ゼングスターケン・ブレークモア管
UpToDate Contents
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- 1. 活動性静脈瘤出血の治療 treatment of active variceal hemorrhage
- 2. 産後出血を制御するための子宮内バルーンタンポナーデ intrauterine balloon tamponade for control of postpartum hemorrhage
- 3. 経腟分娩後の出血管理 management of postpartum hemorrhage at vaginal delivery
- 4. 直腸異物 rectal foreign bodies
Japanese Journal
- Sengstaken-Blakemoreチューブ挿入 (特集 正しい救急処置--その根拠と合理性を考える) -- (腹部・消化器系にかかわる手技)
- Sengstaken-Blakemoreチューブ・イレウス管挿入 (生涯教育シリーズ(69)実践 救急医療) -- (救急処置)
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- A Sengstaken-Blakemore tube is a medical device inserted through the nose or mouth and used occasionally in the management of upper gastrointestinal hemorrhage due to esophageal varices (distended and fragile veins in the esophageal ...
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★リンクテーブル★
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- 62歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。今朝、突然の吐血があり、家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅠ-2。体温 36.5℃。心拍数 98/分、整。血圧 110/78mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(鼻カニューラ 3L/分酸素投与下)。眼瞼結膜は軽度貧血様で眼球結膜に黄染を認める。腹部は膨満し波動を認める。下腿に浮腫を認める。直腸診で黒色便の付着を認める。血液所見:赤血球 328万、Hb 9.5g/dL、Ht 32%、白血球 4,800、血小板 4万、PT-INR 1.6(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 5.6g/dL、アルブミン 2.8g/dL、総ビリルビン 3.1mg/dL、直接ビリルビン 2.2mg/dL、AST 56U/L、ALT 38U/L、LD 234U/L(基準 120~245)、ALP 302U/L(基準 115~359)、クレアチニン 1.0mg/dL、アンモニア 135μg/dL(基準 18~48)、Na 131mEq/L、K 3.5mEq/L、Cl 99mEq/L。CRP 1.1mg/dL。上部消化管内視鏡像(別冊No. 11)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F057]←[国試_114]→[114F059]
[★]
- 英
- esophageal varix, esophageal varices
- 関
- 胃静脈瘤、variceal bleeding、門脈圧
病態
- 門脈圧亢進を背景として粘膜下層~粘膜固有層の静脈叢に静脈瘤が形成される。
- 好発部位:下部食道
- 静脈瘤の形成には左胃静脈、短胃静脈、後胃静脈が関与している。
検査
上部消化管内視鏡検査
- 日本では形態(form, F)F2以上や発赤所見(red color sign, RC)RC2以上が危険な静脈瘤として予防的治療の適応となっている(SSUR.645)
- 青色静脈瘤、連珠状静脈瘤(F2)以上、red color sign陽性は治療対象(QB.A-341)
内視鏡所見の分類
- 参考3
F:form 形態
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F0 静脈瘤として認められないもの F1 直線的な細いもの F2 連珠状、中等度 F3 結節状、腫瘤状
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C: color 色調
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Cw (白色静脈) Cb (青色静脈)
|
RC:red color sign 発赤所見
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Red color sign(RC) ミミズ腫れ所見 red wale marking (RWM) サクランボ様発赤 cherry red spot様所見 (CRS) 血マメ所見 hematocystic spot (HCS)
|
- F3, red color sign [show details]
治療
- SSUR.649-
- (緊急出血)バソプレシン・ソマトスタチン:門脈の流入血流を減少させ、門脈圧を減少させる。肝機能悪化リスクあり。
- (予防)プロプラノロール・ナドロール:非選択的βブロッカーを使うことで、β2受容体を介した血管拡張がblockされα1受容体を介した血管収縮が優位となり、腸管の細動脈の収縮により門脈の血流が減少、門脈圧が低下する。さらに多く用いれば、β1受容体を介した心拍出量の低下により脾動脈血流量が減少し、門脈圧がより低下する。(参考2)
- interventional radiology, IVR
- 適応:内視鏡的硬化薬注入量法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)で止血不可能な例、再発・出血を繰り返す例
予後
- 血小板減少:止血が困難となるため
- 肝硬変:総ビリルビン4mg/dl以上では硬化療法が選択できないため
参考
- フリーPDF有り
- 1. 食道静脈瘤内視鏡所見記載基準 (日本門脈圧亢進症研究会)
- 2. [charged] Primary prophylaxis against variceal hemorrhage in patients with cirrhosis - uptodate [1]
- 3. 消化器基本画像集
- 大変勉強になる資料です!!
- http://www.pariet.jp/alimentary/picture.html
[★]
- 英
- Sengstaken-Blakemore tube
- 同
- ゼングスタケン・ブレークモア管, ゼングスタケン・ブレークモアチューブ、ゼングスターケン・ブレークモア管, ゼングスターケン・ブレークモアチューブ、セングスターケン・ブレークモア管,セングスターケン・ブレークモアチューブ 、Sengstaken-Blakemoreチューブ Sengstaken-Blakemore管、SBチューブ S-B tube
- 関
- 食道静脈瘤
[show details]
概念
- 食道静脈瘤破裂による出血に対する緊急止血用デバイス。
- 出血により視野が遮られ内視鏡的止血を施行できない場合に用いる、らしい
- 長時間の使用は食道を圧迫障害するために、数時間ごとに減圧する。
参考
- http://img.tfd.com/dorland/tube_Sengstaken-Blakemore.jpg
- http://www.free-ed.net/sweethaven/MedTech/NurseCare/pics/fig91801_07.jpg