることがある.また,一部の例では貧血の結果として胸痛又は狭心症様の心虚血症状があらわれている.
肝機能障害・黄疸注1)
- ALT(GPT)上昇,AST(GOT)上昇を伴う肝機能障害(0.1〜1%未満),黄疸(頻度不明)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合は投与を中止し,適切な処置を行うこと.
薬効薬理
作用機序7)
- 本剤は,選択的かつ直接的第Xa因子阻害剤であり,経口投与で効果を示す.内因系及び外因系血液凝固カスケード中の第Xa因子を本剤が阻害することで,トロンビン産生及び血栓形成が抑制される.本剤はトロンビンを阻害せず,また血小板に対する直接作用を有さない.
抗血栓効果7〜9)
- 本剤は,マウス,ラット又はウサギの静脈及び動脈血栓症モデルにおいて,用量依存的に血栓形成を抑制した.また,ウサギ静脈血栓症モデルにおいて,血栓形成後の血栓の増大を抑制した.
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- リバーロキサバン(Rivaroxaban)JAN
(rivaroxaban)INN
化学名
- 5-Chloro-N-({(5S)-2-oxo-3-[4-(3-oxomorpholin-4-yl)phenyl]-1,3-oxazolidin-5-yl}methyl)thiophene-2-carboxamide
分子式
分子量
性状
- 本品は白色〜微黄色の粉末である.本品は,N,N-ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシド又はN-メチルピロリドンにやや溶けやすく,アセトニトリルに溶けにくく,エタノール(99.5)に極めて溶けにくく,水にほとんど溶けない.
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- anticoagulant agent、anticoagulant drug、anticoagulant
- 関
- 抗凝血、抗凝血剤、抗凝血性、抗凝血薬、抗凝固、抗凝固剤、抗血液凝固薬。血液凝固阻止薬
ガイドライン
- 循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_hori_h.pdf
臨床検査の抗凝固薬
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- 英
- rivaroxaban, riva
- 商
- イグザレルト
- 関
- 血液凝固阻止剤
適応疾患
- 1. 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- 2. 深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症の治療及び再発抑制
用法
1
- 成人にはリバーロキサバンとして15mgを1日1回食後に経口投与する。
- 腎障害のある患者に対しては、腎機能の程度に応じて10mg1日1回に減量する。
- クレアチニンクリアランス30~49mL/minの患者には、10mgを1日1回投与する。
- クレアチニンクリアランス15~29mL/minの患者には、本剤投与の適否を慎重に検討した上で、投与する場合は、10mgを1日1回投与する。
2
- 成人には深部静脈血栓症又は肺血栓塞栓症発症後の初期3週間はリバーロキサバンとして15mgを1日2回食後に経口投与し、その後は15mgを1日1回食後に経口投与する。