ヒス束心電図
WordNet
- the 8th letter of the Roman alphabet (同)h
PrepTutorEJDIC
- hydrogenの化学記号
- 鉛筆の硬度 / 《俗》heroin
- 《heの所有格》『彼の』 / 《heの所有代名詞》『彼のもの』 / 《of hisの形で》彼の
Japanese Journal
- 第14回臨床不整脈研究会 左心室内での電極カテーテル操作中に完全房室ブロックを呈した完全左脚ブロックの1例
- 齋藤 幸生,佐野 壮一,中村 貴光,小沢 克良,小森 貞嘉,久木山 清貴
- 心臓 34(Supplement4), 48-53, 2002
- … 心室流出路,心尖部にてイソプレテレノール負荷下に早期刺激,高頻度刺激を行ったが心室頻拍は誘発されず.続いて左心室からの刺激を試みたが捕捉せず.左心室内のカテーテルを少し動かした時点で完全房室ブロックとなった.カテーテルは直ちに抜去したがブロックは改善せず.一時ペーシング下にHis束心電図を記録し,H-Vブロックを確認.5日間経過をみたが完全房室ブロックは改善せず,永久ペースメーカーを植え込んだ. …
- NAID 130004415019
- 症例 心筋病変を認めた成人型家族性房室ブロックの1例
- 竹中 孝,高橋 啓,堀本 和志
- 心臓 27(9), 825-829, 1995
- … にて有意な心筋病変を認めた.症例は44歳男性で,父親(不整脈の詳細不明)が55歳,姉(完全房室ブロック)が57歳の時に人工ペースメーカー植え込み術を施行している.患者は通常伝導比2:1の房室ブロックを呈し,His束心電図ではA-Hブロックと診断された.自覚症状はなく,胸部X線像と心エコー図には異常所見は認めなかったが,右室心筋生検にて心筋細胞の肥大,配列の乱れと変性ならびに間質の浮腫と線維化を認めた.従来より家 …
- NAID 130004413490
- 症例 A-Hブロック出現後も頻拍が持続した房室結節リエントリー性頻拍の1例
- 小松 隆,蓬田 邦彦,加藤 武,三国谷 淳,小野寺 庚午,高橋 健,中山 寛
- 心臓 27(8), 745-752, 1995
- … 症例は62歳,女性.主訴は動悸.平成2年より動悸が出現していたが,頻回となるため入院.臨床心臓電気生理学的検査(EPS)では安静時His束心電図に異常を認めず,デルタ波の出現も認めなかった.心房早期刺激では基本周期6 0 0 m s e c 連結期S 1 S 2390msecでA2H2間隔の突然の延長を伴うatrialecho beat(Ae)の出現を認め,連結期S1S2 290msecまでAeの出現が持続した.イソプロテレノール負荷時の心房早期刺激法では連結期S1S2 290msec-180msecの範囲でAe …
- NAID 130004413478
Related Links
- 以前にもお話しました通り、通常、心電図は「洞結節」がペースメーカーとなりリズムを 維持しています。 洞結節からスタートした興奮は心房内を伝わって「P波」を形成し、房室 結節に到達します。 房室結節を過ぎますと、ヒス束を経て、心室を興奮させる左右の脚、 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- His bundle electrogram, HBE
- 同
- ヒス束電位図、His束心電図
[★]
- 英
- electrocardiogram ECG, electrocardiography
- 同
- elektrokardiogramm EKG
- 図:PT.268,279(心臓の構造と興奮伝導系)
- 心電図の読み方:PHD.108
概念
- 心臓全体の電気的活動を体表面から経時的に記録したもの。
- 特殊心筋の活動電位は記録されない。固有心筋の活動電位のみ
医学大事典より
- 心臓は拍動のたびに電気を発生し、これを心起電力(cardiac electromotive force)と呼ぶ。
- 心起電力により体表面に電流が流れると四肢や胸壁など、体表面の異なった部位間に電位差が生じる。
- この電位差を導出するための装置を心電計と呼び、心電計により時間軸に沿って記録された電位の変化を心電図という。
意義
- 心電図は心臓の電気的興奮の伝達を記録したものである。P波は心房の脱分極を、QRS波は心室の心筋細胞の脱分極を表す。T波は心室の再分極を表す。つまり心筋の異常がある場合何かしらの変化が心電図上に表れるということである。心電図は身体に侵襲的な影響を及ぼさない検査である。このことはこの検査を心臓の疾患を疑ったら即行ってよいということである。
- 心電図は、不整脈、心筋梗塞、心筋虚血、心膜炎、心房負荷、心室肥大・心室拡大、電解質異常などの判断に有用である。
