トラネキサム酸
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- 1972 東京都目黒区に伊藤ハム(株)中央研究所設置 1987 米国シリコンバレーに「アメリカンペプタイド社」を設立 1990 茨城県守谷市に伊藤ハム(株)中央研究所竣工 1991 ヘム鉄素材「ヘムロン」発売 1992 原薬「トロンビン」製造業許可 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
- ヘムロン注250mg/5mLは、1管5mL中に日本薬局方トラネキサム酸250mgを含有する。
- 添加物として等張化剤を含有する。
禁忌
- トロンビンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、及び手術中・術後の異常出血)
- 局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)
- 下記疾患における紅斑・腫脹・そう痒などの症状
湿疹及びその類症、蕁麻疹、薬疹・中毒疹
- 下記疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹などの症状
扁桃炎、咽喉頭炎
- 口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター
- トラネキサム酸として通常成人1日250〜500mgを1〜2回に分けて静脈内又は筋肉内注射する。術中・術後等には必要に応じ1回500〜1000mgを静脈内注射するか、又は500〜2500mgを点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 血栓のある患者(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)及び血栓症があらわれるおそれのある患者[血栓を安定化するおそれがある。]
- 消費性凝固障害のある患者(ヘパリン等と併用すること)[血栓を安定化するおそれがある。]
- 術後の臥床状態にある患者及び圧迫止血の処置を受けている患者[静脈血栓を生じやすい状態であり、本剤投与により血栓を安定化するおそれがある。離床、圧迫解除に伴い肺塞栓症を発症した例が報告されている。]
- 腎不全のある患者[血中濃度が上昇することがある。]
重大な副作用
- ショック(頻度不明):ショックを起こすことがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- trans-4-(Aminomethyl)cyclohexanecarboxylic acid
分子式
分子量
性 状
- 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- tranexamic acid
- ラ
- acidum tranexamicum
- 同
- trans-4-aminomethylcyclohexane-1-carboxylic acid, t-AMCHA, 4-(aminomethyl)cyclohexane-carboxylic acid, EACA
- 商
- ケイサミン、トランサボン、トランサミン、バナリントップ、プレタスミン、ヘキサトロン、ヘムロン、ラノビス、リカバリン
- Cyklokapron
構造
作用機序
- フィブリンのリシン残基に似ているため、プラスミンがフィブリンではなくε-アミノカプロン酸に結合する。このためフィブリンの分解が抑制され、結果として線溶系が抑制される。
禁忌
- 原則禁忌:線溶亢進型DICに対するトラネキサム酸の投与。
- 絶対禁忌:急性前骨髄性白血病に対して全トランスレチノイン酸で治療中の患者に対するトラネキサム酸の投与。
[★]
- 英
- hemostatic drug、hemostatic、hemostat、haemostat
- 関
- 止血性、止血薬
商品
[★]
- 英
- heme
- 同
- プロトヘム protoheme、フェロプロトポルフィリンIX ferroprotoporphyrin IX
- 関
- ヘマチン hematin
生合成
生合成の場所