- 英
- pericardial effusion, PE
- 同
- 心膜液
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/02/21 00:10:42」(JST)
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イヌの心臓超音波画像、過剰な心嚢液 (PE) を認める。LV - 左心室、 RV - 右心室、LA - 左心房
心嚢水 (しんのうすい)とは、心臓のまわりをとりかこむ袋である心嚢と心臓の間に貯留する液体。心嚢液とも呼ばれる。ヒトの場合10 - 50mL程度の心嚢水は生理的に存在するが、後述の要因により心嚢水が心嚢内に異常に貯留した状態は心嚢液貯留(心嚢水貯留、英: Pericardial effusion)と呼ばれ、心タンポナーデの原因となるなど臨床上問題となる。
心嚢液貯留の原因となる疾患や病態
- 感染性疾患(ウイルスなど)
- うっ血性心不全
- 腎不全
- 癌性心膜炎
「心タンポナーデ」も参照
外部リンク
- 心膜液・心嚢水・心嚢液の表現の使い分けについて(大阪府臨床検査技師会)
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UpToDate Contents
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- 1. 心嚢液貯留の診断および治療diagnosis and treatment of pericardial effusion [show details]
…treatment of pericardial effusion will be presented here. The full spectrum of causes of pericardial disease, management of specific causes of pericardial disease, and the details of pericardial fluid drainage …
- 2. 心膜疾患の病因etiology of pericardial disease [show details]
…different causes with inflammation of the pericardial layers and possible increased production of pericardial fluid. Chronic inflammation with fibrosis and calcification can lead to a rigid, usually thickened …
- 3. 妊娠中の心膜液貯留および急性心膜炎のマネージメントmanagement of pericardial effusion and acute pericarditis during pregnancy [show details]
… After 20 weeks of gestation, a small amount of pericardial fluid (<3 mm) can be detected in the normal fetus . Larger fetal pericardial effusions should raise suspicion of disease conditions, such …
- 4. 心タンポナーデcardiac tamponade [show details]
…appropriate diagnostic tests to consider for the pericardial fluid vary according to the suspected etiology of the effusion. A more detailed discussion of pericardial fluid analysis is presented separately. Following …
- 5. 悪性腫瘍関連心膜疾患pericardial disease associated with malignancy [show details]
…implies the need for urgent pericardial drainage. If a pericardial effusion is demonstrated without evidence of cardiac tamponade, pericardial fluid sampling or a pericardial biopsy may still be needed, …
Japanese Journal
- 心嚢液ドレナージを再現した拍動心嚢穿刺トレーニング装置の開発
- 芹野 真郷,川北 幸平,小関 義彦,山内 康司,八尾 武憲,荒船 龍彦
- 生体医工学 Annual58(Abstract), 370-370, 2020
- … <p>心嚢穿刺術は心タンポナーデを生じた心臓に対して体外より心嚢空間に穿刺し,心嚢液を採取排液して心臓への圧迫を解除する手技である.しかし,穿刺時に心膜と心臓は目視できず,加えて心臓は拍動を残しているため,心筋まで過剰穿刺せずに針の挿入を適格に制御して穿刺する必要のある非常に難易度の高い手技である.我々は既報にて心嚢穿刺トレーニング用の拍動流型心臓模擬装置の開発を行ったが, …
- NAID 130007885036
- 新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)を合併した一過性骨髄異常増殖症候群(TAM)の4例
- 小金澤 征也,鈴木 学,城所 励太,金澤 健,村川 哲郎,櫻井 基一郎,山本 将平,水野 克己
- 日本周産期・新生児医学会雑誌 56(1), 174-181, 2020
- … ン療法が予後改善につながる.新生児遷延性肺高血圧症を合併している重症TAMに対する治療は定まってない.新生児遷延性肺高血圧症を合併したTAM4例を報告する.症例1は在胎40週0日,出生体重2,635gの女児.心嚢液に対しステロイドの投与を行い日齢34に退院.症例2は在胎32週1日,出生体重2,309gの女児.少量シタラビン療法を行ったが日齢45に死亡.症例3は在胎36週1日,出生体重2,743gの男児.交換輸血,ステロイドパル …
- NAID 130007841934
- 手術開始直後に突然の出血性ショックを来し左室損傷が判明した胸部刺創の1例
- 増田 信也,板垣 皓大,神田 桂輔,畠山 正治,長沼 政亮,鈴木 伸章,永谷 公一
- 日本心臓血管外科学会雑誌 49(2), 72-76, 2020
- … 刺さって倒れている患者が発見され救急搬送された.エコーで左血胸と診断され,胸腔ドレナージを行った.CT検査を行ったところ,包丁が左肺を貫通し左下肺静脈に包丁先端が位置している所見であった.心嚢液はなく,人工心肺準備下に左開胸での肺切除と左下肺静脈の損傷があれば修復する方針で,仰臥位として,手術を開始した.大腿動静脈を剥離していたところ,急激な血圧低下をきたした.ただちに人工心 …
- NAID 130007828481
Related Links
- 心嚢液貯留は、あまりにも多くの流体が心を囲む心膜腔に蓄積状態であります. 心は、心膜の膜と呼ばれる二重層膜に囲まれて. これは、心嚢液を含む心臓の周りに心嚢を作成します. 心拍摩擦を低減するための潤滑剤として、この流体が作用.
