パルナパリン
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミニヘパ透析用100単位/mLシリンジ20mL[キット製剤]
組成
- ミニヘパ透析用100単位/mLシリンジ20mLは1シリンジ(20mL)中健康なブタ腸粘膜由来のヘパリンを化学的に分解し,分離・精製して得たパルナパリンナトリウム2,000低分子量ヘパリン単位(抗第Xa因子活性)を含む無色澄明の水性注射液である。
添加物として塩化ナトリウム,pH調節剤を含有する。
禁忌
- パルナパリンナトリウムに対し過敏症状又は過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[使用上の注意「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項の1.参照]
効能または効果
- 血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析・血液透析ろ過・血液ろ過)
本剤を直接投与する。
出血性病変又は出血傾向を有しない患者の場合
- 通常,成人には体外循環開始時,パルナパリンナトリウムとして治療1時間あたり7〜13単位/kgを体外循環路内血液に単回投与する。なお,体外循環路内の血液凝固状況に応じ適宜増減する。
- 通常,成人には体外循環開始時,パルナパリンナトリウムとして15〜20単位/kgを体外循環路内血液に単回投与し,体外循環開始後は毎時6〜8単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。なお,体外循環路内の血液凝固状況に応じ適宜増減する。
出血性病変又は出血傾向を有する患者の場合
- 通常,成人には体外循環開始時,パルナパリンナトリウムとして10〜15単位/kgを体外循環路内血液に単回投与し,体外循環開始後は毎時6〜9単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。
重大な副作用
血小板減少
- 本剤投与後にヘパリン起因性血小板減少症(HIT)等の著明な血小板減少があらわれることがある。また,類薬でHITに伴う血栓症の発現が報告されている。本剤投与後は血小板数を測定し,血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
ショック,アナフィラキシー様症状
- ショック,アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,意識低下,呼吸困難,チアノーゼ,蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
血液凝固阻止作用1,2)
- ヘパリンを化学的に分解して得られた本剤は平均分子量値から低分子量ヘパリンとして分類され,ヘパリンナトリウムと同様に,血液中アンチトロンビンIII(ATIII)を活性化させることにより血液凝固阻止作用を発現する。
作用機序3〜5)
- 低分子量ヘパリンがATIIIに結合することにより,ATIIIと活性型血液凝固第X因子(Xa),トロンビン(IIa)との結合が促進され,Xa,IIaの活性を阻害することにより間接的に血液凝固阻止作用が発現する。このとき,低分子量ヘパリンはヘパリンナトリウムに比してXaをより選択的に阻害するために,出血作用が低減されると考えられている。さらに,こうした凝固因子への阻害活性の差異のほかに,ウサギを用いた実験で血管透過性亢進作用及び微小血管系の出血増強作用の低減などの薬理特性も報告されている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- パルナパリンナトリウム(Parnaparin Sodium)
分子量
本質
- 健康なブタ腸粘膜由来のヘパリンを化学的に分解して得られた解重合ヘパリンのナトリウム塩である。
硫酸エステル化度
性状
- 白色〜微黄色の粉末で,においはない。水に極めて溶けやすく,エタノール(95)にほとんど溶けない。吸湿性である。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- parnaparin
- 化
- パルナパリンナトリウム parnaparin sodium
- 商
- ミニヘパ、ローヘパ