エフェドリン
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- 現在では、主に感冒薬(風邪薬)を中心として、薬効をよりマイルドとした誘導体である dl -塩酸メチルエフェドリンが、気管支拡張剤として使用されている。日本国内においては ヱフェドリン「ナガヰ」®錠 25 mg、ヱフェドリン「ナガヰ」®散10%が販売され、劇薬、 ...
- ヱフェドリン「ナガヰ」注射液40mg,エフェドリン塩酸塩注射液.
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ヱフェドリン「ナガヰ」注射液40mg
組成
ヱフェドリン「ナガヰ」注射液40mg
1アンプル(1mL)中エフェドリン塩酸塩40mgを含有する。
禁忌
- カテコールアミン(アドレナリン,イソプレナリン,ドパミン等)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
下記疾患に伴う咳嗽
- 気管支喘息,喘息性(様)気管支炎,感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)
鼻粘膜の充血・腫脹
麻酔時の血圧降下
- 麻酔時の血圧降下に対する予防を目的とした本剤の投与は行わないこと。[帝王切開時の本剤の予防投与により,母体の高血圧及び頻脈,胎児アシドーシスが発現したとの報告1)〜4)がある。]
- l‐エフェドリン塩酸塩として,通常成人1回25〜40mgを皮下注射する。
また,麻酔時の血圧降下には,通常成人1回4〜8mgを静脈内注射することができる。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
- 静脈内注射する場合には,緩徐に投与すること。(「重要な基本的注意」,「副作用」の項参照)
参考:日本麻酔科学会では次のような投与法が推奨されている。
静脈内注射にあたっては,本剤1アンプル(40mg/1mL)を9mLの生理食塩液と混合して計10mL(4mg/1mL)とし,1回1〜2mL(4〜8mg)を投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
- 静脈内注射する場合には,血圧の異常上昇をきたさないよう慎重に投与すること。
慎重投与
- 甲状腺機能亢進症の患者[甲状腺機能亢進症が悪化するおそれがある。]
- 高血圧症の患者[本剤には血圧上昇作用がある。]
- 心疾患のある患者[本剤には心刺激作用がある。]
- 糖尿病の患者[血糖が上昇するおそれがある。]
- 緑内障の患者[眼圧が上昇するおそれがある。]
- 前立腺肥大症の患者[排尿障害が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
心室細動,心室頻拍,冠れん縮等(頻度不明)
- 静脈内注射で重篤な心室細動,心室頻拍,冠れん縮等があらわれ,心停止に至ることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明)
- β2-刺激剤により重篤な血清カリウム値の低下が報告されている。また,β2-刺激剤による血清カリウム値の低下作用は,キサンチン誘導体,ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので,重症喘息患者では特に注意すること。さらに,低酸素血症は,血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。このような場合には,血清カリウム値をモニターすることが望ましい。
薬効薬理
気管支拡張作用6)
- アセチルコリン及びヒスタミンによるモルモット摘出気管筋の収縮に対し,緩解作用を示す。
鼻粘膜血管収縮作用7)
- 麻酔イヌを用いた実験で,鼻粘膜血管・鼻粘膜を収縮し,鼻腔容積を拡大させる。
血圧上昇作用8)
- 麻酔イヌを用いた実験で,心拍数の増加,心収縮力の増強を示し,血圧を上昇させる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- エフェドリン塩酸塩(Ephedrine Hydrochloride)
化学名
- (1R,2S)-2-Methylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水に溶けやすく,エタノール(95)にやや溶けやすく,酢酸(100)に溶けにくく,アセトニトリル又は無水酢酸にほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- antitussive drug、antitussive
- 関
- 鎮咳、鎮咳性、鎮咳薬
商品
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3