- 本日は『心嚢水』が貯留する疾患についてのお話です 心エコーで『心囊水が貯留しています』なんてレポートが返ってきたりすることありますよね。 こういう時は『そもそも生理的なものなのか、異常なのか、検査を進めていくべきなのか、放っておいていいのか』迷ってしまいますね。
- アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました 心エコーでの心嚢液をみたら ・健常者でも20ml程度の心嚢液は存在する。 ・心エコー検査時、重力に従って心嚢液は後面に貯まるが、心嚢液が中等度(300ml以上)になると前面 ...
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★リンクテーブル★
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- 34歳の男性。大動脈解離の定期受診のため来院した。2年前に胸部下行大動脈解離を指摘され、以後、自宅近くの診療所で降圧薬の投与を受けている。自覚症状は特にない。父親は30歳台で大動脈疾患で死亡した。喫煙歴と飲酒歴はない。身長 179cm、体重 50kg。体温 36.7℃。脈拍 72/分、整。血圧 104/36mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。胸骨左縁第3肋間を最強点とするⅣ/Ⅵの拡張期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢が長く、クモ状指趾を認める。四肢末梢の動脈拍動に差を認めない。水晶体偏位を認める。胸部造影CT(別冊No. 26A~D)と心エコー図(別冊No. 26E)とを別に示す。
- この患者について正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I077]←[国試_111]→[111I079]
[★]
- 56歳の男性。原発性肺癌(腺癌)のために抗癌化学療法を受けている。原発巣の大きさは不変であったが、徐々に心拡大をみるようになった。超音波検査で多量の心嚢液が認められた。患者は徐々に前胸部苦悶感を訴えるようになった。
- この病態でみられるのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D027]←[国試_104]→[104D029]
[★]
- 英
- acute pericarditis
- 関
- 心膜、心膜炎、胸骨下痛
病因
- YN.C-139
症状
合併症
身体検査
検査
- 超音波エコー検査:心嚢液の貯留がある場合、心筋の外側に低エコー領域を認める。
- 心電図:
治療
- 病因に応じた治療を行う
- ウイルス性:安静、全身管理、疼痛管理(NSAID、副腎皮質ステロイド)
- 細菌性:抗菌薬
- 結核性:抗結核薬
- 膠原病性:副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬
- 悪性腫瘍:抗悪性腫瘍薬
- 尿毒症性:人工透析の条件変更
参考
uptodate
- 1. [charged] 心膜疾患の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 心膜炎および心嚢液貯留における心電図 - uptodate [2]
- 3. [charged] 心膜の心エコー評価 - uptodate [3]
- 4. [charged] 急性心膜炎の臨床症状および診断的評価 - uptodate [4]
- 5. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [5]
- 6. [charged] 急性心膜炎の治療 - uptodate [6]
- 7. [charged] 再発性心膜炎 - uptodate [7]
国試
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[★]
- 英
- pericardial effusion
- 関
- 心膜液貯留、心嚢血腫、乳糜心膜症
原因
- 大動脈解離(Stanford A型)、急性心膜炎、結核性心膜炎
- 川崎病
- 全身性エリテマトーデス
- 急性膵炎
- 心外膜への腫瘍浸潤
- 薬剤性:添付文書上(モンテプラーゼ、テムシロリムス、ニロチニブ、クロザピン、エベロリムス、亜急性細菌性心内膜炎や急性心膜炎罹患者に対するアルテプラーゼ、ベンダムスチン、タミバロテン、テモゾロミド、シタラビン、シクロホスファミド、カベルゴリン、エベロリムス、トラスツズマブ、ニロチニブ、トレチノイン、ベンダムスチン、三酸化ヒ素、ホリトロピン アルファ、ボリコナゾール、ボルテゾミブ、トレチノイン)、ダサチニブ
[★]
- 英
- pericardium、cardiac sac、pericardial
- 関
- 心外膜、心臓周囲、心膜、壁側心膜、臓側心膜