- 英
- Chlamydia pneumoniae pneumonia
- 同
- Chlamydophila pneumoniae肺炎
- 関
- Chlamydophila pneumoniae。クラミジア肺炎
- Chlamydophila pneumoniaeによる肺炎である。
- Chlamydophila pneumoniaeの血清学的有病率は50-85%とされており、世界中に存在する生物である。
- 抗体保有率は年齢と共に増加する傾向があり、10歳未満の子供で10%未満、10代で30-40%、中年の成年で50%の抗体が検出される。
- 日本で肺炎の5-6%を占め軽症例が多い。
- 若年者よりも高齢者で発症が多いとされる。
- 感染様式は飛沫感染である。
- Chlamydophila pneumoniaeは偏性細胞内寄生菌である。
- グラム陰性菌と同様に内膜、外膜、およびLPSを有するが、ペプチドグリカンがほとんど無いため、ペニシリンに対する感受性が乏しいとされている。
- Chlamydophila pneumoniaeはトリプトファン生合成経路を欠いているので、インターフェロンγを介する免疫系に脆弱であり、またST合剤に耐性がある。
- 宿主の外では固い壁を有する基本小体 EBとなり、短時間生存可能となる。
- 感染者からの飛沫を吸入するなどして呼吸粘膜上皮に付着するとエンドサイトーシスにより細胞内に侵入、ファゴソーム内で網様体 RBとなり、細胞内で複製される。
- 複製のさなかにクラミドフィラの抗原が宿主細胞の表面に提示され、宿主の免疫応答を誘導する。
- 肺炎の症状は発熱、咳嗽、呼吸困難であるが、肺炎は軽症であることが多い。
- 他の病原体による肺炎と異なり、咽頭炎、喉頭炎、副鼻腔炎などの上気道炎症状を呈しやすい。また、中耳炎、気管支炎を起こしうる。
- 血液検査:WBCは正常から軽度上昇。
- 胸部レントゲン:小葉の透過性低下
UpToDate Contents
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- 1. 成人における肺炎クラミジアによる肺炎pneumonia caused by chlamydia pneumoniae in adults [show details]
… Chlamydia pneumoniae is an obligate intracellular bacterium that causes respiratory tract infections including pharyngitis, bronchitis, and pneumonia. Pneumonia caused by C. pneumoniae is typically community …
- 2. 肺炎クラミジアにより小児に生じる肺炎pneumonia caused by chlamydia pneumoniae in children [show details]
…common features of C. pneumoniae pneumonia include gradual onset of symptoms, associated pharyngitis, and often hoarseness. Sinusitis frequently accompanies C. pneumoniae pneumonia or develops as a complication …
- 3. 小児における市中肺炎:臨床的特徴および診断community acquired pneumonia in children clinical features and diagnosis [show details]
…Atypical bacterial – "Atypical" bacterial pneumonia resulting from Mycoplasma pneumoniae or Chlamydia pneumoniae usually presents abruptly with constitutional findings of fever, malaise and myalgia; headache;…
- 4. 小児における市中肺炎:外来治療community acquired pneumonia in children outpatient treatment [show details]
…liquids is expensive and provides no benefit over oral antibiotics. Mycoplasma pneumoniae and Chlamydia pneumoniae are less common than S. pneumoniae in children younger than five years with CAP . However…
- 5. 新生児肺炎neonatal pneumonia [show details]
Japanese Journal
- Mycoplasma pneumoniaeとChlamydophila pneumoniaeの重複感染による肺炎
- 沖本 二郎,加藤 幹,栗原 武幸 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 3(6), 789-793, 2014-11-10
- NAID 40020264491
Related Links
- クラミドフィラ肺炎の基礎知識 POINT クラミドフィラ肺炎とは クラミドフィラ肺炎は、クラミドフィラ・ニューモニエという細菌の感染による肺炎です。主な症状は発熱・長引く激しい咳・のどの痛み・声がれなどになります。 診断はクラミドフィラ・ニューモニエに対する抗体があるかどうか ...
- 抗クラミジア(クラミドフィラ)・ニューモニエ抗体(IgA)、臨床的意義や基準値・異常値について。シスメックスは検体検査を通じて、疾病の早期発見や早期治療に貢献していくとともに、プライマリケアや診療支援に有用な情報を提供するサイトです。
- 【クラミドフィラとは】 クラミドフィラとは、クラミドフィラニューモニエ(Chlamydophila Pneumoniae)という菌による感染症です。長引く咳が特徴的なクラミドフィラ気管支炎、クラミドフィラ肺炎などの呼吸器感染症をしばしば引き起こします。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Chlamydophila pneumoniae、C. pneumoniae、(Chlamydia pneumoniae)
- 同
- 肺炎クラミジア。クラミジア・ニューモニエ、クラミドフィラ・ニューモニエ、クラミドフィラ・ニューモニアエ
- 関
- クラミジア感染症、TWAR株、クラミドフィラ・ニューモニエ肺炎 Chlamydophila pneumoniae肺炎
[★]
クラミドフィラ・ニューモニエ肺炎
[★]
クラミドフィラ・ニューモニエ肺炎
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- ラ
- Chlamydophila
- 関
- クラミジア属、Chlamydophila属、クラミドフィラ属
[★]
- 関
- 炎光、炎症