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国試過去問 | 「104G040」 |
リンク元 | 「口唇口蓋裂」 |
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乳児の嚥下は成人のものとは異なっており、乳児嚥下と呼ばれる。乳児は舌で乳首を包み込み上口蓋に密着させ、蠕動運動をおこなうことで上顎と舌とで陰圧を作り出し哺乳している。乳児嚥下には口唇は必要ない。口蓋裂が存在する場合、正常に陰圧を形成することができないため、哺乳を行うことができない。したがって正常に哺乳を行うためには、開いている口蓋裂を閉鎖する必要がある。 また、生後3ヶ月ごろから口唇による捕食運動が始まるため、この時期までに口唇の閉鎖を行うべきである。 哺乳に障害があると、栄養不良による発育不良が生じる可能性がある。よって出来るだけ早期に口蓋床の装着が必要である。口蓋床によって口蓋の穴を閉鎖してやることで哺乳時に陰圧を作り出せるようにし、自力で哺乳できるようにする。
鼻咽腔の閉鎖機能不全がある場合、開放性鼻声となり母音の発音が変化する。したがって言語発達が活発になる2歳までに口蓋裂の閉鎖を行うべきである。
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