- 英
- phospholipase C, PLC
- 関
- ホスホリパーゼ
WordNet
- the 3rd letter of the Roman alphabet (同)c
- (music) the keynote of the scale of C major
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- carbonの化学記号
- cesiumの化学記号
- cadmiumの化学記号
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/05 03:46:41」(JST)
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ホスホリパーゼの切断部位。ホスホリパーゼC酵素はR
3部分に付いているリン酸エステルの直前を切る。
ホスホリパーゼC(ホスホリパーゼ・シー、英: phospholipase C, PLC)は、リン酸エステル基の直前でリン脂質を切断する酵素群の総称である。真核生物の細胞生理学、とりわけシグナル伝達経路において重要な役割を果たしている。13種類のほ乳類ホスホリパーゼCは構造に従って、6種類のアイソタイプ(β, γ, δ, ε, ζ, η)に分類される。
目次
- 1 ほ乳類のバリアント
- 2 その他の生物
- 3 脚注
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
ほ乳類のバリアント
- β: PLCB1, PLCB2, PLCB3, PLCB4
- γ: PLCG1, PLCG2
- δ: PLCD1, PLCD3, PLCD4
- ε: PLCE1
- η: PLCH1, PLCH2
- ζ: PLCZ1
- phospholipase C-like: PLCL1, PLCL2
活性化
ホスホリパーゼC経路を活性化する受容体は、主にGαqサブユニット(英語版)と共役したGタンパク質共役受容体であり以下のものが含まれる。
- 5-HT2(英語版)セロトニン受容体
- α1(英語版)アドレナリン受容体[1]
- κオピオイド受容体(英語版)[2]
- カルシトニン受容体(英語版)
- H1(英語版)ヒスタミン受容体
- 代謝型グルタミン酸受容体(英語版), Group I
- M1(英語版), M3(英語版), M5(英語版)ムスカリン性アセチルコリン受容体 (Muscarinic acetylcholine receptor)
- 脳下垂体前葉の甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体
Gαqよりもマイナーなその他の活性化受容体:
- MAPキナーゼ。この経路の活性化剤にはPDGFおよびFGFがある[1]。
- ヘテロ三量体Gタンパク質(英語版)のβγ複合体(英語版)。成長ホルモン放出ホルモンによる成長ホルモンの放出のマイナー経路として[3]。
作用
PLCはリン脂質を切断する。ホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸 (PIP2) はジアシルグリセロール (DAG) およびイノシトール-1,4,5-三リン酸 (IP3) へと切断される。DAG は膜に結合したまま留まり、IP3は細胞質ゾルへと放出される。次に、IP3は細胞質ゾルを介して拡散し、小胞体 (ER) にある特有のカルシウムチャネルであるイノシトール三リン酸受容体に結合する。これによって、カルシウムの細胞質ゾル濃度が上昇し、細胞内変化および活性化のカスケードが引き起こされる[4]。加えて、カルシウムおよびDAGはプロテインキナーゼCを活性化する。プロテインキナーゼCはその他のタンパク質分子をリン酸化し、細胞活性を変化させる[4]。末端効果は味や発がん促進などである[4]。
その他の生物
バクテリアやトリパノソーマでもホスホリパーゼCが同定されている。EC番号は以下の通りである。
- ホスホイノシチドホスホリパーゼC(英語版) EC 3.1.4.11
- 真核生物、特にほ乳類で見られる主な形
- 亜鉛依存性ホスホリパーゼC(英語版) EC 3.1.4.3
- α毒素(英語版)を含むバクテリア酵素ファミリー
- ホスファチジルイノシトールジアシルグリセロールリアーゼ EC 4.6.1.13
- バクテリアの酵素
- グリコシルホスファチジルイノシトールジアシルグリセロールリアーゼ EC 4.6.1.14
- トリパソーマの酵素
脚注
- ^ a b Walter F., PhD. Boron (2003). Medical Physiology: A Cellular And Molecular Approaoch. Elsevier/Saunders. pp. 1300. ISBN 1-4160-2328-3. Page 104
- ^ Michaele Rule (2009年2月21日). “Salvia Divinorum”. 2012年5月17日閲覧。
- ^ QIAGEN. “GeneGlobe -> GHRH Signaling”. 2012年5月17日閲覧。
- ^ a b c Alberts B, Lewis J, Raff M, Roberts K, Walter P (2002). Molecular biology of the cell (4th ed.). New York: Garland Science. ISBN 0-8153-3218-1.
関連項目
外部リンク
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Japanese Journal
- マクロファージにおけるホスホリパーゼCδ1の生理機能解析
- ホスホリパーゼCδ1とδ3は正常な心機能の維持に重要である
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vascular smooth muscle
- 関
- 中膜
アドレナリンによる血管平滑筋の収縮
- アゴニストがα1受容体(Gq)に結合することで、次の経路により細胞内のCa2+濃度が上昇し、平滑筋が収縮する
- 1. 受容体依存性カルシウムチャネル(receptor operated Ca channel, ROCC)が開口し、細胞外からCaが流入する(SAN.189)
- 2. 受容体刺激に引き続きG蛋白質を介してホスホリパーゼC(PLC)が活性化 → 細胞膜のホスファチジルコリンからホスファチジルイノシトール-1,4,5-三リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG)が生成 → IP3は筋小胞体からCa遊離を促進。DGはPKCを活性化し、収縮蛋白のCa感受性を高める。
[★]
- 英
- receptor tyrosine kinase receptor, tyrosine kinase RTK
- 同?
- チロシンキナーゼ受容体
カスケード
- リガンド結合→レセプターの二量体化→レセプターの細胞膜内領域を自己リン酸化
- →ホスホリパーゼC→ジアシルグリセロール→PKC→増殖因子の活性化
- →Grb2→SOS→Ras→Raf-1(MAPKKK)→MEK(MAPKK)→Erk1/Erk2(MAPK)→(核移行)→ELK1→c-fos
- →PI3キナーゼ→PI(3,4,5)P3→PDK1→PKB→増殖因子の活性化
[★]
[★]
- 関
- phospholipase C、PLC、type C phospholipase
[★]
- 関
- phosphoinositide phospholipase C、phospholipase C、PLC
[★]
- 英
- glycosylphosphatidylinositol-specific phospholipase C、GPI-PLC
- 関
- グリコシルホスファチジルイノシトールジアシルグリセロールリアーゼ
[★]
- 英
- phospholipase C gamma、PLC-gamma
- 関
- ホスホリパーゼC-γ、PLCγ、PLC-γ
[★]
- 英
- phospholipase C beta、PLC-beta
- 関
- ホスホリパーゼC-β、PLCβ、PLC-β
[★]
- 英
- phosphoinositide phospholipase C
- 関
- ホスホリパーゼC
[★]
- 英
- lipase
- 同
- グリセロールエステルヒドロラーゼ glycerol ester hydrolase、脂肪分解酵素 lipolytic enzyme
- 関
- コリパーゼ
判別
- 検査の本
36IU/L以下(減少)
161-500IU/L(増加)
500IU/L以上(高度増加)
参考
- http://www5.mediagalaxy.co.jp/meito/kaseihin/lipase/jlip.html
- http://www.cmcbooks.co.jp/user_data/pdf/bp09111.pdf
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[★]
- 英
- phospho
- 関
- フォスフォ、ホスフォ、リン酸
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セシウム, caesium, cesium
[★]
カドミウム
- 関
- cadmium