トラネキサム酸
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Japanese Journal
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- リカバリンカプセル250mg 販売名コード 3327002M1290 承認・許可番号 承認番号 21900AMX01343000 商標名 Rikavarin Capsules 250mg 薬価基準収載年月 2007年12月 販売開始年月 2007年12月 貯法・使用期限等 貯法 室温保存 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
リカバリン注250mg
組成
成分・含量
禁忌
- トロンビンを投与中の患者(「使用上の注意 相互作用」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
○全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
- 白血病、再生不良性貧血、紫斑病など及び手術中・術後の異常出血
○局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
- 肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血
○下記疾患における紅斑・腫脹・そう痒などの症状
○下記疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹などの症状
○口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター
- トラネキサム酸として、通常成人1日250〜500mgを1〜2回に分けて静脈内又は筋肉内注射する。
術中・術後などには必要に応じ1回500〜1,000mgを静脈内注射するか、又は500〜2,500mgを点滴静注する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)及び血栓症があらわれるおそれのある患者[血栓を安定化するおそれがある。]
- 消費性凝固障害のある患者(ヘパリン等と併用すること)[血栓を安定化するおそれがある。]
- 術後の臥床状態にある患者及び圧迫止血の処置を受けている患者[静脈血栓を生じやすい状態であり、本剤投与により血栓を安定化するおそれがある。離床、圧迫解除に伴い肺塞栓症を発症した例が報告されている。]
- 腎不全のある患者[血中濃度が上昇することがある。]
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- *プラスミンによる種々の出血症状やアレルギー等の発生の進展や治癒と関連するが、トラネキサム酸はこのプラスミンの働きを阻止し、抗出血・抗アレルギー・抗炎症反応効果を示す。すなわち、トラネキサム酸はプラスミンやプラスミノーゲンのリジン結合部位と強く結合し、プラスミンやプラスミノーゲンとフィブリンとの結合を阻止する。このため、プラスミンによるフィブリン分解は強く抑制され、更に、α2-マクログロブリンなど血漿中アンチプラスミンの存在下では抗線溶作用は一段と強化される。また、異常に亢進したプラスミンは血小板の凝集阻止、凝固因子の分解等を起こすが、軽度の亢進でもフィブリン分解がまず特異的に起こる。したがって一般の出血の場合、トラネキサム酸はこのフィブリン分解を阻害することによって止血作用を示すと考えられる2)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- trans-4-aminomethylcyclohexanecarboxylic acid
分子式
分子量
性状
- 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- tranexamic acid
- ラ
- acidum tranexamicum
- 同
- trans-4-aminomethylcyclohexane-1-carboxylic acid, t-AMCHA, 4-(aminomethyl)cyclohexane-carboxylic acid, EACA
- 商
- ケイサミン、トランサボン、トランサミン、バナリントップ、プレタスミン、ヘキサトロン、ヘムロン、ラノビス、リカバリン
- Cyklokapron
構造
作用機序
- フィブリンのリシン残基に似ているため、プラスミンがフィブリンではなくε-アミノカプロン酸に結合する。このためフィブリンの分解が抑制され、結果として線溶系が抑制される。
禁忌
- 原則禁忌:線溶亢進型DICに対するトラネキサム酸の投与。
- 絶対禁忌:急性前骨髄性白血病に対して全トランスレチノイン酸で治療中の患者に対するトラネキサム酸の投与。
[★]
- 英
- hemostatic drug、hemostatic、hemostat、haemostat
- 関
- 止血性、止血薬
商品
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- valine, Val, V
- 関
- [[]]
CH3
|
-CH
|
CH3
[★]
- 英
- (動物)hippopotamus、(植物)kava
- 関
- カバカバ