ダルテパリン
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Japanese Journal
- SF-054-1 FGF-2含有フラグミン・プロタミンマイクロパーティクルによる徐放効果を用いた血管新生療法(再生・手術材料-3,サージカルフォーラム,第110回日本外科学会定期学術集会)
- 堀尾 卓矢,石原 雅之,藤田 真敬,中村 伸吾,野上 弥志郎,志水 正史,長谷 和生,前原 正明
- 日本外科学会雑誌 111(臨時増刊号_2), 250, 2010-03-05
- NAID 110007715649
- FGF-2含有フラグミンプロタミンマイクロキャリア(F/PMPs)による虚血改善効果の検討
- 急性心筋梗塞 (新版 処方計画法) -- (循環器疾患)
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- 薬価基準収載医薬品コード フラグミン静注5000単位/5mL 3334403A2160 レセプト電算コード フラグミン静注5000単位/5mL 620812701 YJコード フラグミン静注5000単位/5mL 3334403A2160 JANコード フラグミン静注5000単位/5mL 10バイアル
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
フラグミン静注5000単位/5mL
組成
1バイアル中:
容量
有効成分
- ダルテパリンナトリウム
5,000低分子ヘパリン国際単位(抗第Xa因子活性)
添加物
- 等張化剤
pH調節剤
- 有効成分のダルテパリンナトリウムはブタの腸に由来する。
禁忌
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
効能または効果
- 血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)
- 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)
出血性病変又は出血傾向を有しない患者の場合
- 通常、成人には体外循環開始時、ダルテパリンナトリウムとして15〜20国際単位/kgを回路内に単回投与し、体外循環開始後は毎時7.5〜10国際単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。
出血性病変又は出血傾向を有する患者の場合
- 通常、成人には体外循環開始時、ダルテパリンナトリウムとして10〜15国際単位/kgを回路内に単回投与し、体外循環開始後は毎時7.5国際単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。
汎発性血管内血液凝固症(DIC)
- 通常、成人にはダルテパリンナトリウムとして1日量75国際単位/kgを24時間かけて静脈内に持続投与する。
なお、症状に応じ適宜増減する。
重大な副作用
ショック・アナフィラキシー様症状(頻度不明注))
- ショックが起こることがある。呼吸困難、浮腫等のアナフィラキシー様症状を伴うことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
出血(0.85%)
- 頭蓋内出血(0.08%)、消化管出血(0.27%)、後腹膜出血(頻度不明注))等の重篤な出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、出血又は出血の悪化等異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。血液凝固能が著しく低下し、抗凝血作用を急速に中和する場合は、硫酸プロタミンを投与すること。
血小板減少(0.01%)
- 血小板減少があらわれることがあるので血小板数を測定し、著明な減少が認められた場合には投与を中止すること。
血栓症(頻度不明注))
- 著明な血小板減少とそれに伴う血栓症の発現が報告されている。ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の場合は、著明な血小板減少と脳梗塞、肺塞栓症、深部静脈血栓症等の血栓症やシャント閉塞、回路内閉塞を伴う。本剤投与後は血小板数を測定し、著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
血液凝固阻止作用13〜20)
- ダルテパリンナトリウムは、ヒト血漿において血漿カルシウム再加時間、第Xa因子凝固時間などを用量依存的に延長する(in vitro)。
実験的透析モデルにおける抗凝固作用13〜20)
- ダルテパリンナトリウムは、イヌでの実験的透析モデルにおいて透析回路内残血を用量依存的に抑制する。
抗血栓作用13〜20)
- ダルテパリンナトリウムは、ウサギでの大腿動静脈シャントモデル及び静脈血栓モデルにおいて血栓重量を用量依存的に抑制する。
実験的DICモデルに対する作用13〜20)
- ダルテパリンナトリウムは、エンドトキシン、組織トロンボプラスチン及びトロンビン誘発DICモデルにおいて、各種血液凝固・線溶機能検査値を改善し、腎糸球体及び肺のフィブリン血栓形成を抑制する(ウサギ、ラット)。
エンドトキシン・ショックモデルに対する作用13〜20)
- ダルテパリンナトリウムは、イヌでのエンドトキシン・ショックモデルにおいて発赤及び糜爛形成を抑制する。
作用機序13〜20)
- ダルテパリンナトリウムの抗凝固作用は、アンチトロンビンIIIとの相互作用が主な作用と考えられる。いわゆるヘパリンの各種凝固因子に対する阻害作用は、その分子量約5,000を境に大きく異なることが確かめられている。すなわち、ヘパリンがアンチトロンビンIIIを介して抗第Xa因子作用を発揮するためには分子量が5,000あれば十分であるが、一方ヘパリンがアンチトロンビンIIIを介して抗第IIa(トロンビン)因子作用を発揮するためには分子量は少なくとも5,000以上を必要とする。本品は平均分子量が約5,000であるため、抗凝固作用の要であると考えられる抗第Xa因子活性は従来のヘパリン(平均分子量12,000〜15,000)と同等であるが、出血との相関性が示唆される活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)延長作用(抗トロンビン作用と高い相関性を示す)は弱い。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium)
分子量
- 平均相対分子量約5,000(90%が分子量2,000〜9,000の範囲に分布)
性状
- 白色〜帯灰褐色の粉末又は塊で、においはなく、吸湿性である。
水に溶けやすく、エタノール(99.5)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本質
- ブタの小腸粘膜由来のヘパリンを亜硝酸分解して得た解重合ヘパリンのナトリウム塩;平均相対分子量は約5,000で、90%が分子量2,000〜9,000の範囲に分布し、硫酸エステル化の度合は二糖当たり2〜2.5である。
★リンクテーブル★
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商品
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- 英
- dalteparin
- 化
- ダルテパリンナトリウム dalteparin sodium
- 商
- ダルテパリンNa、フラグミン、フレスバル、ヘパグミン、リザルミン
- 関
- 血液凝固阻止剤