- 英
- Starling's law of the heart
- 同
- Frank-Starlingの心臓法則
定義
- 心室が収縮により発生するエネルギーは心室拡張終期容量(=筋長)に依存して決まり、生理的範囲内では、筋長が増加するほどエネルギーが増加する。
内因性機構と外因性機構
- 心臓自体が持っている性質
- スターリングの心臓の法則に基づくもの
- 神経性、液性調節
- 心臓以外の要因によるもの
イヌの心肺標本を使った実験
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/03 10:37:11」(JST)
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フランク・スターリングの心臓の法則(フランク・スターリングのしんぞうのほうそく、law of Frank‐StarlingもしくはStarling's law of the heart)は20世紀初頭、イギリスの生理学者w:Ernest Henry StarlingとOtto Frankによって発見された心筋運動の法則。スターリングは「心筋の収縮エネルギー(仕事)は心筋線維の初期長に比例する」と表現している。つまり、心臓のポンプ機能としての運動能力は心筋がどの程度伸びるかによるということである。
目次
- 1 概説
- 2 備考
- 3 関連項目
- 4 外部リンク
- 5 脚注
概説
心臓のポンプ機能としての運動能力、つまりどれだけの血液を送り出せるのかということは心臓がどの程度伸縮するかによる。その伸縮はその心臓が直前の運動でどの程度心筋が伸びた状態で終了したかによるということである。つまり、最終弛緩時の心筋長に正比例して次に起こる心筋収縮能力が変化するということである。
心筋の収縮は、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントとが連結橋(cross-bridge)を形成し、連結橋で発生する力がフィラメントを互いに滑走させるために起こる。筋節(サルコメア)の長さは、力を発生させる連結橋の数と密接に関係があることから、発生張力を決める。これがこの法則の基礎と考えられている。[1]
具体的には、心臓が運動終了時点で内部に運動終了時点での心臓内にある血液の平均量以上の血液がある場合(つまり前回の心臓の運動による排出量が比較的少量だった場合)、心筋が平均長よりも長い状態で運動が終了することとなる。このとき次の心筋運動のとき、フランク・スターリングの心臓の法則によると心臓の収縮率が高くなり血液排出量が前回運動時よりも多くなるということである。ただし、心不全、特発性拡張型心筋症など心臓に何らかの異常が生じている場合はこの法則が適用されない場合がある。
備考
フランクはスターリング以前にカエルの心筋の研究を行った。
関連項目
外部リンク
- 無駄口薬理学
- メルクマニュアル
- 東邦大学メデイアセンター
- メルクマニュアル - フランク-スターリングの法則
脚注
- ^ 小澤 瀞司、福田 康一郎、他 『標準生理学』 医学書院、2009年、第7版、566頁。ISBN 978-4-260-00301-8。
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- フランク・スターリングの心臓の法則(フランク・スターリングのしんぞうのほうそく、law of Frank‐StarlingもしくはStarling's law of the heart)は20世紀初頭、イギリスの生理学 者w:Ernest Henry StarlingとOtto Frankによって発見された心筋運動の法則。
- 法則の辞典 スターリングの心臓法則の用語解説 - 通常は二つの法則を意味している. 第一法則は,「心臓の拍出量は,拡張期の容量に正比例する」.第二法則は「心臓収縮 に関連するエネルギーは,心拡張期における心筋繊維の長さに比例する」である....
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★リンクテーブル★
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- 英
- preload
- 関
- 後負荷、心室機能曲線
- 収縮時長さ張力関係において、筋節長が1.6-2.2μmの生理学範囲内にあるとき、筋節長が長いほど発生張力が大きい。筋節長または筋長、あるいはその長さに引きのばすための負荷を前負荷という(SP.541)
- 心筋線維の収縮は前負荷に依存する(スターリングの心臓の法則)。
- 故に、前負荷∝拡張末期容積∝静脈還流量
- また、静脈還流量は全血流量,血流の分布(体位,胸腔内圧,心膜内圧,静脈緊張度,骨格筋のポンプ機能),左房収縮などの影響を受ける
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- heart
- ラ
- cor
- 関
- 肺、循環器
性状
体表解剖
- 心臓の上縁:左の第2肋軟骨の下縁と右の第3肋軟骨を結ぶ線上
- 心臓の右縁:右の第3肋軟骨から右の第6軟骨に向かう線。この線は外側に向かって弓状をなす。
- 心臓の下縁:右縁の下端から第5肋間隙で左鎖骨中線の近くに向かう線
- 心臓の左縁:上縁と下縁を外側に凸となる曲線で結んだ線
機能血管
動脈
静脈
心臓の栄養動脈 (M.92)
-
- 洞房結節枝
- 右縁枝
- 後下行枝 = 後室間枝
- 房室結節枝
-
心臓の栄養静脈 (M.95)
心臓の静脈の特徴
- 酸素供給能 = 心臓の送血能 x 血液のHb量 x (動脈の酸素飽和度(肺) - 静脈の酸素飽和度(末梢))
- 心臓の酸素消費量と仕事
[★]
- 英
- rule
- 関
- 規定、ルール、規則
[★]
- 英
- ring
- 関
- 環、輪、弁輪
[★]
- 英
- Starling
- 関
- ムクドリ