- 英
- mevalonate, mevalonic acid
- 同
- 3,5-ジヒドロキシ-3-メチル吉草酸 3,5-dihydroxy-3-methylvaleric acid
- 関
- [[]]
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/09 19:14:08」(JST)
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メバロン酸 |
|
IUPAC名 |
3,5-ジヒドロキシ-3-メチルペンタン酸 |
別名 |
火落酸 |
分子式 |
C6O4H12 |
分子量 |
148.2 |
CAS登録番号 |
[150-97-0] |
メバロン酸(メバロンさん、mevalonic acid、MVA)は、化学式 C6O4H12、分子量148.2のヒドロキシ酸。IUPAC命名法では3,5-ジヒドロキシ-3-メチルペンタン酸 (3,5-dihydroxy-3-methylpentanoic acid) となる。
日本と欧州で別々に発見され、それぞれ火落酸(ひおちさん)、ジバロン酸と名づけられたが、現在のように統一された。テルペノイド合成の重要な中間体であり、メバロン酸経路を構成している物質の一つ。
生合成
ヒドロキシメチルグルタリルCoA (HMG-CoA)の還元によって生合成され、メバロネートキナーゼによってリン酸化され5-ホスホメバロン酸に、さらにホスホメバロネートキナーゼによって二リン酸化され、5-ピロホスホメバロン酸になる。
関連項目
- 火落ち
- 高コレステロール血症
- スタチン
- メバロチン
メバロン酸経路 |
|
物質 |
アセチルCoA - アセトアセチルCoA - ヒドロキシメチルグルタリルCoA - メバロン酸 - 5-ホスホメバロン酸 - 5-ジホスホメバロン酸 - イソペンテニル二リン酸 - ジメチルアリル二リン酸
|
|
酵素 |
チオラーゼ - HMG-CoAシンターゼ - HMG-CoAレダクターゼ - メバロン酸キナーゼ - 5-ホスホメバロン酸キナーゼ - ジホスホメバロン酸デカルボキシラーゼ - イソペンテニル二リン酸Δ-イソメラーゼ
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- NW-1-1 メバロン酸合成経路を標的とした卵巣癌新規治療薬の検討(ミニワークショップ1 卵巣がん1 新規治療法の探索,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第67回学術講演会)
- 好熱性アーキアThermoplasma acidophilumに見いだされた新しいタイプのメバロン酸経路:「第3の」メバロン酸経路の発見
Related Links
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- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - メバロン酸の用語解説 - 火落酸ともいう。化学式 HOCH2C(CH3)(OH)CH2COOH 。清酒の変敗を引起す真性火落菌の生育に不可欠の因子で,通常の清酒,ビールなどにもわずかに存在する。液体で水 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- HMG-CoA reductase inhibitor
- 同
- ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬 hydroxymethylglutaryl-CoA reductase inhibitor。スタチン statin
- 関
- 高脂血症治療薬、高脂血症、コレステロールの生合成。HMG-CoA還元酵素 HMG-CoA reductase
特徴
- アトルバスタチンの場合
- 血清TC低下率30%
- 血清LDL-C低下率41%
- 血清TG低下作用
- TG250-350mg/dl 380
- TG350-450mg/dl 470
- プラバスタチンは水溶性。(⇔脂溶性だとどこでも入っていく→全身性に作用する)
- プラバスタチンの輸送担体は肝臓にしかない→臓器選択性↑→安全性↑
- CYP3A4との相互作用がない
種類
CYP 代謝による 分類
|
薬物
|
商品名
|
性質1)
|
CYP代謝 2)
|
代謝物の活性 3)
|
排泄形態 3)
|
bioavailability (%) 3)
|
尿中排泄 (%) 2)
|
半減期 (hr) 2)
|
定性
|
定量(LogP)
|
非代謝型
|
プラバスタチン
|
メバロチン
|
水溶性
|
-0.47
|
ほとんどなし
|
ー
|
未変化体
|
18
|
20
|
1ー2
|
ロスバスタチン
|
クレストール
|
水溶性
|
|
ー 5)
|
未変化体 5)
|
29
|
10 5)
|
15~19 5)
|
ピタバスタチン
|
リバロ
|
脂溶性
|
1.49
|
ー
|
未変化体
|
60
|
<2
|
11
|
代謝型
|
フルバスタチン
|
ローコール
|
脂溶性
|
1.73
|
CYP2C9
|
なし
|
代謝物
|
10-35
|
<6
|
1.2
|
シンバスタチン
|
リポバス
|
脂溶性
|
4.4
|
CYP3A4
|
あり
|
代謝物
|
<5
|
13
|
1ー2
|
アトルバスタチン
|
リピトール
|
脂溶性
|
1.53
|
CYP3A4
|
あり
|
(データ無し)
|
12
|
2
|
14
|
1)Prog Med, 18:957-962,1998. 2)Heart, 85:259-264,2001. 3)PHarmacol Ther, 80:1-34 改変 4)興和(株)社内資料 5)添付文書
|
作用機序
- HMG-CoA reductaseはHMG-CoAからmevalonate産生を触媒
副作用
- 原因:メバロン酸合成↓→CoQ↓→ミトコンドリア機能異常。Cl-の細胞膜透過性の変化
- 薬物相互作用によりCYP3A4の働きが阻害されると、横紋筋融解症の引き金となりうる
- 脂溶性HMG-CoA還元酵素阻害薬は重篤な肝障害を起こす
- This was suggested by a study showing greater increases in post-marathon CK levels in individuals receiving statins; older runners receiving statins exhibited more susceptibility to CK elevations than younger runners. These elevations in CK were, however, mild and subclinical, which suggests that trained individuals need not discontinue statin therapy prior to a race.(uptodate)
- 軽度であれば(マラソンの)習熟者はレース前にスタチンを中止をする必要がないことを示唆する。
禁忌
[★]
- 英
- 3,5-dihydroxy-3-methylvaleric acid
- 関
- メバロン酸
[★]
メバロン酸
- 関
- mevalonic acid
[★]
メバロン酸
- 関
- mevalonate
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- diphosphomevalonate
- 関
- [[]]
- 同
- diphosphomevalonate
[★]
- 英
- mevalonic acidemia
- 関
- メバロン酸
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
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