肝動脈化学塞栓療法 transcatheter arterial chemoembolization
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/10 14:25:25」(JST)
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Tace or TACE may refer to:
- Transcatheter arterial chemoembolization, a medical procedure
- ADAM 17 endopeptidase, an enzyme
- Chlorotrianisene, a synthetic estrogen
UpToDate Contents
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English Journal
- Health-related quality of life in patients with hepatocellular carcinoma after hepatic resection, transcatheter arterial chemoembolization, radiofrequency ablation or no treatment.
- Toro A, Pulvirenti E, Palermo F, Di Carlo I.SourceDepartment of Surgical Sciences, Organ Transplantation, and Advanced Technologies, University of Catania, Cannizzaro Hospital, Via Messina 829, 95126 Catania, Italy.
- Surgical oncology.Surg Oncol.2012 Mar;21(1):e23-30. Epub 2011 Nov 21.
- BACKGROUND: Aim of this work was to compare quality of life (QoL) of patients affected by HCC and submitted to hepatic resection (HR), transarterial chemoembolization (TACE), radiofrequency ablation (RFA), or no treatment (NT).METHODS: Patients affected by HCC between 2001 and 2009 were considered f
- PMID 22104002
- Locoregional radiological treatment for hepatocellular carcinoma; Which, when and how?
- Meza-Junco J, Montano-Loza AJ, Liu DM, Sawyer MB, Bain VG, Ma M, Owen R.SourceDepartment of Oncology, Cross Cancer Institute, Edmonton, Alberta, Canada.
- Cancer treatment reviews.Cancer Treat Rev.2012 Feb;38(1):54-62. Epub 2011 Jul 2.
- Hepatocellular carcinoma (HCC) is one of the most frequent and deadliest cancers worldwide. Liver transplantation, surgical resection or local ablation offer the best survival advantages but most patients either present when the tumor is in an advanced stage or the degree of underlying liver disease
- PMID 21726960
Japanese Journal
- 肝細胞癌に対するラジオ波焼灼術中に、たこつぼ心筋症をきたした1例
- 三根 祥一郎 [他]
- 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 87(2), 87-92, 2012-06-25
- … 2008年4月肝S5約2cm大の肝細胞癌に対し、肝動脈塞栓術(TACE)を施行。 … 2009年1月腹部MRIにてTACE後の局所再発を認め、4月ラジオ波焼灼療法(RFA)を施行した。 …
- NAID 110009456179
- 肝がん TACEとの併用療法の現状と課題 (特集 肝・胆・膵腫瘍の薬物療法 : 最近の進歩)
Related Links
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★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の女性。1年前にS状結腸癌(病期Ⅲ)と診断されS状結腸切除術およびリンパ節郭清術を施行された。術後の補助化学療法を勧められたが、治療を受けず来院していなかった。1週間前に腹痛を自覚し軽快しないため受診した。意識は清明。身長 158cm、体重 50kg。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。臍周囲に自発痛と軽度の圧痛とを認める。血液所見:赤血球 385万、Hb 10.9g/dL、Ht 37%、白血球 5,100、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 7.2 g/dL、総ビリルビン 1.1mg/dL、AST 54U/L、ALT 48U/L、ALP 722U/L(基準 115~359) 、γ-GTP 264U/L(基準 8~50)、CEA 78ng/mL(基準 5以下) 、CA19-9 350U/mL(基準 37以下)。CRP 2.8mg/dL。腹部造影CT(別冊No. 2)を別に示す。