施行する目的
- 心臓疾患疑い(狭心症・心筋梗塞・不整脈など)
- スクリーニング(学校検診、職場検診など)
心電図の種類
電極の部位による分類
表現形式による分類
- ベクトル心電図:心起電力をベクトル環として三次元的に描く
- スカラー心電図:時間軸に沿った電位の記録
心電図の記録サイズ
- 縦軸:10mm = 1mV
- 横軸: 5mm = 0.2s
標準12誘導心電図
- 標準肢誘導(I,II,III) + 単極肢誘導(aVR, aVF, aVL) + 胸部誘導(V1, V2, V3, V4, V5, V6) = 12誘導
電極の取り付け位置・電極の色
単極肢誘導
- EAB.5改変
V1
|
右第4肋間
|
赤
|
V2
|
左第4肋間
|
黄
|
V3
|
V2とV4の中点
|
緑
|
V4
|
左第5肋間かつ鎖骨中線
|
茶
|
V5
|
V4と同じ高さで前腋窩線との交点
|
黒
|
V6
|
V4と同じ高さで中腋窩線との交点
|
紫
|
心電図の波
- 6つの棘波よりなる
- P波:心房の電気的興奮。:0.12-0.20s (3-5mm)
- QRS複合:心室の電気的興奮:0.06-0.15s :正常; 0.06-0.08s (1.5-2mm), 不完全脚ブロック; 0.08-0.12s (2-3mm), 完全脚ブロック ≧0.12s (≧3mm)
- T波:心室の再分極(心室筋興奮の回復過程):
- U波
心電図の波の間隔
- PQ時間:房室間伝導遅延:0.12-0.20s
- QT時間:電気的心室収縮時間:心拍数と相関関係がある
- QTc=QT/sqrt(RR)
- 心拍数によらずほぼ一定の値を示す
正常心電図における波
心電図による得られる情報 (SP.536)
- 1. 心臓内の興奮伝導の障害
- ex. 房室ブロック
- 2. 不整脈:脈拍のリズムと心拍数の異常
- ex. 心房粗動、心室細動
- 3. 冠循環の異常
- ex. 心筋梗塞
- 4. 心室肥大
- 5. 血漿中の電解質濃度の異常
各誘導で取りやすい所見
特徴的な所見
新生児・幼小児の心電図
- SPE.428-
- 電気軸:右軸偏位 → 左軸偏位 胎児循環では右心系が主に体循環に関わっていたが、成人で見られる循環では左心系が関わる。生後一ヶ月らいまでは+120~130°程度の右軸偏位
- 呼吸性不整脈:小児では顕著。吸気時に心拍数増加、呼気時に心拍数減少
- 右室肥大:新生児~乳児では肺血管抵抗がまだ高いために右室肥大が持続。
心電図と心疾患
- 心臓を栄養している血管が急激に閉塞するため、全く血液が供給されない状態。
- 急性期と慢性期では異なった心電図をとる。
- 異常Q、ST上昇、冠性T
- 心臓に器質的疾患を持たないにもかかわらず、心電図上でQT時間の延長(QT時間が0.46秒以上)を認める病態。
疾患と心電図
- 心膜炎 心外膜炎:90%の患者に異常が見られる。aVR, V1を除いたST上昇。いくつかの電極でPR部の低下(PR segment depression)
- 肺性心(肺気腫):肺性P、不完全右脚ブロック、右軸偏位、V1-V3のT波陰転・平坦化、II,III,aVFでST低下。肺高血圧、最初の3つは右室負荷を反映
- 肥大型心筋症:ST-T変化(ストレイン型の陰性T波は、上に凸のST低下を伴い、非対称性陰性T波)。Sv1, Rv5の増大。QRS時間の延長。
- 心房中隔欠損症:PR延長、不完全右脚ブロック、右軸偏位。右心系の容量負荷による遠心性心肥大。
- 心室中隔欠損症:
- ブルガダ症候群:右側胸部誘導(V1-V2(V3))のST上昇(coved型あるいはsaddle back型) 。完全あるいは不完全右脚ブロック様QRS波形(つまり、V1-V3でJ波が見られる)。
- 脚ブロック
- WPW症候群:Δ波。PQ短縮、QRS延長。V1に特徴的変化「A型: 高いR波。左室自由壁」「B型: rS型。右側」「C型: Qr/QS。中隔」
- 肺血栓塞栓症:右側胸部誘導の陰性T波、洞性頻脈、SⅠQⅢTⅢ、右脚ブロック、ST低下、肺性P、時計方向回転
- 肺気腫:V1,V2でrS/QSパターン
注意点
- 胸をさらすことになるので、女性の患者では特に配慮する。誘導の電極が正しい位置に貼られていないと記録される結果が異なってくるので、正確な位置に貼る。また、心電図は筋肉の活動も拾ってしまうので、筋緊張を和らげるため患者にはリラックスしてもらい、リラックスできる状況を作ることを心がける。
参考
- http://www.cardiac.jp/
[★]
- 英
- figure、plate、plot、diagram、drawing、fig
- 関
- 形、杢、シャーレ、図示、板状、プレート、プロット、図表、蒔く、イチジク
[★]
[★]
[★]
- 同
- ヒスチジン, H