- 行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A015]←[国試_113]→[113A017]
[★]
- 英
- hepatocellular carcinoma, HCC, hepatocarcinoma, liver cell carcinoma
- 同
- ヘパトーム hepatoma
- 関
- 肝腫瘍、肝癌
特徴
- 外科的治癒切除を行っても、5年以内の再発率は約70%以上 ← 他の癌より高い。3年で50-60%とも
- リンパ節転移は少なく、肝内転移が多い ← 経門脈
- 多中心発癌が多い
- 肝細胞癌の約70-80%に肝硬変、10%前後に慢性肝炎を合併
疫学
- 原発性肝癌のうち肝細胞癌は95%を占める
- 男女比は3-4:1
- 死因では男性では3位、女性では4位である。
- 原発性肝癌の90%以上が肝炎ウイルス陽性である。
- 原発性肝癌の解検例の84%に肝硬変を合併している。
- 肝細胞癌の70-80%に肝硬変が認められ、10%前後に慢性肝炎の合併が見られる。
- 肝硬変から肝癌が発生する年間発生率はB型肝炎で3%、C型肝炎で7%である。
病因
- 病因の90%が肝炎ウイルスである。
- HCV(+) 75%、HBV(+) 15%、HBV(+)&HCV(+) 3%、TTV(+) 1-3%、アルコール性 3-4% (YN)
- その他
病理
- 肝細胞類似の細胞からなる上皮性の悪性腫瘍。多くが皮膜を有する。(SSUR.595)
- 多発性、多中心性
- 胆汁のために肉眼的に緑色に見える
- 壊死、出血しやすい。 → hemoperitoneum
病態
転移
症状
検査
超音波エコー
[show details]
造影CT
- ダイナミック造影CTでは動脈相で不均一な造影効果、門脈相、平衡相になるにつれ造影効果が低下する。(RNT.209) ⇔ 肝血管腫:造影効果が持続
- [show details]
- 被膜がある腫瘍に対しては造影効果が残存。(RNT.209)
前癌病変の造影CT
- SRA.479
- 肝細胞癌は多段階発癌により発生するという説が唱えられている。
- 腺腫様過形成(adenomatous hyperplasia AH)は肝癌とは異なる結節病変を形成するものである。
- 多段階発癌次の順に肝細胞癌に至るという;異型腺腫様過形成 → 肝細胞癌を内包する異型腺腫様過形成 → 高分化肝癌 → 中~低分化肝細胞癌(古典的肝癌)
- 多段階発癌の初期には門脈血の支配が多いが次第に肝動脈からの新生血管により支配されるようになる。
- すなわち、中~低分化肝細胞癌は肝動脈で支配される多血性肝細胞癌であり、高分化肝細胞癌は肝動脈の支配が比較的少ない。
- 造影CTにおいてもこれを反映し、高分化細胞癌では動脈相では造影効果が弱い(文献によっては乏血性で濃染しないとも)が、中~低分化細胞癌では高い造影効果が認められることになる。
MRI
- T1:等信号 低~高信号(YN.B-50)
- T2:高信号 ⇔ 肝血管腫のような著しい高信号は呈しない?
血管造影
腫瘍マーカー
- PIVKA-II:≦2cmの陽性率は25-30%
- AFP:≦2cmの陽性率は30%。肝細胞癌、卵黄嚢腫瘍、肝芽腫の腫瘍マーカー、炎症性肝疾患における肝再生の指標
診断
- 病歴、身体所見、血液検査所見(肝炎ウイルスマーカー、腫瘍マーカー、肝機能検査)、画像検査に基づいて判断する。
- 画像で確定診断される場合は組織診断を行わないように勧められている。 → 針生検に伴う重篤な合併症として,針穿刺経路播種(needle tract seeding)と出血がある。前者の発生頻度は1.6~3.4%とされている(ガイドライン1)
治療
。
治療アルゴリズム
- 肝癌診療ガイドライン 2017年版
- http://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/examination_jp_2017
局所療法
手術療法
- 肝機能A,Bであって、腫瘍の数が1,2個の場合は腫瘍切除が適応となる。
- 再発肝癌であっても肝切除が標準治療となる(ガイドライン1 CQ19 再発肝細胞癌に対する有効な治療は?)
推奨
- ガイドライン1
- TA(C)EはOkuda分類I、II、Child A、Bの進行肝細胞癌(手術不能で、かつ経皮的凝固療法の対象とならないもの)に対する治療として推奨される。
- 化学塞栓される非癌部肝容積の非癌部全肝容積に占める割合と残肝予備能を考慮したTACEが推奨される。
- 高ビリルビン血症のない肝細胞癌破裂症例の治療には救急TA(C)Eは有効な治療法である。
禁忌
- ガイドライン1
化学療法
- 肝癌は抗癌剤に対する抵抗性が高い。肝癌患者は肝機能の低下が存在するため十分量の抗癌剤治療はできない。このようなこともあり、肝癌に有効な抗がん薬は少ない。
日本で使用できる薬剤
- ガイドライン1
肝移植
- 肝硬変に肝細胞癌を合併する場合は、多発最大径3cm・3個まで、単発5cmまで、遠隔転移・リンパ節転移・脈管侵襲なし
- ミラノ基準によれば、他の両性疾患と同程度の移植成績
- 肝機能不良でミラノ基準を満たすものは肝移植を考慮。
ガイドライン
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0018/0018_ContentsTop.html
国試
原発性肝細胞癌
- 英
- primary hepatocellular carcinoma
- 関
- [[]]
[★]
- 同
- TAE
- 関
- 肝細胞癌
推奨
- ガイドライン1
- TA(C)EはOkuda分類I、II、Child A、Bの進行肝細胞癌(手術不能で、かつ経皮的凝固療法の対象とならないもの)に対する治療として推奨される。
- 化学塞栓される非癌部肝容積の非癌部全肝容積に占める割合と残肝予備能を考慮したTACEが推奨される。
- 高ビリルビン血症のない肝細胞癌破裂症例の治療には救急TA(C)Eは有効な治療法である。
禁忌
- ガイドライン1
ガイドライン
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0018/0018_ContentsTop.html
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総動脈幹症 truncus arteriosus communis